■メディアコントロール(第340話) 発表1992年9月
評価 ★★★
依頼人 フジワラ
ターゲット サトル・サエジマ
報酬 不明
今回弾丸発射数 23/ 通算弾丸発射数 1,877
今回殺害人数 19/ 通算殺害人数 4,037
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 95
<ストーリー>
旧ユーゴスラビア情勢を伝える映像は報道か演出か?アメリカ政府筋の情報操作を巡り・・・
<この一言>
・・・
<解説>
日本国籍の映像プロデューサー「サトル・サエジマ」は、米国国防省(ペンタゴン)の要請で旧ユーゴスラビアの民族紛争に関する映像を制作する。内容はクロアチア共和国内でセルビア人によるテロが発生したものであるが、実際にはアメリカ国内で撮影したフィクションであった。アメリカの軍事介入を世界世論に訴えるために国防省が”ヤラセ”映像の作成を指示したのである。
しかし、過度の演出による情報操作に危惧を覚えたサエジマの師「フジワラ」は、サエジマにユーゴ映像の放映中止を要請する。カネの亡者となり果てたサエジマは、フジワラの要請を拒否した挙げ句、フジワラを殺してしまう。死の直前フジワラは「私が死ぬことになれば、君(サエジマ)も必ず死ぬことになる」との言葉を残す。サエジマが調べたところ、フジワラは万一の場合ゴルゴにサエジマの始末を依頼していたのであった。
ペンタゴンから見捨てられたサエジマは、映像処理基地に立て籠もる。基地は、監視カメラで守られており、外部からの攻撃を衛星放送で全世界に配信できるようになっていた。しかし、ゴルゴは監視カメラを一台ずつ狙撃し、サエジマの”目”を奪う。心臓病を患っていたサエジマは、追い詰められて心拍数が急上昇し絶命する。ゴルゴはサエジマの心臓疾患を調べ上げており、精神的に追い詰めることでサエジマの命を奪ったのである。
映像による情報操作の危険性を警告する作品。テレビゲームのような”無血の戦闘”の映像が戦争の正当性を喚起したこと、油にまみれた鳥の映像がフセイン憎しの国際世論を喚起したことが、作品中で語られている。ボスニア紛争へのアメリカ介入がテーマとなっているが、このボスニア紛争で国際世論操作のためにPR会社が暗躍したことは『ドキュメント 戦争広告代理店』に詳しい。
ズキューン
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