ヘンデルの「ラルゴ」

2012-03-31 21:07:56 | 音楽の思い出

18世紀バロック時代の代表的な作曲家はバッハですが、

ヘンデルやハイドンにも、もちろん名曲があり、親しみたいと思っています。

そのヘンデルが作った「ラルゴ」も静かな名曲です。

ラルゴはイタリア語で、英語でいうラージ(スケールの大きなとかゆったり)と

いう意味ですが、言葉どおり、広大な大地が目の前に広がり、

ゆっくりと太陽が昇っていくさまが、私には思い浮かびます。

ゆっくりとですが、目標に向かって少しづつ近づいていく

音楽に感じ取れます。

バッハのカノンのような1音1音の区切りがはっきりしているのでなく、

音と音がすべてつながり全体を構成しているので、1曲が

流れていて途切れない・・・・つまり、自然界のように連続性のある

動きが想像できるんです。(その1例が冒頭で書いた大地と太陽の動き)

バロック時代も、バッハ、ヘンデル、ハイドンと3者3様の音楽があり、

楽しめます。ハイドンは「時計」という曲が印象的ですが、

時計という人工物の音を楽器で表現しているのです。

表現したい音楽には、人柄や価値観がにじみ出てくるのかもしれませんね。

 

 


エンゲルベルト・フンパーディングの「ラストワルツ」

2012-03-30 19:38:49 | 音楽の思い出

男性のセクシーボイスに魅了されたことがあります。

それは、エンゲルベルト・フンパーティンクという欧州の歌手です。

日本でいえば、「また逢う日まで」を歌った尾崎紀世彦さんみたいな

声量のある歌声なのですが、聴いている側を

包み込んでくれるようなスケールの大きさを感じさせる歌手です。

そのフンパーティンクが歌った「ラストワルツ」は秀逸です。

ワルツのような3拍子リズムのバック音楽に乗って彼の歌声は

優雅で伸びやかです。

ワルツに好きな女性を誘い、このワルツが永遠に続くように

祈る切ない男の思いを歌っているのが、何とも素朴で

牧歌的で、それでいてロマンチックな感じがして、それらの

融合がとても好きです。

淡い恋心を抱いた男の胸のうちを切々と歌いこんでいます。

この優雅な歌声とワルツ風のピアノのバック音楽を

聴いていますと、円舞のようにくるくると回ってエレガントに

踊り、愛をささやく男女の映像が自然と浮かんできます。

好きな人に告白する勇気を与えてくれる曲かもしれませんね。

 

 


静かで温かい「トロイメライ」

2012-03-25 08:20:38 | 音楽の思い出

バッハの曲のように癒しと希望、勇気を与えてくれるように、

シューマンが作曲した「トロイメライ」も静かな曲ですが、

心が落ち着き、元気が出てきます。

最初の出足のピアノの2音、いや2音半の音は、

何か余韻を感じさせ、ロマンチックでおしゃれです。♪

ピアノの音が伸ばされて残響が聞こえている間に、

どんな次の音が来るのか?わくわくしてくるような

余韻があります。

このような”間”は、役者さんなら芸の醍醐味、

ワインなら、のど越しの充足感を味わえます。

それだけ余韻というのは、芸術の域に達するのに

必要なものなのでしょうね。

そういえば、シューマンは、音楽家であると同時に

ジャーナリストだったと聞きます。

活字の世界と音楽の世界で、両方の才能を

持ち合わせているなんて、すごいことです。

自分の作った音をこんな風に演出したら、雰囲気と

音の効果が十分引き出せると意図したのかもしれません。

映画監督ばりの演出に思えてしまいます。

「天は2物を与えず」なんてウソなのかもしれませんね?

この「トロイメライ」は、映画やドラマの挿入にも十分に

使えると感じています。

使うとしたら、いろいろな場面が想定できますが、・・・・・・

夕日をバックに、親子が手をつないで沈みゆく

太陽に向かって歩いている。こんなふたりの背中と

斜陽の太陽をアーバン調の色で構成する場面なんかが

浮かんできます。勝手な想像ながら・・・・・。

この「トロイメライ」。静かな曲ですが、暗さは感じず、

逆に人の温もりを感じます。

それだけ、シューマンという人は感性も知性も兼ね備えた

心の豊かな人だったのかもしれませんね。

これまた想像ですが・・・・・。


パッヘルベルのカノン 

2012-03-24 22:36:02 | 音楽の思い出

卒業式のシーズンですね。

以前だったら、定番の『仰げば尊し』を歌っていた

ものですが、今は、多様なようです。

”いきものががり”とか・・・・・・。

でも、クラシックで卒業式に流されているのが、

バッハ作の『パッヘルベル カノン』です。

この曲を聴くと、なぜか昔の思い出が走馬灯の

ように映像で蘇ってきて、涙ぐむ方も多いようです。

曲のテンポが速すぎず、遅すぎずで、思い出に浸るには

いいのかもしれません。

それに、階段を上ったり下りたりするような音階のひとつひとつが、

はっきりと耳の中に刻み込まれますから、

ジ~ンときてしまうのかも・・・・・・。

旋律は、デリケートでロマンチックな音のオンパレードです。

自分の中からこみあげたり、湧き上がってくる思いを

音で見事に表現している曲だと感じます。

名曲ですね。

1音1音味わって聴くと、元気とか勇気とかももらえます。

感傷にひたると同時に、これからの希望も与えてくれる。

そんな名曲に乾杯!!

そして、卒業生のみなさん、良き思い出を胸に

また次のステップで羽ばたいて下さい。

人生は、まだまだこれからですから。

 


「インパクトを作るな」について感じたこと

2012-03-23 18:07:42 | ゴルフウイークリー

飛ばそうとか、ボールを強く叩こうとすれば、どうしても

「インパクトを作る」感覚になっていきます。

それがいいのか悪いのかの結論は分かりませんが、

1つ言えることがあります。

それは、「インパクトを作る=強くボールを打つ」ことを

意識すればするほど、トップからの切り返しやダウンスウィングで

利き腕に力が入ってしまいがちなことです。

人間の意識と動作をつなぐ神経は、便利にできている反面、

飛ばそうと意識すればするほど、腕が力んでしまうように

反応してしまい、ゴルフスウィングにとっては、不都合なことになります。

かつて上級者やプロの方が言っていたことに以下のような

ヒントになるアドバイスがあります。

「打ってはいけない。ボールをとらえるまで、”打つな””打つな”と

脳に指令を出してスウィングするよう心掛けた方が結果がいいですよ」

「上手になると、インパクトの意識からフォロースルーへの意識に変わります。

インパクトはないものと思って、フォローでどうクラブをスムーズに

抜いていくかに集中して練習すべきだと思う」

などなど、インパクト感を消していくための練習が必要だと

教えてもらった経験が多々ありました。

それは、とても有難いレッスンだったと感じています。

インパクトを思いすぎると、球は曲がり、飛ばせない!

年齢を重ねるほど、こういうインパクト重視のスウィングは

飛ばなくなるという危険を察知しようと忠告されてきました。

私もなるべく力まないように練習してきたつもりですが、

ここにも1つ落とし穴があります。

それは、インパクト感をなくすと、ゆるんでしまう点です。

ゆるみは禁物。では、どうとらえればいいのでしょうか?

答えは、腕はリラックスし、グリップはゆるめない。

指や手のひらとクラブの密着感はスウィング中も大事だと

思います。

それからどうする?

グリップはゆるめずに腕はリラックス。これって、シャフトのしなりを

十分に使うための必須条件なんですよね。

ヘッドを感じて重力を借りてシャフトをしならせヘッドを走らせる。

クラブを下ろしたと思ったら、パ~ンとヘッドが走って即フォロー!!!

こんな感覚じゃあないでしょうか?

シャフトのしなりを使うコツについては、さらに深い考察と

実践が必要なため、次の機会に譲ります。

 


モーツァルト/ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 第1楽章

2012-03-21 20:44:41 | 音楽療法

久々にモーツァルトの音楽世界について書きます。

音楽療法として、幅広く多岐に活用されているモーツァルトの音楽

ですが、もしも『モーツァルト的』という言葉を使うとしたら、

ピアノソナタ13番の第1楽章は、その典型だと感じます。

軽やかなピアノの鍵盤のつまびき、その連続音、そして

連続した軽快なリズムと音の響き・・・・・・・これらがシンプルに

組み合わされた秀逸な曲だと思います。

この曲を聴くと、頭の中がリフレッシュする感覚に入れます。

おそらくモーツァルトの頭の中に自然と湧き出てきた音楽を

一発で写譜し、そのまま完成した曲ではないでしょうか?

考えすぎたところのない、ひらめいた瞬間の音のつながりだと

感じます。天才モーツァルトは、ひらめいた音が、そのまま

素晴らしい美しいメロディになる。そして、軽やかに、よどみなく

演奏しやすい曲に仕上がっていく。

実に『モーツァルト的』だと思います。

脳の中で軽やかな鍵盤の響きが、共鳴して、とても気持ちがいいのです。

疲れた心にひとときの安らぎを与えてくれます。

 


「変えざる日のために」by いずみたくシンガーズ

2012-03-18 09:22:51 | 音楽の思い出

東日本震災の1周忌から1週間が経ちました。

がれき処理などが動き始めたようですが、まだまだ先は

長いと思います。

でも、そんな人間の営みの中でいつも僕たちに元気を

くれる音楽があります。

今回、過去の、といっても昭和の時代ですが、心に響く

名曲のことを書こうと思います。

”いずみたく”さんという方をご存知ですか?

昭和時代の阿久悠さんと並ぶ歌謡界のヒットメーカーです。

その”いずみたく”さんが作った「変えざる日のために」という

曲は、聴けば聴くほど、将来に希望を与えてくれます。

生きていてよかったとビビッと感じられる曲です。

メロディラインがとてもきれいで、なおかつ、アップテンポな中で

歌詞が歯切れがいいのです。ざっと、こんな歌詞が続きます。

♪~

生まれてきたのはなぜさぁ?

教えて! 僕らは誰さぁ?

遠い雲に聞いてみても何も言わない。

だから探すんだ、君と

でかい空の下で

・・・・・・・・・・・・・・(中略)

愛する人がいるなら

求めるものがあるなら

何もこわくはないさ、そいつが青春!

涙は心の汗だ

たっぷり流してみようよ

2度と戻らない今日のために~♪

この曲の美しいメロディの中で、この希望の歌詞を

聴くと、勇気が湧いてくるんです。

若き時代を思い出し、原点に戻って聴くと、

人生、捨てたものじゃないな。そんな気分になってきます。

もちろん、この歌詞は青春時代のことをつづったものですが、

何歳になっても通じる歌詞だと感じます。

この曲を知らない若い世代の方にも、ぜひこの曲を

聴いてもらいたい気持ちです。(PCユーチュブで視聴できます)

このように人の気持ちを元気にしてくれる曲があるのは

うれしいことですし、こんな素晴らしい曲が出来上がった裏には、

作り手の愛情がたっぷりこもっているからだと推察いたします。

 


主よ、人の望みの喜びよ by バッハ

2012-03-11 13:33:46 | 音楽療法

あの震災から、今日で丸1年ですね。

悪夢ととらえたり、自然の脅威ととらえたり、いろいろな

見方があると思いますが、やはり人間は強いし面白いし、

深いですね。

被災地の人たちがテレビの画面上ですが、見せてくれる

笑顔、感謝の声、感激の声・・・・・など、人生の深みを感じます。

幸せのすぐ隣には不幸もあるんだ! という現実もあり、

大人だったら、やたらにはしゃぐわけにもまいりませんが、

被災された方々の笑顔には、強さを感じます。

胸の底には、ぐっと抑え込んだ悲しみや苦しみがあると感じるのですが、

それを忘れ去りたいかのように、また、苦しい悲しいから、敢えて

笑顔を出して自らを奮い立たせようとする意志の強さを感じます。

自分が同じように被災していたら、どんなことになっていただろうか?

などと想像を巡らせても、直に体験された方の生身の苦しさは

絶対にわからないと思いました。

でも、人間は不幸を背負えば背負うほど、人の温かさやありがたさが

分かると思うし、感謝の気持ちが自然ににじみ出てくると思うのです。

そんな人生を思いながら、今日にふさわしい曲は、バッハの

『主よ、人の望みの喜びよ』だと感じています。

1段1段、階段を上がるような音階の流れが、実に心地よく、

喜びがこみあげてくるような曲です。倒れても、また這い上がり

くじけそうになってもめげない。そして、暗闇はいつまでも続かない。

いつか、希望の光がさっと差してきて、朝(復興)を迎える。

そんな情景が浮かんでくる曲です。

今日のテレビ追悼番組の1つで、あるシニアの方が

「俺の人生、8勝7敗にしたい。くじけそうになっても負けない。頑張るぞ」と

色紙に書いていた画面は印象的でした。

そう! 8勝7敗・・・・・・こんな人生が、一番人間らしくて格好いいと思います。

何かあっても、自分のできる限りの力を振り絞って生き抜いていく。

時には、人の力も借りながら、・・・・そして人の役に立つような仕事なり、

活動をしていく。とても、格好いい人生だと思います。実に深みが

あると思います。

勝ち続けるのも素敵なことですが、それはえてして、隣にいる人を

不幸にする場合だってあるし、負けた人の心の痛みが分からなくなって

しまうような気がします。1面でしかものを見れなくなってしまう恐れも

あります。

今日の1周忌に寄せて、「8勝7敗の人生もいいもんだよ。でも、そこに

もっていくには、人の力も必要だし、意志の強さや努力も要るよ。

並大抵のことではないけどね」と言いたくなりました。

人生観は人それぞれなのですが、私は、被災した方々の姿を見て

そんな印象を持ちました。

 


モーツァルト ホルン協奏曲 4番

2012-03-09 17:45:58 | 音楽の思い出

久しぶりにクラシック音楽についてのブログを書きます。

東京は、花粉が飛び始めたと思ったら、ここ2日間は

あいにくの雨ですね。花粉も少な目でしょうか。

鬱陶しい雨の中、心がのびやかになる曲を紹介します。

それは、モーツァルトの作った「ホルン協奏曲 4番」です。

フレンチホルンの音色がとても繊細で、かつのびやかです。

ゆったりとしたテンポの中で、細いけれど、遠くへ届く

軸のしっかりとした音が流れていくと、まるでジャグジーに

つかりながら足や腕を伸ばしてリラックスした感覚に浸れます。

体全体をストレッチして解放した感覚にも似ています。

こんな音を聴くだけで、気分は晴れやかになり、元気になれます。

モーツァルト自身が、どういう意図で、ホルン協奏曲を作ったのか

分かりませんが、フレンチホルンの繊細さを出しつつ、解放感を

演出したかったのではないでしょうか?

ホルンの良さを出し尽くそうとした印象を受けます。


グリップの力は歯磨きのブラッシングにヒント

2012-03-07 18:31:27 | ゴルフウイークリー

ゴルフでは、、力みは厳禁ですが、

力んでいない状態とは言葉で表現できるのでしょうか?

答えは、「ノー」だと思います。

でも、ヒントになる動作や感覚は言葉で表現できると

思いますので、つい最近感じたことを書き留めておきます。

先日、自分の歯石を除去しに、歯医者へ行ってきました。

無事除去してもたい、クリーニングと消毒した後、最後に

衛生士さんが歯ブラシでブラッシングしてくれたのです。

そのときの力感のなさといったら、驚きです。

かすかにブラシの先が振動しているくらいで、歯や歯茎を

押さえつける力はまったくありません。

「こんな微振動でいいんですか?」と衛生士さんに尋ねたところ

「はい。あまり横へ大きく動かしたり、力を込めて歯茎や歯間に

ブラシが食い込むようにすると、歯茎が下がってきたり、歯そのものに

ダメージがきたり、逆効果なんです。ですから、こんな感じで軽く

微振動させるくらいがちょうどいいんです」との返事が返ってきました。

「えっ、こんな力でいいんですね。」と思わず感想を漏らしたと

同時に、ゴルフのことでぴんときたのです。

「もしかして、この微振動させるブラッシングの動作って、ゴルフに

生かせるのでは?」と感じたのです。

軽く握ってブラシの先を振動させながら仕事させる。

これこそ、まさにゴルフクラブに仕事させることと

イコールではないか、とぴんときたのです。

歯や歯茎を傷めないリラックスした指の力でブラッシング

する動作こそ、力まないグリップのヒントになると感じました。

こんな軽いデリケートな指や手の動きで、クラブに仕事

させると、ヘッドが走るかもしれません。

ただし歯ブラシとゴルフクラブは太さや重さがまったく違います。

まったく同義にはできませんが、力加減のヒントには

なると信じております。

とかく力みがちなゴルフで、「微振動のブラッシング」を

思い出すのもいいかもしれませんね。


1972年、大好きな名曲がずらり

2012-03-06 19:09:44 | 音楽の思い出

今からもう40年前になりますが、1972年という年は、

さまざまな出来事がありました。

日本初の冬季五輪が札幌で開かれ、笠谷選手をはじめ

日の丸飛行隊が、70m級ジャンプで金、銀、銅を独占。

(今をときめく高梨沙羅さんの大先輩です。)

また、ルバング島などから横田庄一さんや小野田ひろおさんらが、

第2次大戦中の漂流した南国の島の流浪の生活から戻るという

ニュースも届きました。戦後、27年後のことでした。

それから軽井沢で連合赤軍による人質たてこもり事件。

ショッキングな出来事でした。

そんな激動の72年は、音楽界に目をやれば、懐かしく郷愁を誘う

名曲が目白押しでした。以下、ポップスやロックの洋楽の

ヒット曲です。

1 ヴィグラスとオズボーン「秋はひとりぼっち」(個人的にナンバーワンの曲)

2 ギルバート・オサリバン「アローン・アゲイン」

3 バッドフィンガー「明日の風」

4 Tレックス「チルドレン・オブ・ザ・レボリューション」

5 シカゴ「サタディ・イン・ザ・パーク」

6 カーペンターズ「トップ・オブ・ザ・ワールド」

7 デビッド・ボウイ「スターメン」

8 チェイス「黒い炎」

9 ロボ「片想いと僕」

10 ミッシェル・ポルナレフ「愛の休日」

などなど、挙げればきりがありませんが、このような名曲の

オンパレードでした。

特に72年に集中した理由はわかりません。偶然なのかもしれ

ませんが、個人的には、1と3がお気に入りです。

特に1の「秋はひとりぼっち」ですが、原題は「Forever Autumn」です。

秋景色は永遠なれ! あるいは、永遠です。・・・・・という

メッセージが込められていると感じるのですが、この秋景色は、

栄枯盛衰の自然界のサイクルが、象徴的にあらわれていると

思います。自然の営みを愛でるがために、この曲ができたのでは

ないかと思うのです。

曲全体は、アコースティックギターが巧みにリズムを刻み、

自然の風や空気感を上手に表現。これらを感じながら、歌詞を

聴くことができるのです。自然に自分が溶け込んだ中で歌を

聴いている感覚に浸ることができ、とてもリフレッシュした気分に

なれるのです。

夏から秋、そして冬へと移り変わる過程での秋。

寂しさも感じますが、移りゆくからこそ、自然に愛着を

感じる・・・・そんなセンチメンタルな思いを上手に表現していると

思うのです。

この曲は、39度くらいのぬるま湯につかって目を閉じ、全身を

解放している時のような自然体に戻れます。

40年前の曲ですが(日本でだけで流行ったようですが)、貴重な

音楽だと思っています。

私の中では、隠れた名曲です。

 


9つの球すじ

2012-03-04 11:02:03 | ゴルフウイークリー

練習場で球を打っていると、いろんな球が出ます。

出球をそろえるなんていいますが、なかなかうまくいく

ものではありません。

左に飛び出しそのままフックしたり、スライスしたり、

かと思ったら、右へ飛び出しそのままスライスしたり、

少しフックしたり・・・・・・・ままなりません。

ただ、突然こんな曲がる球が出始めたらどうされていますでしょうか?

昨日、ある練習場の試打会に行ってきました。

すると、たまたまなのでしょうが、ほとんど右に打ち出す人、

ほとんどの球が左へ飛び出す人の2タイプの方がいたんです。

インパクト後に球が右に飛び出すのか、左へ飛び出しのか。

その飛び出し方には、一定の法則があります。

まず、右に飛び出すときは、インパクトでフェースが開いている。

左に飛び出すときは、逆に閉じています。

これは、どなたでも知っておられることですよね。

ところが、さらに右に飛び出してもさらにスライスする時と、出球どおりに

そのまままっすぐ突き抜ける時と、フックして球が戻っている時が

あります。

これは、どういうことでしょうか?

まず、スライスが出る場合ですが、これは、ヘッドの軌道が

目標ラインに対して「アウトサイドイン」になっているためです。

ヘッドが目標線よりも外から入り、内に抜けるからです。

出球で対してそのまままっすぐ行く場合は、出球のライン(ここでは、

目標ラインよりも右向きのラインになります)に対して、接線を

描くようにヘッドが「インサイドイン」の軌道になっているためです。

フェースが向いているラインに対しては、きちんとヘッドが丸く

円を描くように動いている証です。

では、最後にフックする場合ですが、これはどうでしょうか?

それは、目標線に対して、ヘッドが「インサイドアウト」軌道に

なっている場合です。ボールのフック(左回り)の回転がかかるため、

右に飛び出しても途中でフックして戻ってくるのは、そのためです。

このように、インパクトのフェース向きひとつとっても、球筋は

概略、3通りあるわけです。

ですから、インパクトでフェースが「開く」「閉じる」「スクェア」と

3種類あり、それぞれに球筋が3種類づつありますから、

練習場ではおおむね、9種類の球が出る可能性があるわけです。

球を見て、自分のクラブの動きが、これで大体読み取れる

と思います。

さらに、もう少し話しますと、これらに球の高低が出てきます。

これは、文字通り、インパクトで、フェースのロフトは寝て当たるか、

殺されて当たるかによります。ここでも「高い」「低い」「中間」の

3つくらいの高さがでます。「中間」とは、ほぼロフトなりにインパクト

した場合のことです。これでもチェックできますよね。

こうやってみると、9×3種類の高さで計27種類の球ということ

にもなります。

これで、クラブの動きと球すじの関係はほぼわかると思います。

これが分かった上でプロゴルファーのレッスンや診断を受けると、

もっと成果が上がると思いますので、活用されてみてください。

ちなみに私の場合は、ドライバーだと、「中」から「高い」弾道が

多く、ストレートからやや右に飛び出し、途中からスライスするボールが

多く出ます。ですから、自分のクセははっきりしてうわけです。