3日間競技と4日間競技

2016-08-27 17:24:11 | ゴルフウイークリー

女子の日本ツアーについて考えていることがあります。

今週行われていますニトリレディスは4日間競技ですが、

まだまだ米ツアーに比べて、日本ツアーは3日間競技が

主流です。その理由は、ツアー運営コストがかさむなど

さまざまな要因が絡んでいると思いますが、

次回の東京オリンピックでのゴルフ開催もにらみ、

やはり4日間競技を増やした方が、女子ツアーの底上げに

なると考えますが、如何でしょうか?

では、3日間と4日間競技では何がどう変わるのでしょうか?

これもさまざまな角度から考察する必要がありますが、

分かりやすいのは、各日のピンポジションのバリエーションです。

18ホールの各グリーンを3分割した場合と、4分割した場合を

考えてみましょう。

3日間なら、グリーンを3分割して、各日のピンポジを

決めますが、4日間なら4分割です。

どちらがピンポジのバリエーションが豊かになるかは

自明です。4日間ですよね。

選手たちは帯同キャディと一緒になり、

練習ラウンドでグリーンチェックをしますが、

4分割のバリエーションがあると、なお一層、

グリーンの傾斜、アンデュレーション、堅さ、芝目などを

もっともっと正確に細かくチェックせざるを得ません。

そうなれば、グリーンを緻密に読む力が上がり、

パットの力がぐ~んと上がると思うのです。

パットって、ゴルフを長年やってきた方は百も承知だと

思いますが、実際にパッティングする前に、

パットラインの状況を読み、事前にカップインまたは

カップに寄せるために必要な『スピードとライン』を

頭の中で思い描いてから球を打ちます。

つまり、実際のパットの前に、イメージでカップイン

させているんです。

そのための情報として、上述の要素が必要ですし、

タッチも大切になってきます。

『パットに型なし』ですが、イメージありき

なのです。

そんなことを考えていくうちに、やはり4日間競技が

増えることは望ましいことだと思います。

4日間だとパットに限らず、

ティショット、アイアンショット、

そしてアプローチなどの技術力に加え、

コースセッティングと天候を加味した上での

コースマネジメントの実力も

上がると思いますから。

今現在、日本の女子ツアーで日本選手と韓国選手を

比べた時にも、その差は何なのかと分析させてもらうと

すれば、パットの実力だと思います。

ここ一番のバーディパットとパーセービングパット!!

2メートル前後の距離で、入れ切る力は、

イ・ボミ選手やアン・ソンジュ選手の方が

上回っていると思うのですが・・・・。

それを埋めるためにも4日間競技で

グリーンの読みとイメージの力、そして

タッチ(距離感)を切磋琢磨して磨くことは、

大切ではないでしょうか?

最終日の上がり3ホールでバーディラッシュが

見られたら、もっとツアーは涌くでしょうし、

日本選手の底上げにつながり、米ツアーにも

どんどん進出し、世界的なレベルのプロが

増えてくると期待できるのですが。

 


8月14日(日)のつぶやき

2016-08-15 02:52:56 | 音楽の思い出

右手1本練習の効用

2016-08-14 13:28:30 | ゴルフウイークリー

久々にゴルフ上達のための話をひとつ。

練習で私が一番苦手としているのが、

右手1本の片手練習です。

ところが、この練習にはスウィング上の

悪い癖を修正できる効果が期待できます。

その効果とは・・・?

ひとつめは、手先でしゃくる癖をなくすこと。

右手だけでしゃくると、球は上手に

前へ飛びませんから。ゴロやシャンク、

引っかけが多発します。

手首をこねて(右手の平がインパクト以降、

空を向くようにしゃくり上げる)打てば、

ミスにしかなりません。

しゃくり打ち、すくい打ちをストップできます。

しゃくらないように右手首の角度を保ちながら

右ひじから先の前腕をロールさせる。

コツは、インパクト以直後に右腕が

伸び切るようにすることです。

ロールさせながら伸ばしていく。

これで球をとらえると(実は、ここが

一番難しいので、練習のしどころなの

ですが・・・)、

フェースの上に球が乗っかって、

柔らかく運べます。

もちろん、方向性も安定!

フェースをインパクトを中心にしてロールさせる

正しいインサイドインの軌道がマスターできるわけです

それと、もうひとつの効果は、打ち急ぎを

なくすことができる点です

男性に多く見受けられるのですが、トップから

打ち急いでしまう。それは、強い右手に

頼って球を無意識に飛ばそうとするから、

下半身よりも右手を先に下ろしてしまう癖。

これを打開することができるのです。

右手1本です~っとクラブを上げたら、

一瞬でいいので”間”をとることです。

その”間”は前回のブログで書きましたが、

下半身リードするためのもの。

この練習でも、手先よりも一瞬先に

右ひざを左ひざの方へすっと送ってやる

動作が必要です。

そのための‟間”なのです。

この一連の動作をリズミカルに行うよう

練習すると、打ち急ぎも

なくなってきます。

私たちが、コースで犯しやすい2大ミス・・・

すくい打ちと打ち急ぎ

これを最小限に食い止めて

みませんか?


ピアノソナタ12番 byモーツァルト

2016-08-07 17:53:00 | 音楽の魅力

連日の猛暑ですが、暦上は、

もう立秋となります。

昔だったら、赤トンボなんか飛んで

秋の風情が見え始める頃ですが、今はそんな

風情もタイミングが変わってきました。

でも、秋の気配は気づかないうちに少しづつ

忍び寄ってきているはずです。

こんな四季の微妙な変化にも似た

音感を醸し出してくれていると個人的に

感じいる音楽を紹介しましょう。

それは、モーツァルト作のピアノソナタ12番。

彼自身が今風に言えば、ドラマの脚本を書き、

演出も受け持っていると感じるくらい

変化に富んだソナタなのです。

無風の蒸し暑い夏の日が突然、秋風の吹く

日へと変貌を遂げるように。

それくらい変幻自在さを感じる面白い曲です。

小規模ですが、”風雲急を告げる”連弾の音を

楽しめると思います。

平穏が急にかき消され、何か問題が起こったような

変化。かと思えば、また暫く平静がよみがえり、

また変化の訪れ。第1から第2へ、そして最終楽章へと

ドキドキは止まりません。

まさに、モーツァルトらしい波乱の多い人生

に似た曲なんです。

おそらくこの曲を弾くピアニストの方は、表現し尽くす

のに、とても苦労されると思いますが、聴いている側は

実に飽きずに聞け、魂を揺さぶられると思います。

モーツァルトらしさが出ている、名曲であり

難曲だと思います。

ショパンやラフマニノフの難曲とは、また違う

趣きや曲想がふんだんにあるのが興味深いところです。