東日本大震災で被災した弘道館が全面復旧し、
25日、正庁や至善堂、孔子廟、学生警鐘などが報道陣に公開されました。
正庁と至善堂は耐震補強が施され、震災でも倒壊しなかったが、
今後もできるだけ倒れないように再建されています。
弘道館は水戸藩主9代斉昭によって建てられました。
当時、各藩で藩校が建てられたが弘道館が最大と云われています。
学問は弘道館で、休養は偕楽園で行われていました。
梅まつりや萩祭りは水戸では最高の催しで毎年紹介してきました。
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弘道館の修復には3年を要し、3月27日から一般公開されました。
対 試 場
正庁と至善堂の復旧工事は2013年1月に着手しています。
新たに床下に筋交いを設置し、天井裏に金具を取り付け、
地震で建物が変形、倒壊しないよう耐震補強工事を施し、
国重要文化財であるので補強材は目立たぬように工夫されました。
屋根瓦約3万5千枚は全て取り外され、
古い瓦をできるだけ再利用しながらふき替えられました。
江戸時代の瓦が全体の6%、昭和の大修理で当時の瓦が45%使われています。
壁も健全な部分を生かしながら、昔ながらの技法で塗り直されました。
孔子廟は一足早く12年12月に復旧が完了しています。
孔子廟を公開し内部を見たのは初めてです。
(今後公開する予定はないようで丹念に撮ってきました)
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正庁や至善堂の修復を手掛けた文化財建造物保存技術協会の
佐藤武王さんは「無事に完了し、ほっとしている。地震で壊れた建物の
修復はあまりないので、手探りの状態だった」と振り返った。
その状況はYoutube で見てください。
復旧工事は12年4月から段階的に進められ、約1年11カ月で完了。
総事業費は約4億7千万円で、そのうち1千万円超が県民らの寄付で賄われました。
学生警鐘
震災当時も弘道館に詰めていた学芸員の小圷のり子さんは
「復旧に携わってくれた人や応援してくれた人に見てほしい。
復興のシンボルになれば」と来場を呼び掛けました。
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27日~4月6日までは入場無料。
普段は非公開の孔子廟と弘道館記碑(八卦堂)は戦後4回目の特別公開です。
八卦堂 と 記念碑
(見学にはまだ間に合います!)