強風のパー3で学んだこと

2012-10-21 19:23:47 | ゴルフウイークリー

以前、茨城県の名門コースをプレー

した時の話です。

そこは、上がり3ホールの最初の

16番パー3がとても長いセッティングに

なっています。

使用ティによりますが、200~220ヤード

くらい。フェアウェイウッドかハイブリッドを

使う距離なのですが、

その日は右から強風が吹いていました。

ピンは左手前。

こんな時は、ピンより右を狙い、

風に乗せてピン方向へ寄せて

乗せるのがセオリーです。

でも、スライス系の私にとって、

ピンの右方向に狙いを定め、

そこに向かってアドレスをとるのは

違和感を覚えます。

これは、ちょうどドロー系の人が、

ピンの左を狙い、左からの風に

ボールを乗せてピン方向へ

運ぶのに難があるのと同じです。

そもそもピンより右方向に狙う

ということは、ピンに対しては

インサイドアウトのフック(ドロー)系の

球をイメージすることになり、

気持ち悪ささえ感じます。

その時は、ちょっとティを高めにして

ダフらないように(インサイドアウトに

振るとヘッドが下から入りやすく

ダフリの感覚が出ますので)ケアし、

4W(バッフィ)を使い、ピンの

右20メートルの方向を狙いました。

それくらい海からの風が

きつかったということです。

ティを高めにしたことで、ダフルことも

なく、グリーン右サイドの松すれすれに

ボールは飛んでいったと思ったら、

途中からボールは風に

乗り、グリーンのほぼ中央手前へ

オン! これには、正直驚きました。

セオリーどおりの攻めが見事に

当たったからです。

しかも、ワンパットのバーディという

おまけつきでした。

ここで何を言いたいかといいますと、

風に乗せて攻めるにも、

持ち球によって難しさが

随所に出てくるということです。

ピンの右を狙う気持ち悪さを

どう克服したらいいのか?

これはずっと私の課題でした。

1つは、手や足のラインなど、

構えをとった時に視野に入る

部位のラインをイメージすること

でした。

例えばピンの右20㍍のところに

ある松の枝先を狙うとしたら、

先ずフェースを当然そこへ向けます。

そして、その次に、足のラインを

打っていく距離の1割ほど左に

ライン取りするのです。

これは私のやり方ですが、200Y

ほど打つのなら20Y左へ向ける

のです。

このパー3では、ちょうどピン方向へ

両足のつま先ラインを向けて構える

ことになります。

これで、狙ったラインよりも

右を向きすぎたり、左を向いたり

することがなくなってくると

信じています。

ちょうどボールから出る目標線と

足元のラインが平行になる

線路をくっきりとイメージする

のです。

このはっきりとしたイメージが

出せれば、構えてる方向に

不安がなくなってきます。

あとは、その方向へスウィングし、

風の流れに球の行方を

任せるだけです。

先の名門コースでは、たまたま

幸運が重なりうまくいきましたが、

ラッキー!だけで終わっていると、

上手くなれません。

そこで、もう2つポイントを!

強風の場合、低い球を打とうとして

ティを低くする手もありますが、

私はこれには反対です。

なぜなら、低くするほど、

意図的にヘッドを上から入れようと

してしまい、結果、スピンが余計に

かかり、想定外なほど風に大きく

流されてしまうためです。

特にスライス系で普段から

スピンが多く、

球の高い人は要注意(私がそう)です。

風が強い時ほど、ティアップは高めが

いいと思います。

ヘッドを急角度でなくゆるやかな角度で

入れて球をとらえやすいためです。

しかも、先のナイスオンとバーディは、

ティを高めにした賜物でした。

それは、右からの風に乗せて

左へ持っていくわすですから、

ティが高いほうが球がつかまりやすくなり、

好都合だったわけです。これはおまけです。

さらにさらに、強い風が吹くほど

力を入れて風に負けまいと振って

しまいがちですが、これは命取り!!

強振すればするほど、ヘッドは上から

ドスンと落ちたらします。

それに体も起き上がりやすくなりますから、

ダフリやトップのミスになります。

風のときほど、力み厳禁です。

そろっと下ろして、シュパッと

ヘッドだけを走らせる・・・・・こんな

ことが大切です。

ただ口でいうのは易く、

行うは難し!

現場では心の余裕がなくなりますから、

ついつい力が入ってしまう。

ティに乗せた球をスパ~ンと

さばく。

本番でそんな芸当ができるように

なりたいものです。