慈悲の心

2016-05-29 09:41:55 | 雑記

アメリカのオバマ大統領が広島を訪問し、

歴史的な演説をされ、被爆者代表の方々と

対面、会話を交わされました。

この場面で感じたのは、単なる平和宣言ではなく、

両者が、広い視野を持ち血の通った交流であった

ことでした。感動しました。

アメリカサイドは、謝罪という免罪符を敢えて(?)

封印し、世界中の核兵器の危険と廃絶を目指すと

いう大義のもとで今回の訪問とあいなったようですが、

それだけではただのパフォーマンスに過ぎなかった

でしょう。

しかし、オバマ大統領の演説には、核の危険と

アメリカの犯した過ちがきちんと盛り込まれて

いました。さらに、日本人だけでなく、朝鮮半島の

方々、そして捕虜となっていた米兵にも被爆者がいる

と言明され、人類全体に目が向けられていました。

今生きている世界中の若者が未来も幸せに生活できる

ようにする義務があると弁説。視野の広い演説だと

感じ入りました。

日本側の被爆者代表も、謝罪を強く要求はせず、

原爆の怖さを知って欲しいから、これを皮切りに

もっともっと広島を訪れて欲しいと要請。

未来永劫、核が戦争で使われることがないように

未来に向けた安全の要求をされていらっしゃいました。

それにしても、70年余り、被爆の後遺症に悩まされ

苦労された方が、自分を悲劇の主人公に仕立てるのではなく、

人のため未来のために懸命に大統領と話し握手され、

ハグし合う姿は感動ものでした。

キリスト教には”愛”という教えがあり、仏教には

”慈悲”という真髄があります。

両者が融合したような歴史的瞬間でした。

”慈悲”は、「相手をいつくしみ、あわれむ」という

意味なのですが、自分の利益ばかり考えていたら、

このような感動シーンは生まれなかったと

思います。

長年に渡り苦労されたからこそ体得できた

達観の慈悲...そんな気がします。

 


苦しみながら楽しめれば・・・

2016-05-15 08:13:53 | ゴルフウイークリー

自分にとって違和感のあることは

やりたくないものです。

でも、1段階上を目指そうとするなら、

その違和感と戦うことも必要になることがあります。

ゴルフでいえば、自分の持ち球と逆の球筋を

マスターする目標も、その一つだと思います。

思いっきり何も考えずに素振りして

どっちの軌道で振りやすいのか?

私の場合は、アウトサイドインです。

自分のスウィングDNAと言っていいかもしれません。

だから、スライスやフェードが打ちやすい。

イコール持ち球だということです。

このスウィング感覚のままドローやフックを

打てるものではありません。

気持ちフックとかドローとか

どうやって打てばいいのか?

自分なりに色々とトライしてみました。

先ずは、スタンス。

右足を少し後ろに引き、クローズ

スタンスをとります。こうすることで、

インサイドアウトの軌道を

イメージしやすくなります。

左の腰も

ロックされた感じで、引けにくい。

フェースの向きは、目標(ボールを

落としたいところ)に向け、

イメージした軌道なりに振ってみる。

違和感は、ここから始まります。

自由に振っていた感覚と違い、

ヘッドを外へ放り出すことになります。

左脇もスウィング中、少し甘くなった感覚。

手をインサイドにさっと引っ張り込む

わけでじゃないので、当然、左わきは

空いた感じになるわけです。

しかも、トップからの切り返しが

気持ちゆっくりになる感じ。

タイミングもとりずらくなりました。

これも違和感です。

こんな気持ち悪さと面倒くささを

感じることが、1段上へ行く

修行なのでしょうか?

そうだと思いました。

未体験のことは、これだから

拒否してしまいがちです。

一時的にスウィングもおかしくなり

そうな感じでした。

しかし、練習を積んでト~ン、ト~ンと

タイミングを体に覚え込ませていくと、

次第に当たるようになります。

最初は、8番アイアンでキャリー120ヤード先に

落とす練習をしました。

ランは、めっぽう出てしまいます。

球も低くなります。

右にすっぽ抜けることもあり、

手首をこねて引っかけることもあります。

ここが一番苦しい!!

でも、曲がり幅も飛距離もコントロールできた

ドローボールを打つという明確な目標が

あれば、この苦しさも徐々に

楽しさに変わっていきました。

そうなんです。ゴルフも仕事や

人生と同じで、苦しみの中に楽しさがある。

こんなことを言うと、マゾか?と

思う向きもあるかもしれません。

しかし、よくよく考えてみれば、

人生も仕事も山あり谷ありです。

上手くいかない時、這い上がろうとしている時、

チャンスです。

なぜなら、目標設定するからです。

その目標に向かって無我夢中で努力するからです。

ただ漫然と球を打つよりずっと楽しいものです。

違和感と戦いながら、この壁を乗り越えた時、

真の喜びが待っています。

使える神経ネットワークの選択肢も

広がるし、ゴルフも攻め方も

広がります。

すると、次の目標も見えてきます。

楽しくありませんか?

 

 

 

 


パワーゴルフを久々に見せてもらった!

2016-05-09 18:38:32 | ゴルフウイークリー

昨日、サロンパス・ワールドレディスで優勝した

レキシ―・トンプソン。

日本ツアーではなかなか見られないパワーゴルフを

披露してくれました。

身長180cmという長身で長い腕。

それに、インパクトをものすごく強く打てる

腕力と上半身の力。

上半身の力と腕力に頼り切っているいると

言えば言い過ぎでしょうが、

けれんみなく打ち込むアイアンには

見惚れてしまいました。

インパクト直後に左足が後ろに

ずれるくらい強くて速い振りに

圧倒されました。

個性的なスウィングで、自由に

思うがままに打ち抜くスウィングには

堂々とした自信も感じました。

日本なら、スウィングの型を作り込む

練習をしながらベストスウィングを模索する

ところでしょうが、彼女の場合、

持ち味・個性を存分に生かしたスウィングで、

インパクト以降のバランスの崩れは

想定内に置き、それより飛距離と

結果重視しているのに感心してしまいました。

自分のスウィングに自信があるから、

大抵のケースで迷いがなく、それで結果が

出ているような気がします。

まさにパワーゴルフ。

恐れ入りました。

しかし、日本の女子ツアーで屈指のアスリートと

いったら渡邊あやかでしょう。その日米対決も

面白かったです。

最終16番でのセカンドショットで、トンプソンの

ミスにつけこむことのできなかった悔しさは

あるでしょうが、この経験は彼女をもっと

飛躍させてくれるものと信じています。

コースセッティングとラフの深さ、グリーンの

速さと堅さが、まさにメジャーの同大会。

こういうコースだとパワーのある二人が

優勝争いしたのもうなずけます。

渡邊選手には、今年か4年後の五輪で

ぜひとも日本代表として、メダルを奪取

してもらいたいものです。

それだけの体力と脚力、それに身長があり、

これからの経験の積み重ねがあると思いますので。

パワーを生かしたゴルフはプロとして

魅力を感じます。

もちろん、ショートゲームの精度が

あってのパワーですが・・・。


薫風吹く季節に聴きたくなる音楽

2016-05-01 18:25:50 | 音楽の魅力

ゴールデンウィークに入り、東京エリアは

晴天続きで、薫風香るいい季節に

なってきました。

少し暑い陽気ではありますが、こんな時は

アップテンポで小気味よい音楽を聴きたくなります。

クラシック音楽のジャンルで、こういう音の連続性が

素晴らしい曲というと、モーツァルトの

ピアノ協奏曲23番の第3楽章が思い浮かびます。

よどみなく続く音の連鎖・・・・・

これは、風が間断なく吹き、森の中の木々や葉を

揺らし続ける音に似ていると感じます。

このモーツァルトのコンチェルトは、まさに

自然のゆらぎを音で表現した代表格だと

思っています。

風は、目に見えないから耳と肌で感じる

しかありません。それだけに聴く・触れ合う

感覚が研ぎ澄まされます。

竹が密集し、風によって木の部分がしなり、

笹の葉がそよぎながら擦れ合う音がすると

実に心地いいものです。

これに、新緑の香りが加われば最高。

四季を感じることのできる日本では、

この時節は1年の中でもベストシーズンと

言ってもいいのではないでしょうか。

自然の営みは留まることなく動き続けています。

それだけにモーツァルトの23番は、

人間よりも自然の胎動を強く感じます。

この胎動が胸に迫ってくる勢いがあり、

感動を盛り上げてくれます。