8月15日 つづき
駅に着いたので彼女に電話をすると、直ぐ迎えに来てくれた。
ハダースーフィールド駅前広場
彼女は赤い車で颯爽とやってきて、私を大学の研究室へ案内した。
ハダースーフィールド大学前
実験室
助手らしい技術者に大きな繊維機械の並んだ実験室、
パソコンが十数台ある部屋へ案内された。
部屋へ戻ると彼女は自分の履歴書を私に見せてくれた。
中国繊維大学修士を卒業して ハッダースフィールド大学院
博士課程の学生だった。
イギリスの優れた繊維産業技術とその将来性を考え
娘を連れてイギリスに帰化したという。
娘はオックスフォード大学を目指した受験生だった。
彼女は話し終わると、私の旅の計画を尋ねた。
ここに3泊し、その後グラスゴーに行く予定です。
「では宿を探してあげましょう」
彼女は電話を取り上げ大きな声で
「3泊よ、部屋は空いていない? ないの?
では他を紹介してくださらない?・・・どうも有り難う」
B&Bに知り合いがあるのかなぁ~?
「宿が見つかったので行きましょう」と車で送ってくれた。
宿の前 彼女の赤い車
荷物を部屋に置くと車の方へ向かって行った。
「駅の近くで大きなドームを見たが あれは何なの?」
「そこに行きましょう、建物が何だか分かりますよ」
大きなドームはサッカー場だった。
ここはサッカーが盛んで、マンチェスターはベッカムのホームグランドだった。
アミューズセンターで夕食が終わると「面白い映画があるので見ましょう」
と云って階段を上っていった。
まさか映画を?と思ったがついて行くより仕方がない。
日本の「仮面ライダー」のような ”活動劇”で助かった。
映画が終わるとB&Bまで案内し「明日はブラッドフォード」を案内します。
お休みなさい」と云って別れた。
9月16日
出発の準備が出来たころ、玄関で大きな声が聞こえた。
B&Bのおじいさんと彼女の話声が聞こえ、
今度はとんとんと足音が近づいて来た。
ドアのノックと同時に部屋に入ってきて、
彼女は「何か困ったこと有りませんでした?」
「このシャワーお湯が出なかったよ、水は出るのだが」・・・
夕べおじいさんにお湯が出ないと言ったが駄目だった。
彼女はぐるぐる見廻って「ここにスイッチが有るじゃない、オフではお湯は出ないわよ」。
B&Bを何度も利用したが、シャワーにもスイッチが有るのだった!
駅まで歩いて行き、バスに乗ってブラッドフォードに行った。
”National Museum Phtography Film & Television”
古い町並みに不似合いな大きい近代的なビルだった。
日本のカメラ、ドイツのカメラ、色んな国のカメラが展示され、
映画撮影機の展示もあった。
私は昼食後、外の風景をみたいと思った。
彼女は館内で”SF 映画”を夢中で見入っていた。
中国系の親子2人がこの地に住んで、寂しいのかと思ったのは間違いだった。
"CHINA CASTLE Cantonese & Pekinese Cuisine"中華料理店に案内された。
経営者夫人は彼女の親しい友人のようだった。
久しぶりの北京ダックや春巻きなどで満腹感を味わった。
彼女は「明日は忙しいので、ヨークシャーディルへバスの旅を用意しました。
朝、9時に宿へ迎えに来ます」と言って宿まで送ってくれた。
これまでの旅の栞
また観光地ではないところを訪問されているので、楽しく読ませて頂いています。つづきを期待しています。
これぞ僕の定義の旅だと羨ましいです。
知り合いがいて旅も盛り上がりますね。
大学受験のお子様がいらっしゃるのに、若く見えますね(^^♪
アジアの女性は皆さん、若く見られるみたいですけどね(*^^*)
今度の記事は何時でしょうか?
間に合うようにやって置きますね(^_-)-☆
まさに大名旅行ですね。
いい旅が続きそうです。
ハリーポッター全く知らず、9と3/4わかりませんでした。失礼しました。
golfunさんの嬉しそうな表情いいですね。
中国からイギリスに留学し、帰化して、さらに研究されて素晴らしいな女性ですね。
親切に案内していただき、楽しい旅ができ良かったですね。
続きを楽しみにしております。
こんな風に自然に、時と風景が流れるのは、人生のエッセンスですねぇ・・
それもこれも、golfunさんが持ってらっしゃる独特な人格のおかげだと思いますわ。
普通は、こうはいきません(笑)
爽やかで綺麗な、お二人の笑顔に何故だかとっても癒されます。
続編を楽しみにしてます☆
会話は英語で?素晴らしい!!
念願のイギリス列車の旅が始まりました。
イギリスには名所旧跡が多いので期待してきました。
水・金曜に掲載を予定いしています。
よろしくお願いします。
そのように云われるととても光栄です。