
灼熱の夏超えてこそ鳳仙花 はじける思い乗せ翔走る
■ ギリシャ神話
古代ギリシャに興味があり調べることに。紀元前2600年
ころ、小アジアのトロイア周辺に青銅器文明を持つトロ
イア文明が栄え紀元前2000年ころには線文字を持つクレ
タ文明がクレタ島のクノッソスを中心に興る。さらに紀
元前1500年ころに線文字を持つミケーネ文明がペロポネ
ソス半島のミケーネ・ティリンスを中心に栄えたという。 Atlantis
その後、ギリシア人が北方から南下した。紀元前2000年
ころイオニア人がエーゲ海北部や小アジア西岸に移動、
紀元前1400年ころアカイア人がペロポネソス半島からエ
ーゲ海に進出しクレタ文明やミケーネ文明を滅ぼした。
さらに紀元前1200年ころにドーリア人がペロポネソス半
島北方から南下しアカイア人の領域に侵入したという。
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この頃、古代ギリシャによる神話を形成したと考えられ
ている。ギリシア神話とは、古代ギリシアの諸民族に伝
わった神話・伝説を中核として、様々な伝承や挿話の要
素が組み込まれ累積してできあがった、世界の始まりと、
神々そして英雄たちの物語である。 Georges Dumezil
ギリシャ神話やローマ神話は、古代ギリシアの哲学や思
想、ヘレニズム時代の宗教や世界観に影響を与え、キリ
スト教の台頭と共に神話の神々への信仰は希薄となり、
やがて西欧文明においては、古代人の想像の産物ともさ
れた。神話は古代の哲学思想だけでなく、キリスト教神
学の成立にも大きな影響を与えており、西欧の精神的な
脊柱の一つであった。中世を通じて神話の生命は流れ続
け、ルネサンス期、そして近世や近代の思想や芸術にお
いても、この神話はインスピレーションの源泉となった。
【口承時代の特徴】 Mount Olympus
嵐で漂流するオデュッセウスを助けるレウコテアー女神
ギリシア神話として知られる神々と英雄たちの物語は、
紀元前15世紀頃に遡り、その当時は口承形式でうたわれ
伝えられてきた。紀元前9世紀または8世紀頃に属すると
考えられるホメーロスの二大叙事詩『イーリアス』と『
オデュッセイア』は、この口承形式の神話の頂点に位置
する傑作である。当時のヘレネスの世界には、神話とし
ての骨格が存在していたと考えられている。 海岸に漂着したオデュッセウスとナウシカ
この地上世界の至る処に神々や精霊が存在し、オリュン
ポスの雪なす山々や天の彼方に偉大な神を知っていたが、
それらの神々や精霊がいかなる経緯と名前を持つ存在者
なのか知らない人々に教えたのは吟遊詩人たちであり、
詩人は姿の見えない神々の知識を人間に解き明かす存在
で、神の霊が詩人の心に宿り、不死なる神々の世界の真
実を伝えてくれるものであった。ホメーロスは、ムーサ
女神への祈りの言葉を朗誦の最初に置いたとされる。 『オデュッセイアー』
【口承から文字記録】
ヘシオドス
オリュンポス十二神口承でのみ伝わっていた神話を、文
字の形で記録に留め、神々や英雄たちの関係や秩序を、
体系的に纏めたのは、ホメーロスより少し時代をくだる
紀元前8世紀の詩人ヘシオドス。彼が歌った『テオゴニ
ア』でも、冒頭にヘリコーン山に宮敷き居ます詩神(ム
ーサ)への祈りが入っているが、ヘシオドスは初めて系
統的に神々の系譜と英雄たちの物語を伝えた。
オリュンポスを支配する神々が誰であるのか、代表的な
神々の相互関係はどのようなものであるのか、また世界
や人間の始源に関し、どのような物語が語られていたの
か、ヘレネスにおいてほぼ共通した了解のある或るシス
テムとなって確立した。ギリシア悲劇の作者たちが、ギ
リシア神話に奥行きを与えると共に、人間的な深みをも
たらし、神話をより体系化して行った。
ヘレニズム期は、アレクサンドレイア図書館の司書で詩
人でもあったカルリマコスが記録を編集し神話を敷衍。
また同じく同図書館の司書であったロードスのアポロー
ニオスなどが新しい構想で神話物語を描いた。ローマ帝
政期に入って後も、ギリシア神話に対する創造的創作は
継続して行き、紀元1世紀の詩人オウィディウス・ナーソ
の『変身物語』が新しい物語を生み出しあるいは再構成
し、パウサーニアースの歴史的地理的記録やアプレイウ
スの作品などがギリシア神話に、更に詳細を加えていっ
たとされるが容量が尽きかけた。次回にこの続きを。
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仲が良いのか悪いのか行く先々で口喧嘩がたえない二人
を乗せて日本一高い高原道路を走る。そんな思い出の情
景を歌う。鳳仙花(学名:Impatiens balsamina )はツリフ
ネ草科の1年草。Impatiens は、ラテン語の「impatient(我
慢できない)」が語源。種子が熟すると勢いよくはじけ
飛ぶことから、花言葉は「快活」。
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