12月30日(水)のつぶやき

2015-12-31 03:17:34 | 音楽の思い出

マイマイ故郷より

2015-12-30 13:12:42 | 雑記

今年も早いもので、1日を残すのみと

なりました。

故郷へ帰省される方も多いと思います。

私は、父親が他界し母親が東京の

老人施設へ入所したため、暫く

帰省を控えてきました。この年末もそうです。

そんな中、自分の故郷を舞台にした小説を

読んでいます。

高校の先輩で芥川賞作家の高樹のぶこさんが

書いた『マイマイ新子』です。

かなり昔のことですが、

故郷の光景が随所に

散りばめられていて

懐かしい感を持って読めます。

田んぼの畦道の脇に作られた水路で遊んだ思い出。

缶蹴り、かくれんぼ、カマキリや蛇で同級生を

驚かしたいたずら等など。自分もあそこで

こんなことをやったなぁ、と思い出を

だぶらせることのできる小説です。

そんな少年時代の遊びの思い出と共に、

胸に去来するのは、かかわってきた同級生や

上級生たちです。

何度も自分を挑発するので、最後は自分の

方が切れて、教室で取っ組み合いの喧嘩を

した思い出のあるK君。1対1の正々堂々とした

戦いでした。

運動神経が良くて、いつも自分が後塵を拝し

中心を譲っていた上級生のYさん。

幼馴染みで、いつも遊んでいたけど、ある日、

野球のバット素振りで目の上を叩いてしまった

W君。その日、母と一緒に菓子を持って

謝りにいった記憶があります。

同じく幼馴染みで、いつも自分の味方になって

くれた(と感じていた)F君。彼はその後、

僧侶になりました。

そして、中学になると・・・。

不良だったけど、なぜか自分と馬が合い、

いろんなことを教えてくれたり、自分の

話を聞いてくれたK君。

自分が学校を休んだ時、心配して

家が遠いのに、自転車で見舞いに

来てくれたI君。

おなじくサッカーのクラス対抗で優勝を

目指して、早朝練習を一緒に積んできた

クラスメートたち。実際に優勝できました。

そして、「何をしてもいいけど、絶対に人の

陰口は言わないようにしている」と宣言した

サッカー部顧問で、1,3年の担任だったU先生。

もう80歳くらいになられているはずです。

ユーモアたっぷりの先生でした。

『マイマイ新子』を読んでいたら

こんな連中や師の姿が走馬灯のように

浮かんできました。

年なんでしょうね(笑い)。

でも、今回のブログで書きたかったのは、

これから先です。ここからが本論。

人間色々な人を接し、さまざまな経験をする

わけですが、その経験値というのは、

きっと体の中に組み込まれ熟成されている

と思うのです。要らない分は廃棄されて。

ですが、この経験値もベースに、今の

人生をどう歩んでいくのか?

これが難しく、また、面白いところでも

あります。

人生の岐路に立つこと、また、小さくても

選択に迫られることは必ずあります。

その際、関わっている人をどう見るかの

判断も必要になることがあります。

それは、これまでの経験データ(必要だと

して脳にインプットされたデータ)と

経験できなかった分を補う読書や学問

(耳学問含む)を総合して結論づけます。

私が今一番気になっているのは、

”決めつけ”の怖さです。あの人は、

あの時、こういった態度でこんなことを

言ったから、おそらくああいう人間だ!と

決めつけることです。

まして今はネット時代で、人と直に接しない

うちに決めつけるきらいもあります。

こんな時、役に立つのはどんなことでしょうか?

私は、広い視野で感じる想像力だと思います。

想像力を育むには、対人経験だけでなく、読書も

必要です。

ひとりの人間で経験できる量は限られているからです。

本が、その不足を補ってくれます。

もっと本音でいえば。人間なんて理解不能という

ことに行き着くのかもしれません。

でも、普通の状況でしたら、想像力と勘が

働けば、間違った判断はしなくなると思います。

人は、半年くらい一緒にいないと、本音が見えて

こないし、どんな人間か分からないものです。

最初の印象とがらっと違ってくることもあります。

決めつけないことです。

色々なケースで観察しなければ分からないものです。

やはり脈々と読まれ続けてきた古典などは、

その助けになってくれるのでしょうね。

ロシア文学、哲学書なども助けてくれることも

あるかもしれません。

ただ、人生を歩む上で、みせかけのテクニックや

ノウハウだけに頼るのは考え物ですし、

ジャンルの限られた読書しかしない場合も

やはり危険だと思います。

人間て分からないし、読書のジャンルも幅広く

時間がかかる。

あの世へ行く頃に、やっと見つけたことがある

くらいのことになるのでしょうが、

皆さんの日々の判断、どうされていますか?

間違っても、決めつけだけは

避けたいなぁ、と考えている

今日この頃です。

想像力を働かせて、あの人は

こういう人間だと仮説を立て、

それをいろんな状況対応で検証する

ようにする。こういう観察習慣を

作って時間をかけて人間を判断すれば

見えてくる景色が変わってくることも

あるし、第一印象とほぼ同じということも

あるでしょう。

要は、早合点しないことだと思いますが・・・。

 

 

 


カリンニコフというロシアの作曲家

2015-12-20 17:30:38 | 音楽の魅力

カリンニコフというロシアの作曲家を

ご存知ですか?

私は、今日生まれて初めて彼の曲の

生演奏を聞きました。

演目は「交響曲1番」。

弱冠34歳であの世へ旅立った彼は、

もっと生きていれば、チャイコフスキーや

ラフマニノフにも匹敵する作曲家に

なっていたかもしれないという

天才肌だったそうです。

どんな曲を書いたのだろうか?と

興味津々で聴いたところ、新鮮な

感動を覚えたんです。

ヴァイオリンを中心とした弦楽器群が

ユニゾンで奏でる主旋律。

これは、メロディラインが美しくて

荒々しさが全くないのです。

風雲急を告げるような変化はあまりなく、

血の通った温かいメロディラインに

感動し驚きました。

この驚きは、第一楽章の冒頭で

早くも感じたのです。

もちろん、ロシアクラシック音楽特有の

雄大さは失わずに、この温かさ、美しさを

表現。びっくりしたのと、どきどきしたのが

ほぼ同時でした。

第2楽章以降も、主旋律にマイナーな変化を

つけながら、オーボエやクラリネットといった木管楽器

のソロパートやホルン、トランペットといった金管楽器の

ソロパートででメリハリをつけていたので、

飽きもきませんでした。

初耳の音楽・・・なかなかいいもんです。

何がくるか? どういう構成か?

どんな演奏か?

わくわくさせられました。

私の中では、このカリンニコフ、

要マークの作曲家となりました。

同コンサートで演奏された同じ

ロシアのムソルグスキーの「禿山の

一夜」と比べても、その違いは歴然。

禿山は、目まぐるしく変化、変化の音の

波が押し寄せてきますが、カリンの方は、

メロディラインのきれいな主旋律で

必ず、落ち着かせてくれます。

好みはあると思いますが、個人的には

カリンニコフの創り方の方が好みです。

落ち着いて楽しく聴くことが

できました。

また、新たな感動をいただき、

感謝しております。


押しながら回せているか?

2015-12-06 09:29:15 | ゴルフウイークリー

昨日、久しぶりに練習にいってきました。

こんな時は感覚を取り戻すのが先なのですが、

練習にブランクがあると自分のスウィングが

どうなっているのか、それを見極めるのも

勉強でした。

SWの練習は、フルスウィングではないので、

さほど違和感を覚えませんでしたが、

PWになるとそうは問屋が卸しませんでした。

単純に斬れば、「手打ち」になっていたと

いうことです。

分析すれば、切り返しからの

下半身リードが崩れていたわけです。

練習を重ねているとき、調子のいいときは、

ヘッドがトップに行く一瞬前に、

右ひざの目標方向への送りが始まり、

右腰を押し込める態勢を作ってから

ヘッドを下す動作が始まります。

これが下半身リードです。

でも、ブランクがあると、このリードが

なくなり、上体と腕だけで打ってしまう。

いくら上半身で頑張っても、飛びませんよね。

完全な手打ちでした。

50球くらい打って気づき、右ひざを送り込む

シャドー動作をしてから、球を打つように

してみました。

すると、次第に感覚を思い出し、ミートできる

ようになったのです。

このように、練習をさぼってしまうと、

当たり前のことができなくなってしまう。

こんな当たり前のことに気づかされました。

通常の基本的なフルスウィングで下半身リードが

途切れたら、スウィング調整なんて無理です。

こうやって何とかPW練習を終え、

9番、7番、5番、3番と番手を上げていき、

アイアン練習を終了。

仕上げはドライバーでした。

下半身リードができてくると、

トップで待てる。”間”がとれるんです。

うち急ぎがなくなっていきます。

ここまでできれば、あとは、腕使いです。

ドライバーは、一番長いクラブですから、

遠心力が働く分、クラブに振られる度合いが

強くなります。

もちろん、この感覚でヘッドをびゅっと走らせる

ことができますが、もう一つ肝心なことがあります。

それは、手元を体の近くで下ろしきったら、

たたまれた右腕は伸ばしながらターンさせる。

これができるか否か、重要です。

重力の力を借りて、ヘッドに勢いがつき、

加速させるのですが、それを両腕で

サポートしてやらなければなりません。

特に大事なのは右腕の使い方です。

伸ばしながらターン!!

これでヘッドスピードが上がり、

ボールを強くとらえられるのです。

ミート率が上がった状態です。

この右腕使いで

ヘッドと手が体に巻き付くように

スウィングできればベストです。

バランスいいフィニッシュがとれ、

ボールの弾道をしっかりと

自分の目で追うことができます。

下半身リード、腕の押しとターンが

しっかりと決まったスウィング。

このときの打感は最高です。

手に心地よき感触と、耳にも

気持ちいい打音が響きます。

飛んで曲がらない、自己ベストの

飛距離を出せるショットが再現できます。

なんて理想的な表現をしてきましたが、

これをいつも短時間で再現できるかが

勝負ですね。

そのために練習をまめに行う必要が

あるのが分かります。

分かっているならやればいい!

実行が難しいんですね。