シルヴィー・ヴァルタンとオリヴィア・ニュートン・ジョン

2012-10-03 19:21:01 | 音楽の思い出

フランス人のシルヴィー・ヴァルタン。

イギリス人のオリヴィア・ニュートン・ジョン。

何もここで海峡を隔てた英仏の

大仰に音楽比較文化論を

ぶつつもりはございません。

でも、70~80年代の同時代に

一世を風靡したふたりの歌姫を

比べないわけにはいきません。

シルヴィーは、ご存知のように

フレンチポップスの大スターです。

彼女の歌った『あなたのとりこ』は、

リヴァイヴァル的に全日空ANAの

TVコマーシャルでも採用され、

2000年代にも懐かしのヒットを

飛ばしましたから、記憶に

新しいところです。

それに『哀しみの兵士』

『アイドルを探せ』など数々の

ヒット曲がありますが、

個人的には『哀しみの兵士』が

好きです。

フランスの芯の強い女性ならではの

シックで可愛らしさと大人の色気が

同居しているような低音の

歌声。ジャンヌ・モローや

カトリーヌ・ドヌーブなどフランスの

強い大女優を彷彿させる彼女の

芯のある歌声には

魅了されたことがあります。

フランスといえばシャンソンですよね。

何か人に会話するように歌う

・・・・・・そんな匂いも感じます。

フレンチポップスの代表選手でしょう。

片や、オリヴィア・ニュートン・ジョン

ですが、彼女のデビュー当時は

可憐な歌姫という形容詞が

ぴったりくると思います。

『そよ風の誘惑』なんかは、

天使の歌声かと思えるほど

美しく爽やかです。

そんな彼女も80年代になると

アメリカのダンスブームに

乗っかるかのように、

映画『グリース』でジョン・トラヴォルタ

と競演したり、エアロビクスの

レオタードを着て踊りを披露したりと

活発な英国人(アメリカ的とも言えます)

としてエンターテナーぶりを

見せてくれました。この踊りが、

80年代のエアロビクスの火付け役にも

なりましたし、彼女の歌った

『ザナドゥ』は、全世界でヒットしましたね。

今でもダンスミュージックとして

とてもとても有名な曲です。

どうでしょうか?

同じ年代の歌姫でも、

お国柄が出ていて面白いなぁ、と

感じたのは私だけではないはず!?

もちろん、ふたりの家柄、ルーツ、家庭環境

も音楽、歌い方に投影されている

かもしれませんが、

出身地による精神文化の違いも

盛り込まれていそうな気もします。

とても興味深いポイントです。


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