10月28日(日)のつぶやき

2012-10-29 02:35:51 | 音楽の思い出

ブログを更新しました。 『日本シニアオープン、4人の死闘魂』 amba.to/SO0DHH



日本シニアオープン、4人の死闘

2012-10-28 18:27:18 | ゴルフウイークリー

東名古屋カントリークラブで行われていた

日本シニアオープンは、最終日、

ゴルフの醍醐味を存分に見せて

くれた試合だったと感じています。

上がり3ホールでの4人の死闘は、

史上まれにみる守りのゴルフの

生き残り戦でした。

16番で井戸木鴻樹が、チップインバーディを

奪い、3アンダーとした時点で

4アンダーのミノザ、室田、中嶋との4人が

優勝圏内。

最終的には、18番ホールの第3打で

ピン横まで突っ込んでいけたミノザに

勝利の凱歌が上がりましたが、

それにしても見所の多い終盤戦でした。

この4人が、上がり3ホールにさしかかった

頃、強雨となり、アイアンの距離感と

ラフからのショットが難易度が晴天の時より

2ランクも3ランクも上がったのは、

確かでした。

見所の最終18番パー5。

第3打をミノザ以外は、

残り135~155ヤードのショートアイアンでの

ショットを20ヤードくらいショート。

これって普通は、トッププロではあり得ない

ことなのですが、この日は、雨の強さと

ラフの抵抗(水で重くなる)、それに終盤の

気温の低下と3重苦に見舞われて

いたせいで、奥に切ってあった

ピンへ突っ込もうとしたのに、

20ヤードもショート!!

それくらい雨のゴルフは、他の飛距離減の

要因が加わると、想定外に飛ばない

現象が起こるということです。

奥ピンに向かいオーバーを嫌い、

最低限グリーンに乗せることを考えると、

トッププロといえども、これだけショート

させてしまうという現実。

これをどうご覧になりますか?

唯一、果敢にピンを狙い、ピン右横の

カラーまで運んだミノザの

したたかさには恐れ入りましたが、

この状況には、ゴルフの難しさ、面白さが

詰まっています。

前回のブログで強風下では力みが

禁物と書きましたが、この状況は、

力みすぎは禁物ですが、さらに

グリップのゆるみ、滑り、それと

体のバランスの崩れも禁物です。

グリップがゆるまない範囲で

力を込めてショットしていく

難しさがあります。

言葉で表現するよりも、このことを

実践するのがいかに難しいことか。

雨で苦労したことの多い人ほど、

体でお分かりになっていらっしゃると

思います。

もし私が、この強雨の中、上りで

残り150ヤードのアイアンショットを

奥ピンに向かって打つとしたら、

普通は、6番(7番で150ヤードですから)で

大丈夫だと考えますが、

それだとグリーンにも乗らず、大ショート

させてしまうと思います。

奥のピンまで打つなら、3番手上げて

4番アイアンが妥当でしょうね。

それくらい強雨では、キャリーもランも

大幅に落ちます。

しかも上りです。

180ヤードのキャリーボールをきっちりと

打って、やっとピンの手前5mくらいの

所に運べるでしょう。

しかも、4番アイアンになれば、ミート率は

格段に落ちますから、右へプッシュして

トラブルにもなりかねません。

それにボールが深いラフなら、7番が使えれば

御の字。8番か9番で打つことになり、

刻むことになります。

残り150ヤードで刻まなくてはいけない!?

そんなことあり得ない?

でも、これは、現実だと思います。

技量がなく、ヘッドスピードが遅いほど、

厳しい現実が待っています。

ですが、ここで諦めてはいけません。

刻んだからには、寄せてワンパット。

これで、パーがとれます。

だからこそ、アプローチとパットが

重要になってくるんですよね。

仮に私はユーティリティを使ったとしたら、

グリーン奥へこぼれるのを恐れて

おそらくインパクトを緩めるでしょう。

そうなれば、ボールはショートするだけでなく、

左右に散ります。

これまで雨のゴルフも数多く経験

してきましたが、クラブ選択が難しいです。

確かに、特に上りの状況で

どれだけ距離が落ちるのかの

見極めが難しいと思います。

その場、その場で場数を踏んで

判断していくしかないのですが、

最近は、大き目のクラブを短く

持って打つことも効果ありかな!?

と考えています。

それには、各番手をどれくらい

短く持ったら、どれくらい飛距離が

落ちるかを普段の練習で

把握しておきたいものです。

それにしても、オールマイティで

全てのショット(パットを含む)で

穴の少ないミノザが優勝したのは、

コース状況を見れば、分かるような

気がします。

ドライバーもアイアンのように正確に

運ぶ井戸木鴻樹選手。かつて米ツアーで

比類なき正確なショットというと、

ジーン・リトラー、カルビン・ピート、

コーリー・ペイヴィンの名前がありますが、

井戸木選手は日本ではそういう類の

筆頭では?小柄なゆえ、飛距離が

あまり出ない分、正確性を磨いた

のでしょうか?軽いドローで

思うところに運んでいるように見えます。

そして、シニアというと、中嶋、室田

両選手の技術に裏打ちされたしぶとさ。

パワーもありそうですね。

この4人の死闘は、日本シニアオープンの

歴史を彩る名勝負に入れたいと

思います。

 


ドイツのスポーツクラブ

2012-10-26 19:46:04 | 雑記

この10月から、某大学のセミナーに

参加しています。

テーマは『ライフワークとしての

スポーツを考える』です。

これから20年後、日本は、65歳以上の

高齢者が3割から4割を占める

超高齢化社会を迎えます。

そんな時代を将来的に迎える今、

誰しもいろいろと考えるべきことが

山ほどあると思います。

その中で、スポーツの果たす役割を

大きいのではないでしょうか?

といいますのは、

スポーツを継続して楽しむことで

健康が維持できる→介護保険や医療保険に

あまり依存しなくてすむ・・・・・・つまり、

アクティブシニアとして人生を謳歌できる

道筋が1つあります。

それから、今は、ひざとか腰や体を痛めて

いるけど、これまでスポーツを実戦してきて

スポーツに対する意欲は年をとっても

衰えない、それどころか、年をとるほど

スポーツを楽しみたくなる・・・・こんな方も

多いでしょう。

反対に、加齢とともに、体は衰え、運動機能も

衰えて、スポーツへの気力は減退。介護保険に

頼る老人になり、施設で余生を送る・・・・

こんな方も激増するはずです。

それぞれの立場で、スポーツが果たせる

役割とは何か? そんな疑問から

スタートしてみました。

まず、講師の先生からスポーツ先進国、

もっというと、スポーツクラブの伝統と

歴史のあるドイツの現状レポートと

映像ビデオを拝見しました。

そうしたところ、日本とは、スポーツ文化が

違う点が浮き彫りになってきました。

ドイツには『おらが街のスポーツクラブ』という

総合型スポーツクラブが、何千とあるそうです。

日本にも確かにそういうタイプは存在します。

でも、日本の場合は、国の援助が限られて

います。

ドイツの場合、税金をかなり投入して

運営できる、各地域の総合型(複数の種目を楽しめる)

です。スポーツ施設建設にもそのお金は、

使われます。

ところが、日本の場合、政府の仕分けにもあいまして

スポーツ施設建設の予算は大幅に

縮小されたようです。ここが大きな違いで、

日本の場合、施設を、スポーツする場所を探す

という課題が残っています。

片や、ドイツは、税金、それからサッカーくじ、

バザーの売り上げ、レストランや飲食物の収益

などでスポーツクラブを作り運営し、

年会費は、何と2万円台くらいだそうです。

日本の民間のスポーツクラブの会費に

比べたら、半分以下のお金でスポーツが

楽しめるわけです。

そのからくりですが、国や自治体の援助の

他に、会員の中からボランティアが、

自主運営に関わっていることも、会費が

安く済む要因になっています。

日本のスポーツクラブなら、スタッフが

民間企業の社員であり、給料を払いますが、

ドイツでは、ボランティアですから無給です。

人件費も大幅に少なくてすむのです。

しかも、ドイツでは、『ゆりかごから墓場まで』

のように地元のクラブに幼少の頃家族と

共に入会し、80歳を過ぎても何らかの

スポーツを楽しむ土壌があるそうです。

と言いますのも、ドイツでは、1部の

プロ指向のアスリートは別にして

誰でも自分の楽しみたいスポーツを

する場とチャンスが提供されて

いるからです。

ちなみに日本では、学校スポーツと

いうと、レギュラーと補欠という厳しい

選別がありますが、ドイツでは、

技量に応じてグループに分け、

全員が存分にスポーツをする土壌があり、

スポーツをするのは『プレーヤー』

(楽しむ人)であり、日本のような選手

(選ばれし者)という感覚は薄いようです。

これは、カルチャーショックでした。

こういうスポーツ文化の基で生まれたのが、

ドイツの総合型地域密着型の

スポーツクラブなんです。

さて、日本の20年後、30年後はどうでしょうか?

スポーツ基本法ができ、日本でも

スポーツ振興の動きが出てきました。

しかし、ハードにお金をかけられない以上、

複数の種目が楽しめ、テニスコート7面、

体育館2つ、プール2つ、その他サッカー場

2面など、1例ですが、これだけの施設を

誇る地域密着型のクラブは

存在できないでしょう。

依然として、高い会費を払って会員に

なるしか方法はないと思います。

日本の今の民間スポーツクラブが

悪いといってるわけではありません。

でも、これだけだと、将来的には

スポーツを楽しめる人が減少して

いきそうです。

なぜか?

若者の税負担がこれからどんどん

のしかかります。

会費を払えず、スポーツクラブに

入れない人が増えると思います。

年金をもらう高齢の方だってそうです。

今は、年金支給は割高ですが、

これからどんどん先細りします。

そんな状況下、費用負担の少ない

クラブのニーズが高まるでしょう。

ドイツに習い、本来の安く

スポーツを楽しめるしくみを

作っていかないと、

本当のスポーツを楽しむ文化は

遠のいていくのではないでしょうか?

数々の問題を抱えながら、

スポーツ愛好者として

ちょっと不安になります。

本気になれば、日本だってドイツの

ようなスポーツクラブを作れる

と思います。

この件に関しましては、さらに細かい

考察が必要なのですが、今回は

これだけに留めておきます。

またの機会に触れたいと思います。

 

 

 


強風のパー3で学んだこと

2012-10-21 19:23:47 | ゴルフウイークリー

以前、茨城県の名門コースをプレー

した時の話です。

そこは、上がり3ホールの最初の

16番パー3がとても長いセッティングに

なっています。

使用ティによりますが、200~220ヤード

くらい。フェアウェイウッドかハイブリッドを

使う距離なのですが、

その日は右から強風が吹いていました。

ピンは左手前。

こんな時は、ピンより右を狙い、

風に乗せてピン方向へ寄せて

乗せるのがセオリーです。

でも、スライス系の私にとって、

ピンの右方向に狙いを定め、

そこに向かってアドレスをとるのは

違和感を覚えます。

これは、ちょうどドロー系の人が、

ピンの左を狙い、左からの風に

ボールを乗せてピン方向へ

運ぶのに難があるのと同じです。

そもそもピンより右方向に狙う

ということは、ピンに対しては

インサイドアウトのフック(ドロー)系の

球をイメージすることになり、

気持ち悪ささえ感じます。

その時は、ちょっとティを高めにして

ダフらないように(インサイドアウトに

振るとヘッドが下から入りやすく

ダフリの感覚が出ますので)ケアし、

4W(バッフィ)を使い、ピンの

右20メートルの方向を狙いました。

それくらい海からの風が

きつかったということです。

ティを高めにしたことで、ダフルことも

なく、グリーン右サイドの松すれすれに

ボールは飛んでいったと思ったら、

途中からボールは風に

乗り、グリーンのほぼ中央手前へ

オン! これには、正直驚きました。

セオリーどおりの攻めが見事に

当たったからです。

しかも、ワンパットのバーディという

おまけつきでした。

ここで何を言いたいかといいますと、

風に乗せて攻めるにも、

持ち球によって難しさが

随所に出てくるということです。

ピンの右を狙う気持ち悪さを

どう克服したらいいのか?

これはずっと私の課題でした。

1つは、手や足のラインなど、

構えをとった時に視野に入る

部位のラインをイメージすること

でした。

例えばピンの右20㍍のところに

ある松の枝先を狙うとしたら、

先ずフェースを当然そこへ向けます。

そして、その次に、足のラインを

打っていく距離の1割ほど左に

ライン取りするのです。

これは私のやり方ですが、200Y

ほど打つのなら20Y左へ向ける

のです。

このパー3では、ちょうどピン方向へ

両足のつま先ラインを向けて構える

ことになります。

これで、狙ったラインよりも

右を向きすぎたり、左を向いたり

することがなくなってくると

信じています。

ちょうどボールから出る目標線と

足元のラインが平行になる

線路をくっきりとイメージする

のです。

このはっきりとしたイメージが

出せれば、構えてる方向に

不安がなくなってきます。

あとは、その方向へスウィングし、

風の流れに球の行方を

任せるだけです。

先の名門コースでは、たまたま

幸運が重なりうまくいきましたが、

ラッキー!だけで終わっていると、

上手くなれません。

そこで、もう2つポイントを!

強風の場合、低い球を打とうとして

ティを低くする手もありますが、

私はこれには反対です。

なぜなら、低くするほど、

意図的にヘッドを上から入れようと

してしまい、結果、スピンが余計に

かかり、想定外なほど風に大きく

流されてしまうためです。

特にスライス系で普段から

スピンが多く、

球の高い人は要注意(私がそう)です。

風が強い時ほど、ティアップは高めが

いいと思います。

ヘッドを急角度でなくゆるやかな角度で

入れて球をとらえやすいためです。

しかも、先のナイスオンとバーディは、

ティを高めにした賜物でした。

それは、右からの風に乗せて

左へ持っていくわすですから、

ティが高いほうが球がつかまりやすくなり、

好都合だったわけです。これはおまけです。

さらにさらに、強い風が吹くほど

力を入れて風に負けまいと振って

しまいがちですが、これは命取り!!

強振すればするほど、ヘッドは上から

ドスンと落ちたらします。

それに体も起き上がりやすくなりますから、

ダフリやトップのミスになります。

風のときほど、力み厳禁です。

そろっと下ろして、シュパッと

ヘッドだけを走らせる・・・・・こんな

ことが大切です。

ただ口でいうのは易く、

行うは難し!

現場では心の余裕がなくなりますから、

ついつい力が入ってしまう。

ティに乗せた球をスパ~ンと

さばく。

本番でそんな芸当ができるように

なりたいものです。

 


部活後輩たちと歌った『月光とピエロ』

2012-10-17 19:32:32 | 音楽の思い出

久しぶりに大学時代所属していました

グリークラブ(男声合唱部)でOB会を開き、

親交を温めました。

後輩6人、先輩ひとりの計8名で

女子会ならぬ男子会。

飲み食いし、昔懐かしい思い出話に

花が咲きました。久々だったので、

過去のよき思い出が実に

新鮮な感じがしてリフレッシュ

できたかな、と感じています。

会の締めは、我が部恒例の

持ち歌での合唱でした。

何曲か歌った後、大学の

大先輩で作曲家の清水脩先生の

作った『月光とピエロ』を私は

リクエストし、皆で1番を合唱!

泣き笑いして、我がピエロ~オ

泣き笑いして、我がピエロ!

秋じゃ秋じゃ。秋じゃ秋じゃと

歌うな~り~。

月のようなるおしろいの

顔が涙を流すなり。

みすぎ世すぎの是非もな~く。

お~どけたれども、我~が

ピ~エロ。

ピエロ~ピエロゥ   ♪

こんな感じの歌詞ですが、

現役の頃、歌いこんだせいか、

歌詞を忘れずに

皆で何とか四部合唱が

成立しました。

秋になって、サラリーマンの

悲哀みたいな曲ですが、

しみじみしながら盛り上がりました。

と言いますのは、歌詞だけ

読めば、哀しい曲なのですが、

歌となると趣が出てきて

味わい深くなります。

それに我が部は、

繊細さに欠けているせいか、

ピアニッシモがいまひとつ

できません(笑い)。

音は歌っていくにつれ、

興奮してきて盛り上がり、

自然と大きくなっていきます。

よくも悪くも伝統なのですが、

OBといえども、伝統はしっかり

忘れず、飲酒の赤ら顔で

8人がフォルテで締めくくり、

盛り上がった次第です。

”ピエロ”といえば、イタリア育ち。

哀しくても、それを顔に出さず、

滑稽さを演出して周囲を

なごませる道化役ですが、

まさに『顔で笑って、心で泣いて』

がぴったりくる存在です。

でも、こういう道化師がいるから、

世の中うまくいくのでしょうね。

秋が深まっていく一晩、

そんな感慨にふけりながら、

会は幕を閉じました。

主催してくれた後輩たち、

ありがとう!!

 

できない


過酷な条件のゴルフが教えてくれること

2012-10-14 20:56:37 | ゴルフウイークリー

ゴルフの醍醐味って何だろう?

と考えていますと、

ひと言でいうと『人生』と

似通っていることかな、と感じます。

月並みかもしれませんが、

最近とみにそれを

実感し始めました。

ゴルフラウンドでは、自分では

どうにもならない過酷な自然条件で

プレーすることもあります。

強風、大雨、雪、泣きそうになるくらい

つらいボールのライ、不安に

おしつぶされそうになるくらい

立ちはだかる池、森、谷越えの状況。

そしてフェアウェイのうねり、

深いラフ、グリーンの速さや

複雑なアンジュレーションなどなど。

私にも過酷な条件でプレーした

経験がありますが、その中の

1ラウンド。マレーシアのコース

(アーノルド・パーマー設計)での

話です。

東南アジアのコースは、湿気の

高い環境とスコールなんかの

突発的な雨が多い地域ですので、

自然のトラブルになりやすいのです。

一緒にラウンドしたのは、インドと

オーストラリア゛のジャーナリストと

地元マレーシアの

コース管理の人でした。

両ジャーナリストは、アーニー・エルス

かと見まがうほどの長身で

腕も長く、足も長く、私とは

体でアドバンテージがあるという

組み合わせでした。当日は、

新ぺリア方式のコンペだったのです。

3ホールくらい回った後、

現地は雨が降り出し、次第に強く

なっていきました。これが、

東南アジアゴルフの洗礼かと

感じましたが、淡々とプレーする

つもりだったのです。

ところが、これに風が加わって

きたのです。そして、徐々に

雨がウェアにしみ込み、

体が冷たくなってきたのです。

湿気のある冷たさ・・・・・・これは、

かなり違和感を覚えます。

雨は弱くなったり急に強くなったり、

そんな状況でのプレーでした。

ここで、何が難しかったのかと

いいますと、先ず洗礼を受けたのが、

ボールのライにてこずったことです。

日本のようにフェアウェイで芝が

密集していなくて、裸地みたいな

ライもちらほら。そんなところに

止まったボールは、じるい地面に

やや沈んだ状況になっていました。

最初は、これにおかまいなく

アイアンショットしていましたが、

トップやポッコンが連発。

ヘッドを上から入れても、手前の

じるい地面に引っかかって

ヘッドが抜けませんでした。

こういうライこそ、ダウンブローの

基本技術がしっかりと身について

いないと、化けの皮が

はがれてしまうのですね。

あまりに距離が出ないから、

途中でボールを右寄りに置き、

ヘッドを上からぶつけて終わりの

付け焼刃的なスウィングで対応

するのが精一杯!!

でも、ダウンブローに打てる技術が

あれば、上からボールをクリーンに

とらえ、ヘッドが低く抜けますから、

悪ライの影響が少なくなります。

ヘッドが薄めに入ろうが深めに

入ろうが、距離はしっかりと出ます。

この技術について書くのは今回は

省略しますが、ダウンブローに

打てるのと、そうでないのとでは、

ショットの結果に

天地の差が出てしまいます。

そんなわけで、アイアンに関しては、

こんな悪ライ(技術のある人に

とっては悪ライではないでしょう)では、

応急処置でいくしかなかったのです。

それと、雨風が強いのに、コースは

容赦なく池越えのシビアなショットを

要求してきました。

長い(450ヤードクラス)のパー4の

セカンドで、ピンまで真正面に

たちはだかったり、左ドッグの

左サイドにグリーンまで

食い込んでいたり・・・・・・・

したのが池(ウォーターハザード)

でした。

雨風の中での池越えのロングショット!

キャリーで200ヤードきっちと打たないと

池に入ってしまう状況で、

4番ウッドかハイブリッドを選ぶしか

ありません。

確率を考えたら4番ウッドはリスク

大です。少しでもダフれば、

お陀仏です。かといって、

ハイブリッドでは、ヒットしても

キャリー不足になる恐れが

あります。冷たい雨でしたので、

キャリーも相当落ちると読んで

いたからです。

こんな状況で、インド人ジャーナリストは、

果敢にロングアイアンで

攻めていきましたが、

ほんの数ヤードキャリーが足らず

池へ。私は実力と状況を

考え、6番アイアンで安全な

ルートに刻む決断をしました。

これで池は回避でき、

インド人のように大叩きしないで

すんだのです。

悪条件での判断。これは、

欲との戦いになります。

この2つの事例。ライへの

対応と状況判断。この2つは、

プレー条件が過酷になれば

なるほど、とても重要に

なることに気づかされました。

それと勉強になったのは、

自然条件が過酷なほど、

忍耐心を継続させ、望みを

捨てないタフさを持つ

ことが必要なのを

実感しました。

他の組みでリタイアする

プレーヤーが出る状況で、

最後まで諦めずに

自分の実力なりの判断と

プレーを続けることができるか。

これがとても大切でした。

プレー後は、体も心も

くたくたになりました。

シューズの中も、ウェアに

しみた多量の水もプレーの

妨げになりました。

悪条件になるほどガマン、

ガマン! その先には、

喜びが待っている。

それを信じることだと

思いました。

途中でやめたら、その喜びは

決して味わえません。

逃げ出したくなるような悪条件

ほど逃げずに集中して

自分の実力を最大に発揮できる

よう頭も体もフル回転!

この姿勢が自分を磨いてくれます。

これは、ゴルフも人生も

同じでは?と実感した

ラウンドでした。

ちなみに、コンペの成績は

2位でした(トロフィも

いただきました。)

何か、逆境があってこそ

そこを少しでもいいから

乗り越える努力を

した後の充実感とでも

いうのでしょうか?

それにしても、ボールのライ

ひとつとっても世界は広いって

実感しました。1つの

技術では通用しません。

とてもためになった

ラウンドでした。

ただし、ゴルフで雷だけは生命の

危険があるので勇気を持って避難下さい。

これは過酷な自然条件で

のガマンのゴルフとはまた別の

次元の話になりますので。

 

 

 


フォン・シャンシャンのアドレスから

2012-10-08 08:16:24 | ゴルフウイークリー

先週日本女子オープンに勝った

フォン・シャンシャン選手の

アドレスに注目していました。

彼女は、ドライバー、アイアン、

パットまで、構える時に、

手の位置は、体のほぼ中央

なんですね。

少し驚きました。

ドライバーは、ヘッドが最下点を

過ぎてからボールをとらえるので

(アッパーブロー)手元がセンターで

構えるのは定石なのですが、

アイアンは通常は、手元は

『左足内側』にセットするのが

セオリーです。ここにセットし、

ボールを体のセンターからやや左に

置いて、『ハンドファースト』

構えるのが基本なのに、なぜ?

と思ってしまいました。

実は、私もこのハンドファースト

構えには違和感を覚えていました。

過去、何度もハンドファーストに

構えてアイアンを打ってみたのですが、

うまくいかなかったからです。

それは、アイアンをハンドファーストに

すると、ドライバー感覚でボールを

とらえられないためです。

当たり前の話なのですが、

ボールを上からつぶしてダウンブローの

感覚というのは、ドライバーの

アッパーブローの感覚とは、

かなり違うと感じます。

よくドライバーとアイアンのスウィングは

一緒? という謎のような

疑問が沸き起こることがありますが、

スウィングそのもの(形や動き)は

一緒でも、感覚はとても違います。

ボールにコンタクトした感触だとか、

ボールをとらえるときの景色だとか、

音も違います。

視覚、触覚、聴覚の3つでは、

違う世界だと感じます。

それに、アイアンをハンドファースト

に構え、そのようにインパクト

しようとすると、昔からよく

言われてきたように、手元先行で

下へ押し込む感覚が必要です。

もちろん、最近のアイアンは

キャビティで重心が低くなり、

ロフトもストロングロフト(以前の

5番アイアンのロフトが今の

7番アイアンくらい)になっていますから、

鋭角に上からヘッドを入れて

ダウンブローにしっかり打つ

(ボールからその先の地面を深く

えぐる)ことは必要なくなって

きています。

重心も低めの分、ゆるやかな

角度でヘッドを入れる(入射角)

方がミートしやすくなっていますので、

ボールを右めに置き、

ダウンブローを強めて打つことも

ありません。

ですが、基本のダウンブローは

変わりません。程度の問題ですが、

基本ではあります。

では、なぜフォン・シャンシャンは

手元を体の中央にセットするのか?

ここからは推測です。

先ず、ドライバーとできるだけ同じ

感覚でヒットしたいため。

手元が中央、ボールもその位置

に合わせて(シャフトを垂直にし、

リーディングエッジも体のセンター)

セットすれば、ヘッドの最下点で

ボールをとらえられます。

これは、ダウンブローではなく、

アッパーブローに打つドライバー

感覚に近くなるはずです。

左への体重移動の強さによって

多少ダウンブローになることは

あっても、少なくとも手元先行の

スウィングとはかなり違います。

つまりドライバーやパター(振り子

式)とほぼ同じような感覚で

振れるため、ゴルフスウィングを

シンプルにでき、乱れが

少なくなることを狙っているのでは

ないでしょうか?

実際のところは分かりませんが・・・。

それと、これはフォン選手の

意図とは違うと思いますが、

ハンドファーストにし、手元を

ヘッドよりも左側(目標側)に

セットするアドレスでは、

私個人的には、球がつかまり

づらくなります。

なぜなら、手元先行で

ボールをとらえると

インパクトロフトが少なくなり、

つまりロフトが立って当たり、

球が上がりにくく、つかまり

にくくなるのです。

ハンドファーストは

正統なアドレス

かもしれませんが、

きっちりとリストターン

のできる力のある人向きでは

ないでしょうか?

パワーヒッターにとっては

問題なくこなせるアドレス、

打ち方ではあっても、

私にはなじめませんでした。

ボールにコンタクトして即

リストターンで返していかないと

ヘッドスピードの遅い人は

球が上がらず飛ばないと

思うのです。

でもそんな芸当は力の

ない人にはできません。

ですから、私は今も、

手元は

中央寄りにセットし、

ハンドファーストにならない

アドレスにしています。

パワーの容量に応じた

アドレス、スウィングが

あってもいいと思うのですが、

いかがでしょうか?

 

 


英仏ときたら伊、ジリオラ・チンクエッティ

2012-10-07 15:09:22 | 音楽の思い出

シルヴィ・ヴァルタンとオリヴィア・ニュートンジョン

の話の続編です。

フランス、英国ときたら、

イタリアを抜かすわけにはいきません。

イタリアの当時の(70~80年代)歌姫と

いうと、ジリオラ・チンクエッティでしょう。

彼女は、英仏の歌姫のどちらの

個性や雰囲気を合わせ持つ

不思議な(?)歌手だと思います。

容貌は、同じラテン系のせいで、

シルヴィー・ヴァルタンに

雰囲気(顔は違いますが)は

似ています。

でも、同時に華やかさがあり、

可憐なところは、オリヴィア似です。

可憐でおしゃまな娘が

太陽の日差しをたっぷり浴びた

ような明るさで、軽快に歌う

姿は、シルヴィーとオリヴィアの

中間的な匂いが漂います。

彼女の代表的な曲は

『雨』です。

『雨』というと、日本では嫌なもの、

ネガティブなイメージがありますが、

この彼女の歌う『雨』は、いかにも

イタリア人のカンツォーネらしく、

全編ポジティブな明るさが

漂います。

あなたが見ていてくれてたら

雨に濡れても構わない

傘なんか捨てましょう! ♪

こういう歌詞をポジティブに歌う

ところなんか、イタリア人らしく

人生を恋を楽しみたいという

国民性がふんだんに

感じられます。

シルヴィーの芯の強さや凛々しさ

はなく、オリヴィアの軽快な

スマートさはありません。

でも、多少泥臭いながら

人生を単純に楽しもうとする

可愛らしさを感じます。

イタリアのルーツは、古代に

さかのぼれば、あのローマ帝国

です。

異民族を同化しながら、ヨーロッパや

中東アジア、アフリカまでも進出し、

広大な領地を治めた帝国です。

ガリア(今のフランス)も

ブリタニア(今の英国)も征服

されています。

なのに、どこでどう変化したのか、

現代のイタリアは、野望を

失ったかのように、

自分の人生を謳歌するという

市民的な楽しみに浸って

きました。その流れでの

チンクエッティの歌声!!

不思議な国であり、

また不思議な歌であります。

日本で♪傘なんていらないわ♪

と歌ったら、日本人なら

かなり違和感を覚える

でしょうね。

それくらい恋に夢中に

なってしまいたいという

ことなんですが、ここらあたりの

いい意味での集中心は、

実は私は好きです。

ひと目や一般論を気にせず、

自分の好きなこと、思うところに

進もうとするからです。

3国3様のお国柄と歌・・・・・・・

歌は世につれ国につれ・・・・♪

なんでしょうね。


シルヴィー・ヴァルタンとオリヴィア・ニュートン・ジョン

2012-10-03 19:21:01 | 音楽の思い出

フランス人のシルヴィー・ヴァルタン。

イギリス人のオリヴィア・ニュートン・ジョン。

何もここで海峡を隔てた英仏の

大仰に音楽比較文化論を

ぶつつもりはございません。

でも、70~80年代の同時代に

一世を風靡したふたりの歌姫を

比べないわけにはいきません。

シルヴィーは、ご存知のように

フレンチポップスの大スターです。

彼女の歌った『あなたのとりこ』は、

リヴァイヴァル的に全日空ANAの

TVコマーシャルでも採用され、

2000年代にも懐かしのヒットを

飛ばしましたから、記憶に

新しいところです。

それに『哀しみの兵士』

『アイドルを探せ』など数々の

ヒット曲がありますが、

個人的には『哀しみの兵士』が

好きです。

フランスの芯の強い女性ならではの

シックで可愛らしさと大人の色気が

同居しているような低音の

歌声。ジャンヌ・モローや

カトリーヌ・ドヌーブなどフランスの

強い大女優を彷彿させる彼女の

芯のある歌声には

魅了されたことがあります。

フランスといえばシャンソンですよね。

何か人に会話するように歌う

・・・・・・そんな匂いも感じます。

フレンチポップスの代表選手でしょう。

片や、オリヴィア・ニュートン・ジョン

ですが、彼女のデビュー当時は

可憐な歌姫という形容詞が

ぴったりくると思います。

『そよ風の誘惑』なんかは、

天使の歌声かと思えるほど

美しく爽やかです。

そんな彼女も80年代になると

アメリカのダンスブームに

乗っかるかのように、

映画『グリース』でジョン・トラヴォルタ

と競演したり、エアロビクスの

レオタードを着て踊りを披露したりと

活発な英国人(アメリカ的とも言えます)

としてエンターテナーぶりを

見せてくれました。この踊りが、

80年代のエアロビクスの火付け役にも

なりましたし、彼女の歌った

『ザナドゥ』は、全世界でヒットしましたね。

今でもダンスミュージックとして

とてもとても有名な曲です。

どうでしょうか?

同じ年代の歌姫でも、

お国柄が出ていて面白いなぁ、と

感じたのは私だけではないはず!?

もちろん、ふたりの家柄、ルーツ、家庭環境

も音楽、歌い方に投影されている

かもしれませんが、

出身地による精神文化の違いも

盛り込まれていそうな気もします。

とても興味深いポイントです。


懐かしい「小フーガ ト短調」 by バッハ

2012-10-02 19:57:26 | 音楽の思い出

中学校の頃でしたか、音楽の

時間にレコードで聴いた

バッハの「小フーガ ト短調」は、

とても胸にぐっときた覚えがあります。

主旋律のソフトで郷愁を帯びたメロディが

何度も何度も音の高さを替えて

繰り返されるのに、

決して聴いても飽きない。

飽きないどころか、どんどん

引き込まれていった衝撃を

受けた思い出があります。

自分の感性にびびっときた

クラシックでした。

これは、ヴィヴァルディの「四季」を

聴いた時と似たような感激が

ありました。

自然体に戻れる感覚と

いいましょうか?

感情が解放されて、

聴けば聴くほど

感性が鋭敏になってきて

音にのめりこんでしまう

感覚といったら

いいのでしょうか?

こんな感覚が、

衝撃感を正確に

表現できているような

気がします。

思春期にこういう曲を

聴いていつまでも

懐かしめるクラシックを

胸に秘めることが

できるって

素敵な経験ですね。

大人になって初めて

聴いていたら、これほど

感動的なフィーリング

となって体の中に

秘められなかった

気がします。

ですから、もっともっと

良質なクラシックを

聴いておけばよかったかな?

と後悔しています。

でもいいんです。

その頃の自分は、

ビートルズの赤盤と青盤の

ベストアルバムを大枚を

はたいて買った中学生

でしたから。

クラシックの”ク”の字も

良さが分からなかった

少年だったのですから。

ただ、このバッハの

「小フーガ」だけは、

繰り返しになりますが、

とても印象的でした。

1度聴いただけで

いい曲だと感じました。

クラシック少年に

なりきれなかった

自分が大事にしたい

1曲です。