フォン・シャンシャンのアドレスから

2012-10-08 08:16:24 | ゴルフウイークリー

先週日本女子オープンに勝った

フォン・シャンシャン選手の

アドレスに注目していました。

彼女は、ドライバー、アイアン、

パットまで、構える時に、

手の位置は、体のほぼ中央

なんですね。

少し驚きました。

ドライバーは、ヘッドが最下点を

過ぎてからボールをとらえるので

(アッパーブロー)手元がセンターで

構えるのは定石なのですが、

アイアンは通常は、手元は

『左足内側』にセットするのが

セオリーです。ここにセットし、

ボールを体のセンターからやや左に

置いて、『ハンドファースト』

構えるのが基本なのに、なぜ?

と思ってしまいました。

実は、私もこのハンドファースト

構えには違和感を覚えていました。

過去、何度もハンドファーストに

構えてアイアンを打ってみたのですが、

うまくいかなかったからです。

それは、アイアンをハンドファーストに

すると、ドライバー感覚でボールを

とらえられないためです。

当たり前の話なのですが、

ボールを上からつぶしてダウンブローの

感覚というのは、ドライバーの

アッパーブローの感覚とは、

かなり違うと感じます。

よくドライバーとアイアンのスウィングは

一緒? という謎のような

疑問が沸き起こることがありますが、

スウィングそのもの(形や動き)は

一緒でも、感覚はとても違います。

ボールにコンタクトした感触だとか、

ボールをとらえるときの景色だとか、

音も違います。

視覚、触覚、聴覚の3つでは、

違う世界だと感じます。

それに、アイアンをハンドファースト

に構え、そのようにインパクト

しようとすると、昔からよく

言われてきたように、手元先行で

下へ押し込む感覚が必要です。

もちろん、最近のアイアンは

キャビティで重心が低くなり、

ロフトもストロングロフト(以前の

5番アイアンのロフトが今の

7番アイアンくらい)になっていますから、

鋭角に上からヘッドを入れて

ダウンブローにしっかり打つ

(ボールからその先の地面を深く

えぐる)ことは必要なくなって

きています。

重心も低めの分、ゆるやかな

角度でヘッドを入れる(入射角)

方がミートしやすくなっていますので、

ボールを右めに置き、

ダウンブローを強めて打つことも

ありません。

ですが、基本のダウンブローは

変わりません。程度の問題ですが、

基本ではあります。

では、なぜフォン・シャンシャンは

手元を体の中央にセットするのか?

ここからは推測です。

先ず、ドライバーとできるだけ同じ

感覚でヒットしたいため。

手元が中央、ボールもその位置

に合わせて(シャフトを垂直にし、

リーディングエッジも体のセンター)

セットすれば、ヘッドの最下点で

ボールをとらえられます。

これは、ダウンブローではなく、

アッパーブローに打つドライバー

感覚に近くなるはずです。

左への体重移動の強さによって

多少ダウンブローになることは

あっても、少なくとも手元先行の

スウィングとはかなり違います。

つまりドライバーやパター(振り子

式)とほぼ同じような感覚で

振れるため、ゴルフスウィングを

シンプルにでき、乱れが

少なくなることを狙っているのでは

ないでしょうか?

実際のところは分かりませんが・・・。

それと、これはフォン選手の

意図とは違うと思いますが、

ハンドファーストにし、手元を

ヘッドよりも左側(目標側)に

セットするアドレスでは、

私個人的には、球がつかまり

づらくなります。

なぜなら、手元先行で

ボールをとらえると

インパクトロフトが少なくなり、

つまりロフトが立って当たり、

球が上がりにくく、つかまり

にくくなるのです。

ハンドファーストは

正統なアドレス

かもしれませんが、

きっちりとリストターン

のできる力のある人向きでは

ないでしょうか?

パワーヒッターにとっては

問題なくこなせるアドレス、

打ち方ではあっても、

私にはなじめませんでした。

ボールにコンタクトして即

リストターンで返していかないと

ヘッドスピードの遅い人は

球が上がらず飛ばないと

思うのです。

でもそんな芸当は力の

ない人にはできません。

ですから、私は今も、

手元は

中央寄りにセットし、

ハンドファーストにならない

アドレスにしています。

パワーの容量に応じた

アドレス、スウィングが

あってもいいと思うのですが、

いかがでしょうか?

 

 


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