ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第103巻-1モスクワの記憶

2007-10-25 23:41:30 | 第101巻~第105巻

■モスクワの記憶(第346話) 発表1993年8月

評価   ★★★★

依頼人  ロシア政府改革派

ターゲット GRU アレクセイ・ソゴロフ大佐

報酬    不明

今回弾丸発射数       6/ 通算弾丸発射数 1,927

今回殺害人数         3/ 通算殺害人数   4,073

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数    97

<ストーリー>
終戦後のシベリア抑留は日本人将校の裏切りの結果なのか?シベリア抑留の真相に迫る大作・・・

<この一言>
腕の確かな者、という条件以外は、聞いていないが・・・

<解説>
日本人将校の裏切りがシベリア抑留を招いたのか?元関東軍参謀「金子」はシベリア抑留より復員後、弁護士事務所を開いていたが、現在は隠居の身であった。ドイツ人ジャーナリストが、KGBの資料を携え金子を訪れ、シベリア抑留をもたらした日ソ密約の存在について尋ねる。

太平洋戦争末期、金子は参謀長、「二階堂」副参謀長とともにソ連と停戦交渉に臨んだ。関東軍の即時帰国を主張する金子に対し、ソ連に対して労役を申し出る参謀長と二階堂副参謀長。この二人の発言が64万人のシベリア抑留をもたらし、7万人の犠牲者を出したのである。二階堂は戦後最大のフィクサーとしての地位を築き、現在も影響力を行使していた。金子は二階堂に対する復讐を決意、二階堂の裏切りの記録を探すため、ロシアに出向く。

二階堂はソ連の保守派と密接な繋がりを維持していたが、自らの秘密を探ろうとする金子を始末するためGRUの「アレクセイ・ソゴロフ大佐」に金子の殺害を依頼する。一方、危険を察した金子はゴルゴにボディーガードを頼む。実は金子がシベリア抑留時代に命を助け、現在は改革派に影響力を持つロシアの大物政治家が、ゴルゴにソゴロフ大佐の殺害と金子の警護を依頼していたのである。ゴルゴが金子をソゴロフ大佐を殺害すると、二階堂は自らの敗北を悟り自害、金子の復讐が果たされる。

シベリア抑留に関する密約は存在するのか?太平洋戦争末期の最大の歴史ミステリーに迫る大作。登場人物すべてが因縁で結ばれており、綿密に練られたストーリー展開が絶妙である。二階堂は「瀬島龍三」がモデルとされるが、瀬島龍三がソ連側と抑留に関する密約を結んだかどうかは史実として明確になっていない。

ズキューン

ゴルゴ13 (103)巻掲載
ゴルゴ13 (146)巻(最新刊)
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