左足が太いってゴルフのせい?

2011-08-31 19:04:02 | ゴルフウイークリー

今日は、少し視点を変えてからだのことを書きたいと思います。

と言いますのも、サッカー日本代表の本田圭介選手が

右足の半月板を損傷したとのこと。実に惜しい、つらい話ですね。

W杯予選がこれから始まろうとしている時期に・・・・・なぜ?

運命のいたずらでしょうか?

実は私も7月初旬くらいから膝の調子が思わしくなく、

8月半ばに、少し激しい運動をジムで行った直後、

右ひざに違和感と痛みを覚え、右ひざが自由に

曲がらなくなっていました。MRIで検査したところ、半月板には、

外傷はなかったのですが、この軟骨の内側に

少し壊れがあるという診断となりました。そこに付随する

前十字靭帯も少し伸び気味で2週間ばかり軽いストレッチと

筋トレを繰り返してきました。膝の故障は本当につらいですね。

足が自由にならず、階段を下りるときは、拷問です。

でも、毎日のストレッチとジャグジーでほぐす、筋トレ、それに

体を温めることを続けたためか、次第に回復してきました。

でも、本田選手の方は本当に嘆かわしい出来事です。

相手選手のタックルでやられたわけですから。私のように

寝る時にずっとクーラーで膝を冷やし、突然激しい運動を

して膝を痛めたのとは、随分事情が違いますから。

早く回復して日本代表のために戦って欲しいものです。

彼の存在は、とても大きいですから。

それはともあれ、このアクシデントを機に”ゴルフと膝の

関係”について感じたことを書こうと思います。

今回の膝痛で分かったことですが、緩和のために大腿四等筋を強化する

筋トレを行っている際、右ひざよりも左ひざの筋肉が

発達しているのに気づいたのです。

まじまじと膝周りを見つめていたら、左ひざのほうが、

くびれが多く、明らかに筋肉が強いのが分かりました。

これもゴルフスウィングの影響だと感じました。

バックスウィングよりも、ダウンスウィングからフォローでの

方が、体の回転スピード、ヘッドスピードが速く、その動きを

受け止め、体が左へ流れないようにする動作を繰り返すと、

必然的に左脚の方が鍛えられるのでしょうか?

良し悪しはともかく、この左右アンバランスの筋力差を

埋めるべく、右ひざと右の大腿四等筋を強化する必要に

迫られたのです。

強化法は、両足を前へ投げ出してすわり、上体は床に

直角に近い状態で起こしたまま、左ひざは直角に曲げて

立てます。そして右足首に1キロくらいのアンクルウェート(重り)を

付けて、右足つま先を胸の方へ反らしながら、右脚全体を

伸ばしたまま、床から10~15センチくらい上げたまま静止します。

静止すること15秒くらい。これを10回くらい繰り返します。

慣れてきたら、回数を増やしていってもいいと思います。

私の場合は、右足を主に鍛えています。まだアンバランスなので。

ひざが痛む人は、この体操で大腿四等筋(太ももの前の筋肉)を

鍛えることができます。ここが強ければ、まさに膝のコルセットに

なるそうです。これは腰痛の人が腹筋を鍛えて、腰を守る

コルセットを作るのと同じ理屈です。

このように、ゴルフスウィングでできてしまった筋肉のアンバランス!

思わぬところで、油断をするとケガを招くものなのですね。

普段の摂生と体のケア・・・・・・・それに運動前のウォーミングアップは

大事ですね、痛感しました!!

ゴルフの好きな方で、膝や腰に痛みを抱えてらっしゃる方の

参考になればと思って綴りました。


50Yアプローチのスピン

2011-08-29 22:02:46 | ゴルフウイークリー

練習場では、なるべくウェッジでアプローチする球数を

多くするようにしていますが、50ヤードの距離を

56度のウェッジで打つ際に気づいたことがあります。

トーナメントプロなんかは当たり前のように使い分けて

いますが、スピンをかなり利かせたアプローチショットと、

スピンを抑えたショットの2種類!・・・・・・この2つが、

練習場で意図せずに出てしまうことがあるのです。

技術が未熟なため、1回ごとにスピン量が変わってしまうので

あまり感心したことではないのですが、このスピン量に

ついて、もっと一定できればいいのですが・・・・・・・。

それには、自分のアプローチスタイルを確立する必要が

あるなぁ、と感じています。

どういうことかと言いますと、スピンをかなり利かせたショットは、

ボールの性能も大きく関係しますが、スウィング的には、

ダウンスウィングで、左足にぐっと体重移動をさせながら

体(腰や肩)を回転。この連動性を高めていけば、ダウンブローに

球をとらえていき、スピンがかなり利くはずです。

トーナメントプロなどは、グリーンが柔らかくて受けている面に

ピンが立っているケースで、ピンハイに落としてバックスピンで

戻していく芸当をやることがあります。この技術は、確かに

かっこよく見えますし、やってみたいショットではあります。

でも、ダウンブローでのヘッドの入り具合、地面の堅さ、

グリーンの速さや、傾斜などによって、せっかくスピンをかけても

ピンに寄せきれる確率は、プロでも低いと思います。

ましてや、アマチュアならさらに成功の確率は低くなります。

ガツンと強く入れて飛びすぎたり、体がちょっとでも伸びたりすれば

大トップです。もちろん、こんな初歩的なミスはなくしてダウンブローに

打つ技術は基本なのでマスターすべきだと思います。

ですが、実践での確率を考えたら私のようなアベレージゴルファーは

この技術は、練習はしても本番では試せません。ここが問題なのかも

しれませんが・・・・。

現時点では、ヘッドを比較的にゆるやかに入れて、スピン抑え目、

手前からトン、ス~ッと寄せていくほうがイメージがでます。

なぜなら、ガツンと強く入れなくてすみますし、ボールが昔の

糸巻きバラタのようにスピンが強烈にかかるタイプが少ない

事情もありますから。

ただし、練習では、ダフリは禁物!!ゆるやかに入れるといっても、

ヘッドはきちんと上からクリーンに入れる練習をしないといけません。

それには、ウェートシフトと体の回転の連動性を高めないと

話になりません。このどちらかがおろそかになっても、ダフリます。

もちろん、ここでは書ききれませんが、右手の左手の使い方、

と双方の関係性も重要になります。

50ヤードの距離でヘッドの入り方、スピン量が安定していくことが

ステップアップの目安です。

練習場のワンピースボールで打っても、スピンが利いた、まったく利かない

というのは分かりますから。こんなまちまちのばらけたスピンが出ないように

回転とウェートシフトを一定の筒の中でできるようにスウィング全体を

締めていきたいと思っています。

 


勝負の分かれ目

2011-08-28 17:23:18 | ゴルフウイークリー

Vana杯KBCオーガスタが終わりました。

コーライ芝プラス、ティフトン芝をものともせず

バーディ合戦の優勝争いに目を見張りました。

高レベルでの勝負のあや、今日の最終日でも

随所に見えました。

その中でも、屈指の難ホール16番(平均スコアが

4.5くらいなため、2人にひとりがボギーを叩く計算に

なります)。ティショットは、右サイドの5本松の上から

ドローで攻めることができれば、左傾斜のフェアウェイに乗って

距離も最大に稼げてフェアウェイもキープできるセッティングでした。

このティショットで、一番良かったのは近藤共弘選手。ドローがうまくかかり、

一番飛んでいました。2番目は石川遼選手。同じくドローで攻め、

少し強く入りすぎて左の浅めのラフへ。そして、優勝したぺ選手は

フェードで攻めましたが、左斜め前方からのアゲンストの風に

もっていかれ、右のラフへ。

バーディ合戦の展開の中で唯一終盤の中で、ストップが

かかるホール(バーディよりもパーセービングホール)で、

2打目、そしてアプローチやパットで

その選手の思いや考え方が強くにじみ出てくる状況です。

2打目は、3人ともグリーンを外します。風とラフの影響で距離も方向性も

微妙に狂ってしまうのでしょうか?

優勝したぺ選手は、ピン右横の深めのラフから無難に寄せてパー。

石川選手は、おなじくピン右横ですが、カラーなのでバーディも

狙える状況でした。もちろん追いかける立場でもあったので、

バーディを獲りたいとの思いが強くでたのでしょうか?かなり強めに

出て2mくらいオーバー。1転してパー逃しのピンチに!!

このパーパットを外せば万事休すところでしたが、集中力を

高めねじ込みます。このパーは同じパーでもぺ選手とは内容が

随分違うパーだと思います。同じバーディを狙うにしても

パーセーブの危険を冒してまで強く打つのは?・・・・・・これでは、

この時点から集中心が続かなくなるくらい神経が磨り減ったはずです。

上がり3ホールで、いかに『心を熱く!だけど頭はクールに!』保つことが

勝利への道になるかは、大変難しいテーマで、付け焼刃ではできる

ことではないと思います。日ごろの考え方や、経験を積まないと

難しそうです。それだけに、この16番のパーセーブパットで

神経を使う状況になったことは、その後の2ホールにどんな

影響が出たのでしょうか?これは分かりません。

ツアーで通算40勝以上を上げた選手が以前こんなことを言っていました。

「パーパットなら入るけど、バーディパットはなかなか入らない(同じ距離だとしても)」

つまり、欲を戒めた言葉だと感じました。

ゴルフは、欲と、そこからくる心や体の力みが出てしまうと

いい結果が得られない!!

私達アマチュアに置き換えてみると、こんなことはよくありませんか?

ティショットをOBした後の打ち直しでは、なぜかナイスショットが出る。

なぜ最初からナイスショットが出ないのか?それは、皆さんの胸のうちを

振り返ってみて下さい。思い当たることも見つかるかもしれません。

ゴルフの面白さは、こんなところにもあるかもしれませんね。

それにしてもグリーン周りから9番アイアンで転がして

寄せていた近藤共弘プロの寄せ方は参考になると感じました。

やさしそうで確率が良さそう。

でも、練習してから本番で使わないと意味ないですよね。

 


ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲

2011-08-28 11:23:54 | 音楽の思い出

モーツァルトが作った弦楽器のための曲の中で、

高音域のヴァイオリンと、深みのある中音域のヴィオラの

コラボを演出したのが『ヴァイリンとヴィオラのための協奏交響曲』です。

ヴァイオリンが女性、ヴィオラが男性の役と考えても

いいかもしれません。オペラなんかの対話に似ていると思います。

ある時は、輪唱風に2つが同じメロディを時間差で奏でたり、

または、少し変化をつけて追いかけるように奏で合ったり、

またある時は、音を重ねて深さを出したり・・・・・・・・この

協奏交響曲には、いろいろな絡み方があり楽しめます。

イントロなどは、ヴィオラがやさしく語りかけ、それに応えて

ヴァイオリンが穏やかに返事をするかのように聞こえてきます。

全体的に女性役のヴァイオリンの音は美しくか弱いながらも

何かを主張しているように聞こえますし、片やヴィオラは、

何か信念を持って答えているようにも聞こえます。

浮ついた女性の心を、しっかり下から受け止めて支えていく

強さも男性役のヴィオラに感じます。

まさに2つの弦楽器のコミュニケーションを見事に

音で表現している名曲だと感じます。

何度も、当ブログで書きましたが、モーツァルトは、派手さは

ないけど深みのあるヴィオラを大事にしている気がしてなりません。

協奏曲というと、「ホルン、ファゴット、オーボエ、フルート」の4つのコラボが

ありますが、2つのコラボと違い、冒頭に書きました輪唱形式の

絡み方がメインです。

でも、1対1のコラボだと、「男と女」という図式が成り立ち、さまざまな

絡み方、ドラマが表現できるのが強みですね。

めくるめく展開で決して飽きない作りになっているのが、

同曲の聴きやすい点です。

 


ドヴォルザークのスラブ舞曲10番

2011-08-25 17:41:59 | 音楽療法

2度目のドヴォルザークのブログです。

今日は、切ない胸のうちを切々と表現した

『スラブ舞曲第10番』です。

不安でたまらない、でも心の底に期待がある。

そんな陰鬱な気持ちを音で見事に表現しているのは、

さすが国民学派の代表的作曲家ならではです。

ドヴォルザークが生きていた頃は、祖国チェコは、帝政ロシアに

支配されていました。それに続く時代は、あのソ連の支配です。

1968年の『プラハの春』、そして最近では、自由化を掲げた民主化運動で

91年頃、ハヴェル大統領がドプチェク共産党政権を倒し、民主化を

成し遂げた歴史があります。それくらい、チェコ(その後、チェコとスロバキアに

分離)という国は他国の支配や、独裁者の横暴で抑圧されてきたわけです。

そんなことを考えていると、チェコの人々が陰鬱になる理由も

容易に想像できるのです。

同じスラブ民族でありながら、ロシアに支配されてきた抑圧の歴史によって、

不自由だからこそ自由のありがたさが分かる国民といえるのでしょう。

スラブ舞曲が切ない思いに感じられるのは、こういう歴史的背景が

大きく影響していると痛感します。

のどの渇きを覚えた人は、ほんの1滴の水でも喜びを感じるものです。

今年亡くなった父が、ベッドで点滴のみを受けながら、1滴の水を

舌に垂らしたら満足な表情を浮かべたのが鮮明に思い出されます。

それくらい不足している人の情は鋭敏で、歓喜にむせぶ可能性も

あるくらい、切羽詰っています。

そんな思いをドボルザークは自国民のために丁寧に情感を込めて

作り上げたのが同曲だと感じました。

じっくり味わって聞きたいものです。


散歩感覚で聞けるモーツァルト20番ピアノ協奏曲

2011-08-23 19:19:15 | 音楽療法

スポーツ選手の中によくヘッドフォンを当てて好きな音楽を

聞き、試合前の緊張を抑えたり、集中心を高めている人が

結構いますよね。あれは、脳の中にいいイメージとか心地いい

感覚を残したまま試合に臨みパフォーマンスを上げようとする

狙いがあると思います。

そんなことを思い出していると、散歩しながら聞きやすい音楽を

書きたいと思いました。

それは、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番の第2楽章です。

この曲は映画『アマデウス』のエンディングで流れている曲です。

映画の出演者、裏方さん、監督などの名前がテロップで流れている

映像の中で使われている、穏やかな曲です。

ご存知の方も多いと思いますが、同映画はモーツァルトの伝記という

よりも、ライバルだった同じ作曲家のサリエリの嫉妬心が巧みに

描かれている、面白い視点のモーツァルト映画です。

そのエンディングが、この静かな曲ですが、モーツァルトらしく、

とてもシンプルな音階で主旋律を組み、それでいて印象的に

作っています。

この曲を聴いていると、まさに散歩のリズムなのです。イチニイ、

イチニイ、とゆっくりリズムをとりながら、美しい小川のせせらぎのそばを

散歩しながら聞くのにぴったりです。

自然なリズムだから、心が解放されていく感じがして、ほほえましい

フィーリングが体の中に浸透していくようです。

たまには、アウトドアでこんな散歩感覚の曲をヘッドフォンで

聴くのもいいかもしれませんね。


ファンケルシニア、金選手と奥田選手の共通点

2011-08-21 17:19:55 | ゴルフウイークリー

男子シニアツアー、ファンケルクラシックは、シニアプロの技と経験、

それに個性豊かなスウィングとキャラなどで楽しめました。

今回優勝した韓国の金鐘徳(ジョンドク)選手のスウィングに注目して

見ていました。結論からいうと、シニアでありながらアスリートスウィング

では、と感じています。

独特のオープンスタンスから、両ひざもぐっと曲げて重心を落とした

構えから、ドローもフェードも自在に操り、フェアウェイを広く使って

攻めていました。注目すべきは、僕らアマチュアに多いインパクトゾーンで

球を持ち上げようとする動きがまったくない点です。

持ち上げるどころか、ダウンスウィング以降、左脚全体が地面に

めり込んでいるのではないかと思わせるくらい体全体が沈み込む

ながらボールをとらえているところです。脚で体の無駄な動きを

そぎ落とし、体重をボールにぐぐっと乗せているのが凄いと感じました。

脚力があり、関節が柔らかくないと、こういうベタ足で重心を低く抑えた

スウィングはできないのでは?まさにアスリートスウィングですね。

実際にドライバーの飛距離も出ていました。

こういう振りで、さらに注目したのは、スピン量です。

重心を低く抑えたまま、インパクト直後ヘッドを低く長く左へ(インサイドへ)

振っているため、スピンがかかりすぎることなく安定!

距離感も出しやすいし、左右に曲がる心配もあまりないスウィングだと

思いました。つぼは、単にインへ振りぬいているのではなく、低く長く

インサイドへ振りぬいている点です。これは、ターフを深めにとる

スピンを利かしたスウィングではなく、スピン量を抑え目、そして

コントロールできるスウィングだと思いました。凄いテクニックです。

優勝に値する技術だと感心してみていました。

日本選手の中では、このフェース使い、ヘッドの動きをしていたのは

奥田選手でしょう。アドレスは、金選手と正反対で、ややクローズ気味の

スタンス。このへんが、シニアの面白いところです。個性の集まり!!

奥田選手は、この構えからダウンスウィングで右足をベタ足のまま、

インサイドに素早く低く振る。

これも、左足が早く伸びたり、球を持ち上げる動作が少しでも出て

しまうとできないスウィングです。重心を地面方向に重力のかかる

まんまに落として振る。

2人の共通点はこんなところにあります。別に深くターフをとる

スウィングではなく、常にインパクトでクリーンに近い状態で

下の芝は薄くかすめとる感じなので、スピン量が安定するはず。

もちろん、応用編として金選手は、状況によりフォローを抑えてどーんと

入れて終わりのスウィングをしていた場面もありましたが、

ふたりのスウィングなら、天候の影響も少なくできるように思いました。

最終日の雨天悪天候にもめげず、大会記録のスコアを出した金選手。

このふたりのスウィングから、

フェースの使い方とフットワークを少しでも真似たいものです。


歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』の透明感

2011-08-21 10:05:38 | 音楽の思い出

今日は雨の地域が多そうです。

そろそろ秋が訪れているのでしょうか。

こんな静かな雨がしとしと降っているいる日曜日は、

自宅でゆっくりとするのもおつなものですね。

BGMは、歌劇「カバレリア・ルスティカーナ」の間奏曲は

いかがでしょうか?

マスカーニが作ったこの曲は、音がないところから遠くから

次第に音が聞こえてくるように始まります。とても静かな曲で、

心の中をきれいに洗濯してくれるような美しい響きが聞こえてきます。

弦楽器の壊れてなくなりそうな細い、繊細な音が、安らぎを

もたらしてくれると思います。

恋愛の悩み、仕事の悩み、家族の悩み・・・・・そんな日常の困りごとも、

このデリケートな音を聴いていると、いつか終わるのではないかという

安心感も味わえるかもしれません。

それくらい、美しい音楽です。

霧の中から透明感のある美女が現れてきて、徐々に顔が鮮明に

分かってくる。そして、にっこり微笑んであたりを闊歩し、

ダンスっぽく踊ってから、また徐々に去っていく。

そんな情景を音楽の流れで感じます。

とても透き通った繊細に音に惚れ惚れしてしまいます。


勇壮で軽快なベートーベンの希少な交響曲

2011-08-16 17:42:56 | 音楽の思い出

前々回、ベートーベンの交響曲第5番「運命」で元気を

もらおう! と書きましたが、同様に7番もいいと思います。

第4楽章は、ベートーベンにしては珍しく、勇壮でありながら軽快なので

楽しめます。

最初からアップテンポで速歩のように軽快なリズムが続きます。

音に乗れるんです。川の少し急流のように、動きがスムーズで

よどむところがないのが、ベートーベンらしくないところです。

どうしてなのか分かりませんが、この曲は悩んで書いたというよりも

モーツァルトみたいに一気に書き上げた雰囲気が漂います。

直感的ひらめきであふれ出すように音が浮かんできた感じです。

だから、元気をもらえます。

終盤のアクセントは、歌で言うビブラートを利かしたような間延びさせた

音の直後に、速歩が間髪入れずに始まりますから、きびきびモード

全開となります。気が引き締まり、いい緊張感をたたえています。

そして、最後は、弦楽器群が水の上をすいすい泳ぐみずすましの

ように涼しく軽快に終わっていきます。

残暑にクーラーの利いた部屋で聴くには、いい曲だと思います。

暑さを吹き飛ばせそうなエネルギーが湧き出るのを

感じることができるんですね。

おすすめは、カラヤン指揮、ベルリンフィルです。


肩の力を抜いて腕をさっと振ろう

2011-08-14 18:28:18 | ゴルフウイークリー

夏の甲子園大会がたけなわです。

炎天下の中の熱戦、お疲れ様です。

その野球を観戦していたら、ゴルフとの共通点に

気づきました。というか、頭の中では既に理解した

つもりのことです。

野球のピッチャーは、剛速球で相手をねじふせようと

すると、肩に力が入ってしまい、ボールのコントロールが

つきません。確かにスピードガンでは数字は出るのですが、

球が上ずります。ある程度肩の力を抜き押さえめに放ると、

スピードガンは多少落ちますが、ボールコントロールは

よくなります。

ゴルフスウィングもこれと同じことが言えるのでは?

ドラコンを狙い飛ばそうとして力んでしまうと、腕力のある人は

確かにヘッドスピードを上げることはできますが、

肝心の方向性が悪くなります。ヘッドの軌道があんていしないためでしょう。

それに比べ、腕や肩をリラックスさせて腕だけ速く振るように

心がけると、ヘッドは加速し方向よく飛ばせるのではないでしょうか?

私のコツとしては、トップにきたら、ヘッドから先にビュンと落とす

ように腕を振る・・・・・これで重力の力も借りてヘッドも加速するのでは

ないかと感じています。

重力だけでなく、かといって腕を振るスピードだけでなく! 両方を

上手に使ってヘッドを加速させる方法をつかむのが練習の目的に

なると思うのです。

ヘッドが走らないと振り遅れてしまい、ボールは右にしか飛びません。

それともう1つ。肩や腕の力を抜くと、テークバックで肩がすっと

スムーズに深く入っていきます。

これもヘッドの軌道を良くする1因だと思います。

リラックスして、ヘッドをシュパッ!!

こんな基礎練習も積まないと、「よく腕が振れてるね」と周りから

褒められるスウィングは身につかないと思いますし、

ラウンドによって好不調の波が出てくると思います。

言葉にしづらい感覚的な部分もゴルフでは大事なんですね。


お盆はメローな曲で心を休めるとしますか

2011-08-14 08:33:05 | 音楽療法

明日は終戦記念日。今年も3分の2が終わりましたが、

激変の年ですね。震災復興は、まだまだ途上ですが、

日本の底力があれば大丈夫だと信じています。

そして、お盆。故郷で休暇を楽しんでおられることも多いことでしょう。

これからの頑張りへのチャージをこめて閑話休題。

モーツァルトの作曲した中で最もメロー(甘い)メロディの

名曲で心を休めませんか?

お薦めは、ピアノソナタ13番の第2楽章です。

初めてこの曲を聴いたとき、これほど美しいメロディがあろうかと

心がリフレッシュした記憶があります。

全ての雑念が取り払われ、美しい音に集中できるのです。

1度聴けば、感動される方も多いと思います。

アップテンポとは正反対のスローテンポ。

ですが、眠くはなりません。美しさにはっとさせられるからです。

美しい女性、花、空、山、生き物、・・・・・・これらを初めて見た時、

はっとすることありますよね。そんな感覚です。

シンプルな音階、全体に弱く(ピアノやピアニッシモ)弾くピアノ曲なので、

フォルテはありません。なのに、元気になっていくのです。

美しさに魅了されて、生きていて良かった!と活力が

湧いてくる感じなのです。

この曲を聴かないと損・・・・・・・・と言いたいくらいです。

弱く弾く中に、繊細な強弱を取り入れてメリハリをつけているので、

きめ細やかな音の流れにうっとりします。

ちなみに私が聴いたのは、ピアニスト、リリー・クラウスです。

お盆に、一息ついてみませんか?(別に宣伝ではありません)


頭を冷やしてベートーベンで暑気払い

2011-08-12 08:26:04 | 音楽療法

暑い、暑いとぼやいてばかりいても始まりませんので、

ここはベートーベンで暑気払いと行きたいところです。

眠くなる系の音楽だと、本当に居眠りしてしまうので、

ここは、しゃきっと「交響曲第5番運命」で頭の中から

リフレッシュしていこうと思いました。

先ず、のど元をアイスパックで冷やしてから「運命」を

一気にかけて聴くのです。それもカラヤン指揮、ベルリンフィルが

いいと思い、聞いてみました。

すると、頭が、速いリズムとテンポに刺激されるのか、

シャープになります。何かしてやろうと意欲が湧きます。

暑いのに、外出して映画でも見に行こうという気になります。

この「運命」の素晴らしい点は、曲全体のダイナミックさも

さることながら、時折織り交ぜてある、絶妙な”間”です。

畳み掛けるような音と音の間にくる突然の”間”。

これがまた頭で、また心で何かが起こると瞬時に予感させて

くれドキドキ感が高まります。ベートーベンは、ロマンチックで

ナイーブで恋愛に情熱を燃やした人だというのが

想像できます。一筋縄ではいかない人生の、恋愛の

ストーリー・・・・・・・何が起こるかわからない変化によって

曲全体のうねりが感じられ、暑さなど忘れてしまいそう。

片や、のう1つの熱さ・・・・・情熱は伝わってきます。

頭を冷やして暑気払い、そして情熱をたぐり寄せる音楽と

いったら、この「運命」の右に出る曲はないかもしれませんね。

特にカラヤンの指揮は、畳み掛けていく音の流れに巧みに

強弱をつけて、”間”をとるから、その”間”がほんの一瞬なのに、

かなり時間が経ったような錯覚に陥ります。これがタクトの妙味!?

劇的差をうまく演出しています。

終盤のオーボエのソロから、弦楽器とフルートの柔らかい音色の

メロディがあって、主旋律・・・・・ここはしつこいくらい畳み掛ける

アップテンポ。カラヤンは、ここでは一糸まとわぬくらい緊張感を

漂わせるべく、寸分のたぐいなき演奏を表現しています。

しかしそれにしても、最後の一瞬の”間”から、次に始まる音が

ピアニッシモに聞こえるくらい弱く始めるのは、こにくらしいくらい

演出が聴いていて聞き応えがあります。

あとは、最後のダメ押し定番の主旋律!!!

たまには、頭に刺激をどか~んと与えてくれる曲も

暑気払いにいいかもしれません。


ゴルフのセンスとは?

2011-08-08 07:48:46 | ゴルフウイークリー

米ツアー、ゴルフ世界選手権が終わりました。

石川遼選手が優勝するかも、と期待して見ていたのですが、

少し残念!4位でした。

最終日、15Hのパッティングが優勝したアダム・スコットとの

勝敗の分かれ目だった気がします。

このホール、スコットは2打目を左に曲げ、アプローチも

寄らず、4メートルくらいのパーパットを残したピンチの状況。

片や、同じ最終組で回った石川選手は、12メートル強の

バーディパットを狙う状況でした。

その時点で2打差あり、

「スコットがピンチでボギーを打つかも」と考えたかどうか

分かりませんが、バーディボギーで並ぶ局面です。

石川選手のバーディパットは、強めに打ち出され、カップそばを

すっと通り過ぎてワンピン奥に転がっていったのでした。

これでまた楽になったスコットは、難しいパーパットを

今年から使っている長尺で見事に沈め、逆に石川選手に

プレッシャーをかけてしまいました。

石川選手は、次のパーパットを外し、3打差に。これで、優勝は

遠のいてしまいました。チャンスはピンチに!ピンチはチャンスに!

まさに絵に描いたような展開です。

ゴルフは”欲”との戦いとも感じます。”欲”が出たばかりに

墓穴を掘るということがままるのは、人生にも似ている

かもしれませんね。

石川選手のパーパットは勇敢なチャレンジとも言えるかもしれません。

でも、相手を意識すると、途端に崩れる経験ってありませんか?

自分の中で集中してゾーンに入った状態が一番強いのですが、

なかなかそこは難しいとことです。

勇敢と無謀・・・・・・これは紙一重のところもあり、ゴルフのラウンドで

使い分ける達人になるのは、経験と頭が必要だと痛感しています。

ミスをしてかっとなり無謀な攻めから自滅なんてことも、ゴルフでは

よくあることです。

序が長くなってしまいましたが、今回書きたかったのは、ゴルフの

センスとは何か? というテーマです。

私は、センスの1つにスウィングの力感があると思っています。

傍から見て力感の感じられないスウィングというのは、センスあり

と感じます。片や、気負いや欲が入ると、力んで体が伸び上がったり、

肩ががちがちに堅くなったりするのは、センスなしと見ます。

今回優勝したアダム・スコットを見て、そのことを強く感じました。

もちろん、スコットだって、同じ6番アイアンで強く打ったり、弱めに

打ったりすることはあります。でも、体の動きや腕の振りがぎこちなく

なるような力みはまったく感じられません。どういう局面に

なっても力感なしを保てるところが素晴らしいゴルファーだと思います。

スコットにしてもこれまで色々な経験と苦労を重ね、今のゴルフを

きづいてきたはずです。同じリズムでスウィング、素振りのように

振れることが理想なのでしょう。

ただ1つだけゴルフには相反する要素もあります。それは、気負い

ではなく、気合です。気合を込めて、それを球に乗せることも

必要です。ここ一番で気の入ったショットができる選手は強いものです。

この気の入ったショットを同じリズムでできるようにするのが練習の

目的の1つでしょう。

私も、これから1つの番手で強く打ったり、弱めに打ったりする際、

リズムとタイミングが変わらないようにしようと思いました。

ゴルフのセンスアップをするために・・・・・。


「第3の男」のティターの響き

2011-08-07 16:05:49 | 音楽の思い出

「第3の男」という古い映画をご存知でしょうか?

占領下のウィーンでの話。ジョセフ・コットン、オーソン・

ウェルズ、アリダ・ヴァリという往年の名スターが

ウィーンを舞台に繰り広げたミステリーな映画でした。

この映画のストーリーというよりも、挿入された象徴的な

音楽と、白黒ながら見ることのできた古都ウィーンの

風景を楽しめたことに感動したことがあったので、

書き留めようと思った次第です。

主題音楽となった、アントン・カラスという人の引くツィターという

楽器の音に魅了されてしまいました。オーストリアの民俗音楽にも

よく使われる楽器のようですが、歯切れがよくて、それでいてやさしい

調べを奏でてくれます。耳にとっても心地いいです。

アルプスの絶景で、このツィターの音を聞くことができたら、どんなに

幸せな気分になれるか想像できません。角笛のゆったりした

伸びやかな音とは、また違い、心をリズミカルに刺激してくれる

快感が沸き起こります。それは、ちょうど音響のいい教会の

聖堂の中で、バッハの作った曲をこれまた歯切れのいいチェンバロ

という楽器で聞いた気分と似たフィーリングがあります。

こういう好きな心地いい音というのは大事にしたいですね。

それに、音に連動して映画上でのウィーンの景色が

蘇ってきます。特に、メリーゴーランドや観覧車は印象的でした。

プラーターの大観覧車なんかは、今でも大きく回っているはずです。

このように、心地いい音楽と、思い出の映像・・・・・・音声と映像の

コラボが自分の中で走馬灯のように浮かんでくるのは、

幸せな体験です。


心が鎮まるバッハ/グノーの「アヴェ・マリア」

2011-08-04 18:53:16 | 音楽療法

「アヴェ・マリア」というと、シューベルトの歌曲を

思い浮かべる方が多いと思います。

聖なる調べ、格調が高く、とても清澄な感じのする

本格的な曲です。

それに比べると、バッハとグノーの共作の「アヴェ・マリア」は、

とてもリラックスして聴ける楽しさのある曲です。

少しリズミカルなメロディがつけられているのと、頑張る声楽曲ではなく、

どちらかというと、楽曲風で、子守歌にもなるのではないかと

感じられる穏やかで安らかな音楽だからです。

神経が休まるとでもいいましょうか、心を鎮めてくれます。

安らかな天国にでもいざなわれてしまったような不思議な

感覚に浸ることができます。

マリアに抱かれたイエス・キリストが安らかに眠っている

様を描いた絵のように、温かく包んでくれる包容力があります。

絵画で言えば、ラファエロのマリア像でしょうか!?

私にとっては、心を鎮めてくれる屈指の曲です。

これからも大切にしまっておきたい宝です。