ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第102巻-3ブラックジャイアント伝説

2007-10-21 22:55:32 | 第101巻~第105巻

■ブラックジャイアント伝説(第345話) 発表1992年10月

評価   ★★★★

依頼人  ヘンリー・ウェザビィ

ターゲット ウェザビィ牧場を襲うグループ/黒幕/銀行家

報酬    不明

今回弾丸発射数     11/ 通算弾丸発射数 1,921

今回殺害人数        11/ 通算殺害人数   4,070

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数    97

<ストーリー>
ロックフェラーが隠し続ける油田は実在するのか?イラン国王一派とロックフェラー家の争いに某国の銀行がスポンサーとして関与し・・・

<この一言>
口座に入金が確認され次第、取りかかろう・・・

<解説>
イラン革命時に国を追われたパーレビ国王一派は、国王の残した資産が底をつき苦境に陥っていた。経済的苦境を脱するのと日和見的対応をとったアメリカに報復するため、国王一派は石油メジャーにまつわる噂を利用することを思い立つ。その噂とは、テキサスの大油田”ブラックジャイアント”を凌ぐ油田をロックフェラーが隠し持っているというもの。この噂の真偽が確かめられれば情報を買い取るというスポンサーが現れたため、国王一派は調査に乗り出す。

国王一派の派遣した調査団は、石油メジャー7社”セブンシスターズ”幹部を拷問し、油田の謎を追う。やがて調査団は、西テキサスの「ウェザビィ牧場」の地下に秘密の油田基地が存在することを突き止める。

一方、ロックフェラー家より地下油田基地の警備を命じられていた「ヘンリー・ウェザビィ」は、何者かが地下油田の謎を探っていることを知りゴルゴに接触、牧場を狙うグループの殲滅を依頼する。地下油田での壮絶な戦いの後、ゴルゴは再びウェザビィに呼び出される。ウェザビィは、調査団の黒幕が国王一派「モハマド・ハーン」であること、さらに情報の買い手が日本の銀行であることを突き止め、両者の殺害を依頼する。部下に狙撃の危険があることを聞かされた銀行頭取は、高層ビルの上層階にいればビル風が邪魔をして狙撃されないと高をくくるが、ゴルゴの銃弾が頭取の眉間を貫く・・・

ロックフェラーの秘密油田という陰謀をテーマにした作品。地下に秘密油田基地があるが、油田自体が存在しないという壮大な陰謀が痛快である。また、日本の銀行が石油の先物取引で空売りをして、しこたまもうけようと画策したあげく失敗というのも、「大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件」「住友商事銅取引巨額損失事件」を想起させるようで面白い。いずれの事件も本作発表後の1996年に発覚しているが、本作発表当時からなんらかのネタをつかんでいたのであろうか?昨今の原油急騰と金相場の上昇も石油メジャーや、ロックフェラー・ロスチャイルドなど世界財閥の陰謀かと思わせてしまう程、本作のクオリティとリアリティは図抜けている。

ズキューン

ゴルゴ13 (102)巻掲載
ゴルゴ13 (146)巻(最新刊)
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