英国のEU離脱は歴史の転換点!?

2016-06-26 10:50:30 | 雑記

今回は、グローバルな話題について書いてみます。

報道されてきたように、英国のEU離脱が決まり、

先ずは、世界同時株安で経済が混乱し始めています

ここで私が考えたいのは、そもそもEUとはどういう

組織なのかとうことです。

EUは経済だけでなく、28の加盟国が、経済的にも

政治的にもつながりを強め、準国家みたいに

統合された組織で、その理念は、政治的にも社会的にも

経済的にも各種の問題が円滑に解決されるように

組織された1大連邦といったところでしょうか。

英国を含めた28の加盟国には民族、宗教、言語などの違いがありますが、

その文化的違いを超えたところで組まれた政治団体とも言えるでしょう。

しかし、歴史の歯車はそう簡単にEUの理念(理想)どおりには

事を運ばせてくれませんでした。

かつて数々の民族国家を統合したソビエト連邦がそうだったように、

EUも足並みがそろわず・・・・という結果になりつつあります。

組織がでかくなればなるほど、まりまりにくくなります。

古代のローマ帝国、サラセン帝国も同じ道をたどりました。

歴史が証明しています。

ただ今回の英国の離脱は「栄光ある孤立」を歴史的に

希求した国民の意思がまさったようで、欧州内の大陸に位置する

他の国々とは一線を画したい古き良き英国を求めたものだとも

言えます。

昔から英国は島国で「ヨーロッパであってヨーロッパでは

ない!」と言われてきたこともありましたね。

では、具体的になぜ英国の民意は離脱を選んだのか?です。

それは、EU加盟によってさまざまな負担を強いられ、

経済的に困窮した層が少なくなかったからだと言えます。

いくら高邁な理想を掲げても、今日明日の食い扶持が

なかったら、誰でも不満をためますよね。

移民や難民の受け入れをEU本部から指示される。

受け入れた経験の少ない日本に住んでいると、

ぴんとこないかもしれませんが、

受け入れたことで、失業が増え、食えなくなったら・・・

どうしますか? グローバル政策の前に

自国民の生活を保障してくれ! というのが

人情でしょう。

グローバル政策という理想と、現実生活との

はざまで、英国民は日々の生活保障を

求めたと言えるのではないでしょうか?

もちろん、これから英国は、そして英国で

生産し欧州市場で商品を販売してきた

日本企業だって、関税の支払いで苦しい

思いをすることになります。商品の

販売も落ちるでしょう。

離脱にせよ、残留にせよ、何がしかの

問題が残る現実。

これを受け止めながら、今後英国と

EUがどういう関係を築いていけるのか、

またいくのか、注目しないわけないは

いきません。

 

 

 

 

 


理性より情にほだされる時

2016-06-11 09:49:26 | 雑記

歌舞伎役者の市川海老蔵さんの妻・小林麻央さんの

乳がん報道の件。

男性の身で分からぬことも多々ありますが、

末期だということで

ご本人は相当つらいと想像できます。

病、それも死に至るかもしれない病の床に

伏せると、人間誰しも考える時間が多くなり、

考える事も増えます。自身が日々活動してきた

ように動けないから、余計に考え事が多くなるものです。

とりわけ家族の方がたのことが一番心配でしょう。

その中でも幼いお子さんのこと。

さぞ、おつらいでしょう。

重病に伏せ、もしかすると自身の身に最悪なことが

あれば・・・と不安になるだけで、真っ先に思い浮かぶのが

家族のことだと言われています。

普段はワーカホリックで、家族のことも顧みなかった人が、

死に直面すると「もっと家族と過ごす時間を

増やしておけばよかった」と後悔することが多いと

聞きます。

どうしてなんでしょうか?

それは、人間は本来、知や理よりも情や

感覚で行動を起こすことが多いからだと

思います。

世の中の経済活動を思い浮かべて見て下さい。

売れる商品、売れる株式、売れるタレントなどなど、

感情に揺さぶられて買ったり支持したりするのでは?

その商品が自分に感動を与えてくれるからでは

ないでしょうか?

話を元に戻すと、死の直前、家族とのことを

思い出すのは、時には喧嘩し

時には励まし、支えあってきたからではないでしょうか?

当たり前のことなのですが、一番身近にいて味方に

なってくれてきたのは家族だからでは?

仕事ももちろん大事ですが、人生で一番大事なのは

家族だということなのでしょう。

空気のような存在で、いつも傍らにいる。

そんな当たり前のことが、死を直面した途端に、

当たり前でなくなる。こんなに大切なものだったんだと。

そんなことを感じさせてくれた今回の

報道でした。