ヘッドを低く抑えるパッティング術

2016-11-27 19:26:57 | ゴルフウイークリー

久々のゴルフブログです。

約3か月前にパッティングについて書きましたが、

今回は、その続編です。

「ヘッドを低く出す」ことで、

ラインが出しやすくなり、速いグリーンにも

対応しやすいと書きましたが、このパットテクは、

アイアンショットにも近いものがあると思います。

ダウンブローにボールをとらえるアイアンショットと

共通点が多いと気づきました。

インパクトゾーン(インパクトの前後)で、ヘッドを

できる限り低く長く保つのは、ボールを最下点の

手前でとらえるダウンブローと似ています。

ロフトを殺しながらボールを上からつぶすように

とらえていく技術は、パターでも

有効なのではないでしょうか?

ボールをライン上に押し込む動きができますから。

方向性はアップし、ボールの芯をヘッドが

やや上目からとらえていけます。

押し込むことで、ボールの転がりが良くなるし、

ジャストタッチではなくて、カップをややオーバーする

くらい強めに球を転がせるため、カップまでの距離に関係なく、

カップイン率も上がると思います。

この「低く抑えるパッティング術」は、クロスハンドグリップに

挑戦してみると、分かりやすいはずです。

左手をしたにして握り、右手はその上に添える(右打ちの場合)。

あの米シニアツアーで大活躍しているベルンハルト・ランガー

採用しているグリップです。

パットに悩むと、このクロスハンドにするプロも少なくないのですが、

このスタイル、実は大事なエキスが詰まっています。

先ず、左手を下側にセットすることで、ヘッドを低く

送り込みやすくなります。

しかも、左手に力をそんなに入れなくても、低いヘッドの動きが

可能となります。力みが入らないから、ヘッドの動きもスムーズ!

左手をできるだけ長い時間、低く保てるので、

右手が邪魔をすることも少なくなります。

とても理にかなったグリップです。

ランガーは、このクロスハンドでパットを

入れまくり、賞金王の座に君臨していますね。

もうひとつ。

かつて一世を風靡したピンアンサーのパター

これもグースネックで、アイアン型の

ストロークに合っていました。

ボールを左かかと前よりも、グースな分、

右寄りにセットし、ややハンドファーストに構える。

ショルダーのリードでヘッドを振り子式に

動かすのですが、これが、まさにアイアンの

ダウンブローショットとかぶります。

ロフトを殺しながら、ヘッドがやや上から入れてくる。

これが、高速グリーンに強いピンアンサーの

標準的ストローク法でした。

フォローは低く長く!

ピンアンサーのロフトが多めにつけられて

いたのも、こういう打ち方、使い方を想定していた

ためだと思っています。

こうやって考察していきますと、やはりパットは、

特に高速グリーンでは、アイアンのようなダウンブローで、

低くフォローを出すストロークが合っている気がします。

低く長く強め!! これが、パット上手になる

キーワードでしょうか!?

 

 

 

 


映画『オケ老人』で音楽を堪能

2016-11-19 08:47:52 | 音楽の魅力

封切りになったばかりの映画『オケ老人』を

観に行ってきました。

棺桶のオケでもなく、ぼけ老人でもなく、

ここでいう『オケ』はオーケストラのオケです。

有能な若手楽団員が全員、ライバル楽団に移り、

おじいちゃんとおばあちゃんだけになったオケの物語。

笹野高史さん演じる指揮者が、下手だろうと何だろうと

オケを引っ張っていました。しかし、寄る年波には勝てず、

何かの勘違いで入団した(させられた)若い美人教師

と選手交代。

その千鶴先生(杏さん)が指揮者を務めることになり、

団員のやる気が数段アップしていきます。

ここからコメディタッチの痛快ドラマが始まったのですが、

おばあちゃん団員が漬物を差し入れしたり、

おじいちゃん団員が実現しそうもない夢を語ったり・・・・

はたまた、前の日に杏さんに説教を垂れていたおじいさんが

急死したりと、こんなこと現実にもあるあると、

あまりのリアルさとコメディタッチの演出に

腹がよじれるくらい笑い転げてしまいました。

腸ねん転になりそうなくらい(笑)でした。

何とも人情味溢れるストーリーだったのです。

下手なんだけど一層懸命に取り組んでいる姿って

傍から見ていて感動しますよね。

まるで『フーテンの寅さん』風でした。

若い指揮者が入り、音楽への情熱、もっと上手くなって

コンサートを開きたい・・・・そんな音楽への愛情が

団員一丸となって深まっていく様も爽快でした。

登場する音楽も

エルガーの『威風堂々』

ヴィバルディの『四季より”春”』

ドボルザークの『新世界より』などなど。

音響の良い映画館で聴くとどの曲も感動ものでした。

最後は、若手団員の加入やサポートも加わり、

晴れ舞台のコンサートで、途中のホール内での

停電にもめげず、この老人オケが

『威風堂々』を堂々と真剣に演奏しきり、

いじわるなライバル楽団の幹部連中をぎゃふんと言わせる結末に。

これは、完全に勧善懲悪で終わる『水戸黄門』にそっくり!

2度爽快な気分に浸れました。

クラシック音楽好きな方は

この映画、おすすめです。

追記

それにしても、『威風堂々』は『ラデッキ―行進曲』と

同じくマーチなので、元気になれますね。

 

 

 


シューマンが愛用したドイツ詩

2016-11-13 12:43:16 | 音楽の魅力

ロベルト・シューマン

クラシックファンなら19世紀の偉大な作曲家だと

知っていますが、彼の創った曲には、ドイツの

後期ロマン派の詩が愛用されています。

歌曲として誕生しているのです。

シューマンは、ご存じのように音楽家でありながら、

ジャーナリストでもありました。

いわば、感性と知性を融合させた音楽家とでも

いえるのでしょうか?

それくらい、言葉の持つ力を信じ、それを

大事に活用してきた作曲家といえるのではないでしょうか?

その中でも、ドイツ詩には心を配りました。

代表的な詩人は、アイフェンベルク

シューマンはリーダークライス(一環をなす歌曲集)に

彼の詩を活用しています。

アイフェンベルクは、貴族の出ですが、没落し、放浪の

身となります。この不遇な生活の中で、故郷を懐かしんだり、

自然を愛でたりしていました。初期ロマン派の詩人たちは、

社会に対峙した社会派が多かったのですが、アイフェンベルクは、

ぐっと自分の内面に入り込んで自然や故郷を消化してきた

詩人のようです(日本ではあまり知られていませんが)。

敬虔なカトリック信者で、”自然は神聖なるもの、神の世界”

というカソリック教徒独自の信念がありました。

つまり、内面に入るということは、現実を超えたものを

指向していることなのでしょう。無信論者、無宗教の

私には、完全に理解はできませんが・・・。

こんな彼の詩に、シューマンはピアノ演奏を付加し、

歌曲を生み出しています。

しかも、詩の言葉を大事にしたいのか、

ピアノの前奏と後奏(歌の前後)をかなり長めにし、

詩をクローズアップする(聞かせる)とともに、

ピアノ演奏も無駄にしない構成になっています。

言葉も曲も大事にしたシューマンらしい

心配りなのでしょう。

それにしても、詩には、自分の感じたことに

最適な言葉を苦しみながら探し抜く工夫が

されているように感じました。

リーダークライス~「異郷にて」

私もまたいこいに入る、その静かな時が

ああ、なんとまじかに迫っていることだろう、

美しい、人気のない森が私の頭上で葉ずれの音をさせ

ここでも私が忘れられる時が。♪

偉大な自然の中にいるちっぽけで孤独な自分という

情景なのでしょうか。寂寥感が漂いますが、

カソリック信者独特の感性だと感じ入りました。

アイフェンベルクは、自身の詩で

自然界で巻き起こる音を言葉で表現する

ことの多い詩人だと思います。

風に吹かれた葉ずれの音、

小川のせせらぎ、

穂波、梢が鳴る

小鳥のさえずり、などなど

音を多く表現していることも、

シューマンが音楽にしたくなった理由の

ひとつだとも感じられました。

秋のひととき、シューマンの歌曲で

自然を思い浮かべるのもいいかもしれません。

 

 


秋を感じる曲

2016-11-06 09:15:41 | 音楽の思い出

夏が終わり秋が来ると思っていたら

突然、冬のような天気に。

そしてまた夏みたいな陽気に逆戻り。

今年は秋があまりないのかと感じてました。

ところが、この土日は絶好の秋晴れ。

やっとやっと来ましたね。

秋が来ないのは四季のある日本に住んでいる者としては

しっくりこないので、今回は秋らしい曲を

選んでみました。もちろん、独断と偏見にまみれた

個人的な感覚ですが。

クラシックでは・・・

ブラームスの間奏曲 変ホ長調

ショパンのノクターン5番   です。

ブラームスの間奏曲は、穏やかなテンポの中に

音がひとつずつつずられ、階段をゆっくりと

上り降りするようです。

静かで少し寂しい感じが秋にぴったり!

切なくクララ(シューマンの妻)を想う

ブラームスの姿が浮かびます。

しかし、この曲には寂しさと同時に

温かみも感じるのです。

秋の次に来る冬が終われば春が

きっと来るという思いで、この曲を

彼は書いたのでしょうか?

そんな希望の光が細々と差しこんでくる

様を音にしているようにも聞こえます。

ショパンのノクターン5番も、これまた

静寂の中の音楽です。

有名な2番や8番ほどインパクトはありませんが、

平然としていながら実は心の高まりを抑えられない

ショパン自身の心象風景を投影しているような

音楽に感じられ、秋の夜空を

観ながらがふさわしいのかな、と勝手に

想像してしまいました。

専門的には、数々のテクが使われているようですが、

この曲も彼らしくロンマンチックに仕上げています。

秋の夜長に聴くにはぴったりな曲ではないでしょうか?

最後に、私が秋の曲として秀逸だと感じ続けてきた

曲を紹介します。それは、ポップス。

ディグラスとオズボーンというデュオグループの

歌う『秋はひとりぼっち』という曲です。

イントロから、体全体に秋を感じるんです。

銀杏の黄色、紅葉の、それに秋空の

次々と走馬灯のように浮かんできて、

落ち葉が舞い落ちていく様子が、この曲から

連想されるのです。

ヒンヤリした空気感の中で哀愁を体全体に

感じられる曲です。

百聞は一聴にしかず♪

ぜひ聴いてみて下さい。

個人差があるでしょうけど、全身が

喜んでくる感覚が出てくるかもしれません。

以上、私見です。