2月23日(日)のつぶやき

2014-02-24 04:59:04 | 音楽の思い出

ラフマニノフ ピアノ協奏曲2番第1楽章 goo.gl/EYZtRc


ブログを更新しました。 『ラフマニノフ ピアノ協奏曲2番第1楽章』 amba.to/MPWeXF



ラフマニノフ ピアノ協奏曲2番第1楽章

2014-02-23 18:43:38 | 音楽の思い出

ソチ五輪の女子フィギュア、浅田選手の

立て直しは、見事でした。

日本全国、拍手拍手の嵐、

感動の涙で溢れていたようです。

私も、思わずうるっときてしまいました。

その見事な演技のバックに流れて

いたのが、ラフマニノフ作曲の

ピアノ協奏曲2番第1楽章です。

彼は、もちろんロシアの人で、

ソチは母国の地。

ここで、浅田選手は、運命的な

曲をフリー演技で選び、彼女の

生きざまにぴったりの音楽に

なっていたのは、単なる

偶然でしょうか?

実は、ご存じの方も多いと

思いますが、この2番は、

ラフマニノフが、ピアノ協奏曲

1番を酷評され、悲嘆にくれた

後に立ち直りの意味も込めて

作られた曲なのです。

1番を酷評された彼は、精神を

病んでしまい、次第に鬱病へ。

精神科医の診察と治療を受ける

まで、心が病んでいました。

でも、そんな絶望感の中、

必死の思いで魂を込めて

つくりあげたのが、この

2番でした。

あまりにも偶然すぎるのですが、

浅田選手のショートからフリーへの

立ち直りに彼の人生が重なります。

2番は、これまで彼の代表作と

して数々の名ピアニストと名指揮者の

コンビで演奏されてきた名曲。

私は、ラフマニノフの人生や

彼の転機となった曲の誕生、それから

ロシア人であることなどから、

ピアノ演奏は、同じロシア人の

エフゲニー・キーシンが好きです。

やはり、この曲はロシア人で

なければ出せない雰囲気や味が

あると感じてしまったからです。

具体的に言いますと、出足の

重い重低音。ここで、1回ほど

不協和音が出て、すぐ、さらに

低い1音がつながっていくのですが、

このつながる方のかなりの低音域の

弾き方にピアニストの表現の全てが

凝縮されている気がしてなりません。

キーシン他、何人かのロシア人男性

ピアニストは、この低音を

左手中指を鍵盤の真上かなり高くに

上げ、そこから重力を使うように

真下へ落としていきます。

そして、余韻が残るように深く

中指を鍵盤に差し込みます。

ここで決まったな!と感じます。

何を言っているのか理解できない

かもしれませんが、この低音の

低い響きと余韻が、あせらず騒がず

1段1段ゆっくりと登っていく

ステップの踏み方を感じるためです。

ここをはじくように軽やかに

弾くピアニストもいます。

でも、ラフマニノフの状態を

想像したら、おそらく軽やか

な精神状態ではないはずです。

自分の心が復活・再生するように

祈っていたはず。

そこをキーシンは巧く

表現していると思います。

前回ブログでも書きましたが、

ロシア人は大自然の脅威に

直面しているため、結果を

急いだりしない。時機が

くるまでじっと待つ国民性が

あると聞きます。

キーシンが体現するように、

各小節の頭は、ほんの少し間を

置き、ゆったりと繊細に

鍵盤を弾く。決して急がず、

悠久の流れのように

音楽が進んでいく表現。

これが、この曲にはまって

いると思うのですが・・・。

それにしても、浅田選手の

最後の演技にストーリーが

重なるなんて、神様は

粋な計らいをされた

ようですね。

 


フィギュア日本女子の戦いを見て感じたこと

2014-02-20 21:41:14 | 雑記

日本のエースが、

ショートプログラムで

沈んだ。

嘆く、泣く、悔しがる。

選手に同情する、励ます。

いずれも自然な感情でしょう。

でも、もうひとつ忘れたくない

ことがあります。

有名・有能でなくても、

どんなに平凡な人にも失敗しても

立ち上がり、再生していく

権利があるはず。それを忘れては

ならないと思います。

どれだけ本人が、一時期、ボロボロに

なったとしても、立ち上がる意思が

あるのなら、それを尊重したい

ものです。直接、間接でもいい。

応援しようじゃありませんか。

日本の社会(他国もそうかもしれません)では、

一度落ちてしまうと、二度と這い上がれない

みたいな風潮がはびこっているように

思えます。

現実は、そのように厳しいとしても、

だからといって、冷ややかに見る態度は、

改めたいと思います。

ひとりの人間として、立ち上がる、

這い上がる権利があります。

トップアスリートでも、社会の

片隅で生活する人でも同等に

持つ権利です。

立ち上がる意思と行動力さえあれば、

その後の結果にどうこういう

べきではないと思います。

生き方が大事! 結果じゃないと

いうことです。

そんなことをフィギュア女子

日本勢の戦いを見て感じました。

日本時間の今晩これから

浅田選手が、鈴木選手が、

村上選手が、どこまで

立て直せるか、期待しています。

そこが、見どころであり、

生きざまを見る思いです。

 


足が衰えるってことは・・・

2014-02-15 18:09:25 | 音楽の思い出

この1年、脚力が衰えています。

それは、スポーツクラブの測定器で

測った筋力量の結果に如実に

現われました。

しかも、右足よりも左足の

筋力量が少ないのです。

来ました!加齢現象!

ここ2週連続で週末には、大雪が

降り、雪道を歩くのも大変なのですが、

脚力の衰えは、この不安定な歩行条件

にもはっきりと出てきます。

粉雪を踏み固めた道、シャーベット状の

雪道、そして今朝は、雨の影響も

あって深い轍の底に水が深めに溜まり、

その中に溶けたシャーベット状の

雪が混ざる珍しい状況と、

歩くのも大変でした。普通のスニーカーでは、

雪や水が靴の中へ入り、びしょびしょに。

そんな困難状況の中、ひとつ気づいた

ことがあります。決して平坦で」ない

粉雪を踏み固めた道では、滑りと不安定さが

混在。急いで大股で歩くほど、危険が

待ち受けています。

幸い転びはしなかったのですが、弱い左足が

すっと雪面に持っていかれる。それも、

外側方向へ。これは、体幹やお尻が安定し

母指球にしっかり体重が乗れば、不安定でも

きちんと対応できるはず!!そう感じながら

自分に情けない思いでした。

下ばかり気にして歩くから、当然歩く時の

姿勢も悪くなります。胸を張り背すじを

伸ばして重心を落とし、少し歩幅を狭めて

歩けばいいのに・・・・。

分かっていてもできません。

姿勢が悪いから、かかとで着地し、母指球

に乗っていく動きがスムーズに

いきません。

時間が経つと、体のバランスを保つのに

苦肉の策でがに股になる有り様。

情けないです!

そこで、体重が外側へ逃げないよう、

また脚力をアップする作戦を

組まないといけないと痛感!

さっそく始めています。

トレーニング方法は秘密ですが、

脚力と姿勢の2本立てで

動く時のバランス力をアップさせる。

これは、健康生活に必須ですね。

弱くなったところを再生する

ことが第1ステップですが、

これは怪我や病気の予防にも

なります。

「足が衰えると、ゴルフも

当たらなくなるよ」と

某プロゴルファーは言っていました。

足はスポーツの基本ですね。

技術をいくら磨いても、土台に

なる足腰が弱っていては、

地震の中で動作をしている

ようなもの。技術も生きて

こないようです。数々の

アスリートが同じようなことを

言っていました。それには、

食べることも大事なのですが、

今日はここまでです。

残念なことに人間は足から

弱ってくるようです。

土台の再建!!足が弱って

いるのに、スウィングが悪いんだ!

なんて誤解はしないでいただきたい

と思います。

基礎から何年もかけて覚えた

スウィング技術は、そんなに

簡単に壊れることはないはず。

少し忘れることはあっても、

球数を打てば、また思い出します。

でも、体に変調がきた場合は、

パフォーマンスも悪くなります。

たまに力が抜けて結果オーライ!

なんてこともあるようですが、

長続きはしないでしょう。

「心技体」は、「体技心」に

置き換えた方がいいかも

しれません。順番も

大事ですから。

体重を乗せていければ、

 


モーツァルト ピアノソナタ15番 第2楽章

2014-02-08 10:19:39 | 音楽の魅力

久しぶりにモーツァルトの音楽について書きます。

それにしても寒いですね。雪も粉雪。

とても軽くて乾いていそうなので、降れば

降るほど積もっていきそうです。

こんな時は、家の中で冬

こもり。幸い、土曜なのでお仕事が

休みの方も多いのでは?

では、冒頭のモーツァルト音楽について。

寒い時は血のめぐりがよくないと

思いますが、室内でピアノソナタ15番の

第2楽章を聴くと、体がじんわりと

してきます。

とてもシンプルなメロディで

ピアノの音も柔らかいタッチなので、

気持ちのいい音楽です。

よどみなく流れるような音の

連続。適度なテンポでスピード感を

保って弾かれると、とても

躍動感もでてきます。

やさしく躍動する世界へ

誘ってくれます。

こんなシンプルな曲だからこそ、

ピアニストの方の技量が

丸裸にされる恐怖はあると

感じますが、雑念を振り払って

素に戻れる感じの曲なので、

精神も洗われるようです。

おそらくモーツァルトは、

このメロディを突然ひらめき、

一発で書きとおしたのでは?

ひらめきを感じるくらい

シンプルでよどみない曲なのです。

モーツァルト音楽療法の権威、

和合治久先生は、この曲を何度も

繰り返し聴くと、血の循環が

良くなるとおっしゃいます。

寒い季節だからこそ、聴いて

みませんか?


ロシアの風土とラフマニノフ

2014-02-01 17:50:26 | 音楽の思い出

ソチ冬季五輪まで1週間となりました。

そのロシアの代表的な作曲家、ラフマニノフに

はまりつつある私にとって、彼の音楽には

感じるところがあります。

ロシアといえば、広大な寒冷地、

大きな河が流れ、シベリアに代表される

ような肥沃ではないツンドラ地帯が

占めている国。そんなイメージが

強いのですが、この風土が生み出した

と感じられる音楽があまたあるのは、

周知の事実です。

ラフマニノフの音楽も

例外ではないと思います。

首都モスクワやサンクトぺテルブルグも

厳寒地で、氷点下の気温の中、

超冷たい強風の吹雪に見舞われる

ことは日常茶飯事なことでしょう。

しかも、冬季は、日照時間が

とても短い。場所にもよりますが、

朝の10時でも太陽の光が射さない

夜のままのエリアもあるといいます。

こんな厳しい、暗い地域、季節で

生まれる音楽というのは、

厳しい自然を畏敬する人間の

微力さを感じた音楽も、そのひとつ

でしょう。

それと、同時に「あわてたって

どうにもならない。じっと静観し、

時を過ごせば何とかなるよ」と

いういい意味での諦観も

生活の知恵だと聞きます。

四季のある狭い島国、日本と違い、

超大陸的ですよね。

日本でも北国の人は、我慢強い

といいますけど、これは、ある意味、

生活の知恵ではないでしょうか。

ラフマニノフの音楽にも、この陰鬱さと、

諦観が同居している気がします。

代表作『ピアノ協奏曲2番』では、

第1楽章は、陰鬱な出足で始まり、

悠久の流れのような雄大なゆったり感が

音で表現されています。

第3楽章は、まさに明るい諦観を

感じます。じたばたしない!

自然に逆らってもどうにかなる

もんでもないのがわかっていて、

風土に溶け込むように生活する。

この生活の極意が、穏やかな

温かい音で表出されている気が

するのです。

実に味わい深いと思います。

風土に影響され、自己を重ね

合わせて作られた曲という

印象です。

このような故国の風土に影響

を受け、愛国心を表現した

先代の国民楽派と呼ばれる

作曲家には、チェコのスメタナ、

ドボルザーク、フィンランドの

シベリウスらがいます。

それぞれ味があり、趣深い

音楽だと感じます。

ゴルフでもコース環境(河川、

山岳、丘陵、リンクスなど)が、

ゴルファーを育てるといいます。

私たちにとり、自然は

切っても切り離せない存在ですね。