極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

沸騰大変動時代(六十七)

2024年06月22日 | ペロブスカイト太陽電池製法

彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦
国時代の軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと
)と兜(かぶと)を合体させて生まれたキラクタ「ひこにゃん」


【季語と短歌:6月21日】


      異常梅雨世界も異常明日も雨  

  膝を傷め歩けぬ跳べぬ笑へぬと動詞の失せて内なる戦時
  少年の日日に戯びし蟻地獄 老いて苦しむガザの地獄絵
      (島田修二『渚の日日』)
 「最終の風景」として見るものか内面に疼くガザの日常
  暴力のかくも蔓延る星に棲みわが美しき死にを願はじ
  膝痛に奪はれし我 戦争のただ中の我 どこへ行く我

                                奥村 一征  日常                   



※ 環境リスク本位制を45年前に想定し、01℃世界の世界平均
気温上昇した場合の、蒸気量を試算しブログ掲載し「世界規模の混沌」を
を警鐘している。さらに、今年6月世界気象局は「宇宙衛星増加」に
ともなう「オゾン層消滅リスク・インパクト」のレポートを提出する。
【掲載論文】
Potential Ozone Depletion From Satellite Demise During Atmospheric 
 Reentry in the Era of Mega-Constellations、First published: 11 June2024
・https://doi.org/10.1029/2024GL109280


 
【医食同源考①:水ニンニク】
アリインは生の状態の食品に含まれる無臭の物質で、アリナーゼとい
う酵素によって分解されるが、これが話題となっている(下記のレシ
ピ参照)。「ニンニク」は環境工学研究所WEEFで研究しつくして
おり、ブログでも掲載しているからいまさら感だが、無臭と旨味

(酷だし)として注目を集めている。

①沸騰した湯(100mL)ににんにくスライス(1片分)と塩(2つまみ)を
れて5分煮る。②ボウルに卵(4個)、片栗粉(小さじ2)、塩(少々)、
①のにんにく水+にんにくスライスを入れてよく混ぜる。③フライパ
ンに油(小さじ2)を入れて熱し、卵液を入れる。④ゴムべらなどで大
きく混ぜ、半熟で火を止める。⑤焼いた食パンにスクランブルエッグ
をのせ、黒コショウとパセリをかけて「卵のオープンサンド」に。

   


ところで、システイン➲ アリイン➲ アリシンの化学反応モデル考
えられることはヘログロビン(酸素)との親和性がよさそうだから、
過剰摂取は好くないだろう。早速、素麺だしに入れてみた(夏場も
暑さ対策としていろいろ実証していきたい。
                  


【最新ペロブスカイト太陽電池製造技術⑥
❏ 特開2024-058455 電圧整合タンデム太陽電池モジュール 株式会
 

 豊田中央研究所
【発明を実施するための形態】
【0065】この際、25℃における光電流密度jphについては、
数式(2)により求められるAM1.5Gスペクトル光照射時の値が
実測値(PVK:19.0mA/cm2,CIGS:20.0mA/
cm2)に一致した。
【0066】変換効率ηの温度係数は、実測値がPVK:dη/dT
=-0.23%/K,CIGSdη/dT=-0.38%/Kであっ
たのに対し、計算結果はPVK:dη/dT=-0.26%/K,C
IGS:dη/dT=-0.40%/Kとなった。すなわち、変換効
率ηの温度係数について実測値と計算結果はおおよそ一致した。また
、開放端電圧VocとバンドギャップEgの差が一定値(PVK:E
g-Voc=0.51eV,CIGS:Eg-Voc=0.46eV
)となるようにc0の値をバンドギャップEg毎に定めた。

【0067】集積化モジュールの電流密度J(V)を求める際には、

PVK,CIGSの何れについても、TCOのシート抵抗rTCO=
20Ω/sq(S. Nishiwaki, A. Burn, S. Buecheler, M. Muralt, S. Pilz, V.
 Romano, R. Witte, L. Krainer, G. J. Spuhler, and A. N. Tiwari, Prog. Photovolt.:
 Res. Appl. 23, 1908 (2015)),接触抵抗rC=1Ωcmを用い(J.-H. Yoon, J.-K
. Park, W. M. Kim, J. W. Lee, H. Pak, and J. Jeong, Sci. Rep. 5, 7690 (2015),
B. Turan, A. Huuskonen, I. Kuhn, T. Kirchartz, and S. Haas, Solar PRL 1, 17

00003 (2017),S.-W. Cho, A.-H. Kim, G.-A. Lee, and C.-W. Jeon, Electron. 
Mater. Lett. 17, 421 (2021))、d=400μmに設定した(G. Heise, A. Borner,
 M. Dickmann, M. Englmaier,  A. Heiss, M. Kemnitzer, J. Konrad, R. Moser, 
J. Palm, H. Vogt, and H. P. Huber, Prog. Photovolt.: Res. Appl. 23, 1291 (201
5),R. K. Kothandaraman, H. Lai, A. Aribia, S. Nishiwaki, S. Siegrist, M. Krause, 
Y. Zwirner, G. T. Sevilla, K. Artuk, C. M. Wolff, R. Carron, A. N. Tiwari, and 
F. Fu, Solar PRL 2022, 2200392 (2022))。

【0068】二端子モジュールについての計算の際には、先に求めた外

部量子効率ηEOE(hバーω)をそのまま用いた。一方、四端子モ
ジュール及び電圧整合タンデム太陽電池モジュールの場合は、トップ
モジュールとボトムモジュールの間に透明導電層が1層加わるので、こ
れの近赤外光吸収の影響を考慮した。なお、近年、透光性太陽電池の
変換効率の向上のために、In2O3:Snに替わる透明導電材料の
研究が進められた結果、In2O3:Zr,In2O3:Ceなどに
より、高い導電性を確保しながら近赤外光吸収が低減された(E. Aydin, 
M. De Bastiani, X. Yang, M. Sajjad, F. Aljamaan, Y. Smirnov, M. N. Hedhili, 
W. Liu, T. G. Allen, L. Xu, E. Van Kerschaver, M. Morales-Masis, U. Schwi- 
ngenschlogl, and S. De Wolf, Adv. Func. Mater. 29, 1901741 (2019),P.-H. L
ee, T.-T. Wu, C.-F. Li, D. Glowienka, Y.-X. Huang, S.-H. Huang, Y.-C. Huang, 
and W.-F. Su, Solar PRL 2022, 2100891(2022))。
そこで、CIGSボトムセルについては、外部量子効率ηEOE(hバーω)に替え
て、外部量子効率ηEOE(hバーω)にIn2O3:Ce薄膜の透過スペクトル(バ
ンドギャップ1.2eVにおいて97.8%)を掛けた値を用いた(P.-H. Lee, T.-T. 
Wu, C.-F. Li, D. Glowienka, Y.-X. Huang, S.-H. Huang, Y.-C. Huang, and 
W.-F. Su, Solar PRL 2022, 2100891(2022))。【0069】  
標準条件であるAM1.5G光照射、25℃の条件にて(Reference
 Air Mass 1.5 Spectra, https://www.nrel.gov/grid/solar-resource/spectra-am1.
5.html)、トップセル数とボトムセル数の比nt/nbについて発電
に有効なトップセル及びボトムセルの幅wt,wbの最適値を求めた。
これらの値と、2015年につくば市にて、南向き、傾斜角32°の
斜面で実測された日射スペクトルと気温のデータを用いて(Solar Rad- 
iation Database, New Energy and Industrial Technology Development Organ- 
ization (NEDO))、年間平均の変換効率(積算日射量に対する積算発電量
の比)を計算した。ここで、セルの温度(T)は、気温(Ta)及び
日射強度(Pin)との間の経験的な関係式である数式(11)を用
いて求めた(M. Jost, B. Lipovsek, B. Glazar, A. Al-Ashouri, K. Brecl, G. 
Matic, A. Magomedov, V. Getautis, M. Topic, and S. Albrecht, Adv. Energy 
Mater. 10, 2000454 (2020))。【0064】
                                                この項つづく
❏ ペロブスカイトLEDで近赤外円偏光を発生
6月19日、近畿大学らの研究グループは、半導体材料であるペロブス
カイト量子ドット※1を発光層に用いた、ペロブスカイト発光ダイオー
ドに外部から磁力を加えることで、近赤外領域でらせん状に回転しな
がら振動する光「近赤外円偏光」を発生させることに成功。
【論文情報】
掲載誌:Magnetochemistry(インパクトファクター:2.7@2022)
論文名:Magnetically induced near-infrared circularly polarized electrolumi-

nescence from an achiral perovskite light-emitting diode
論文掲載:https://doi.org/10.3390/magnetochemistry10060039

❏ 超高速ビームフォーミング可能ミリ波帯フェーズドアレイ無線機
6月21日、京工業大学は、市販の半導体デバイスを用い、データと電力
を同時に伝送できる「ミリ波帯フェーズドアレイ無線機」を開発した。
中継器に対し無線給電を行うことで、ミリ波帯5Gの通信エリアを容易
に拡大できる。

【風瀟々と蒼い時代】

the green leaves of summer 






●今日の言葉:過ぎたるは及ばざるがごとし
       ※論語(中庸)でなく、「ナイス・バランス」という
       多次元思考でわたしは用いている。



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