極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

超刺激的な毎日④

2022年02月01日 | 時事書評



彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる "招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え。
(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編
のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。愛称「ひ
こにゃん

【世界の工芸品シリーズ:飯塚琅玕斎】



平竹掛花生 18.0(h)×13.5(W)×4.2(d)cm
Hanging flower basket / the Tausho Era
1912-26/大正期



  
【ポストエネルギー革命序論 400: アフターコロナ時代 210】
現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散時代」
 




 最新ペロブスカイト量子ドット製造技術
今夜は、ペロブスカイト量子ドットは、高い発光効率や広い範囲で発
光波長が調整できるため、 新蛍光材料として注目を集めているいる
ので最新特許事例(➲特開2021-165249)を取り上げる。
参考文献:Imran,  et  al.  Benzoyl  Halides  as  Alternative  Precursors  for  
the  Colloidal  Synthesis  of  Lead-Based  Halide  Perovskite  Nanocrystals,  J.
Am.Chem.  Soc,  2018,  140,  2656-2664

❏ 特開2021-165249 メチルアンモニウムハロゲン化鉛ペロブスカイ
ト量子ドットの製造方法 トヨタ自動車株式会社他
【概要】
下図3のごとく、メチルアンモニウムハロゲン化鉛ペロブスカイト量
子ドットを製造する開示の方法は、オレイン酸に溶解することができ
るPb源、オレイン酸、及び無極性溶媒を含有する、Pb-オレイン
酸溶液を提供すること、酢酸メチルアンモニウム及びオレイン酸を含
有する、メチルアンモニウム-オレイン酸溶液を提供すること、ハロ
ゲン化テトラブチルアンモニウムとオレイルアミンとの反応液を提供
すること、並びにPb-オレイン酸溶液、メチルアンモニウム-オレ
イン酸溶液、及び反応液を混合すること、を含むことで、高い発光効
率及び高い耐久性を有するメチルアンモニウムハロゲン化鉛ペロブス
カイト量子ドットを製造する方法を提供する。 

本開示の製造方法によって製造されたMAPbI3 量子ドットの発光
スペクトルを示すグラフ


実施例1の量子ドット溶液について、製造後6カ月経過後に、発光効
率の評価法で発光効率を測定。造後6カ月経過後の実施例1の量子ド
ット溶液の発光効率は100%であり、製造直後における測定値から変
化していなかった。


 世界最高密度の量子ドットレーザー
2月1日、電気通信大学の研究グループは,世界最高の量子ドット密
度を実現し,低内部損失で高利得の量子ドットレーザーを開発。
【要点】
1.世界最高の量子ドット密度を実現し、低内部損失で高利得の量子
 ドットレーザを開発
2.量子ドットの超高密度化により、少ない量子ドット積層数、短い
 共振器長、高反射ミラーコートのない構造で比較的高温で安定した
 レーザ発振に成功
3.量子ドットの高均一化により、超低消費電力化、超高速変調の量
 子ドットレーザの実現が期待される。
【概要】
従来の量子ドットは面内密度が低く、均一性も十分でないために、量
子ドット層を多数積層した構造が不可欠でした。また、共振器の幅を
長くしたうえで、端面には高反射ミラーのコーティング膜を形成する
必要がありました。本研究では、量子ドット密度が従来比10倍以上の
世界最高密度化に成功し、半導体レーザの活性層に導入した。従来の
量子ドットレーザは、光学利得を増やすために量子ドット層の多数積
層化(10層程度)、長い共振器長(数mm)、高反射ミラーのコーティ
ング膜が必要だったのに対し、今回はわずか2層の導入で、共振器長
も短く(200µm程度)、高反射ミラーのコーティング膜も施さない構
造であるにも関わらず、比較的高い温度において安定したレーザ光の
発振に成功しました。今後、この面内超高密度量子ドットの高均一化
がより進むと、超低消費電力でかつ超高速変調、さらなる高温動作が
可能な量子ドットレーザの実現が期待されている。➲室温において,
注入電流がしきい電流の65mAを超えた時に,波長1020nmのレーザー発
振を確認した。短共振器長の高ミラー損失にも関わらず,室温で安定
したレーザー発振が得られたのは,高い量子ドット密度(総ドット密
度1×1012cm-2)により高利得が達成されたためだと考えられる。
M. Tanaka, K. Banda, T. Sogabe and K. Yamaguchi, “InAs/GaAsSb In-Plane
Ultrahigh-Density Quantum Dot Lasers”, Applied Physics Express 14, 124002
https://doi.org/10.35848/1882-0786/ac3542 (2021)

 室温で世界最高のヒドリドイオン伝導度を実現
低炭素社会に向けた物質生産プロセスの革新や燃料電池の開発に貢献
1月25日、東京工業大学・物質・材料研究機構らの研究グループは、
水素陰イオンである高濃度のヒドリドイオン (H) を含む、xの値を
0.25未満に抑えた酸水素化ランタン (LaH3−2xOx) を創出し、室温で世
界最高のイオン伝導度を達成した。水素がイオン化する場合、通常は
正の電荷をもつプロトン (H+) となるが、負の電荷をもつヒドリドイ
オン (H) にもなる。このヒドリドイオンは、還元力の高さやアミド
やカルボン酸を水素化できる化学活性など、プロトンにはない独自の
性質をもつ。
このブログで、ペロブスカイト型酸化物(BaCeO3)の酸素の一部を窒
素や水素(ヒドリドイオンに置き換えた新物質「BaCeO3-xNyHz」の合
成により実現。BaCeO3のような金属酸化物だけではアンモニア合成触
媒の活性を示さないためルテニウムなどの貴金属ナノ粒子を表面に固
定していたが、BaCeO3-xNyHzはルテニウムなどを固定しなくても触媒
として働くことを解明。さらにBaCeO3-xNyHz表面に鉄やコバルトなど
安価な金属ナノ粒子を固定すると、ルテニウム触媒より低温で優れた
アンモニア合成活性を示すことを発見----ヒドリドイオンによるアン
モニア合成(2019.12.03)を掲載している。今回はさらに踏み込んだ
成果だと思われるので少し詳細に考察する。


図1.(a)水素リッチ LaH3−2xOx の水素処理。固体水素源を用いる
ことでボンベから供給される高純 度水素ガスよりも簡易的に高圧か
つ高純度の水素ガスを試料に供給することができる。(b)直流分 極
法(用語6)を用いて測定した電子電流値の時間依存性。イオンによ
る電流は時間とともに減少す るので、電子による電流と区別するこ
とができる。
 尚、室温でのヒドリドイオン伝導度 (~10−3 Scm−1) は従来に比べて
1,000倍以上高く、プロトンの固体電解質の伝導度に匹敵する。ヒド
リドイオンの高い還元能や化学反応活性を活かすことで、二酸化炭素
等の再資源化を可能にする化学合成プロセスや高エネルギー密度の次
世代電気化学デバイスへの応用が期待されている

【概要及び考察】
1.水素の欠損を抑制した、水素リッチLaH3−2xOx(x <0.25)の作製 
本研究では、酸素量 x を 0.25 未満に抑えた LaH3−2xOx中に生じる
水素の欠損を 補うため、LaH3−2xOx合成後、水素源(水素ガスを発生
する化合物)とともに 400 ℃ において再加熱をするという方法を採
った。 最初に固相合成法を用いて、酸素量 x を 0.1 と 0.2 に低く
抑えた水素 リッチ LaH3−2xOxを合成した。 次に、高温下で水素ガス
を発生する固体の水素源としての水素化アルミニウムリチウム(LiAl
H4)と、合成した水素リッチ LaH3−2xOxをステンレス管の中に封じ、
この管を 400 ℃下で 10 時間加熱(図 1a)。水素源から放出された
水素ガス により、管内の水素ガス圧を上げた。 図 1b は、この水素
処理前後における LaH2.8O0.1(x = 0.1)の電子伝導度の時間 依存
性と、試料の写真である。水素処理前の LaH3−2xO(x 図 1b 上側の
黒色の試料)は mA(ミリアンペア)レベルの電流が流れるほどの高
い電子伝導度を示し、多量の水素欠損に起因する強い光吸収によって
黒色を示している。一方、水素処理を 施すことで、電子伝導度は 1
万分の1以下にまで抑制され、色も鮮やかなオレンジ色に変化した。

2.水素リッチ LaH3−2xOxにおけるヒドリドイオン伝導度の温度依
 存
性の測定
次に、今回合成した2つの水素リッチ LaH3−2xOx(x = 0.1、0.2)と、
2019 年 の研究と同じ x = 0.25 の LaH3−2xOx、計3点の試料のヒド
リドイオン伝導度の温 度依存性を計測した。図2にその結果を示す。
x = 0.25 とした 2019 年度と同じ LaH3−2xOxの、室温(27 ℃)にお
けるイオン伝導度は、通常の装置では測定できないほど低かった(<
10−8 Scm−1)。一方、今 回の水素欠損を補う処理を施した x = 0.1
の水素リッチ LaH3−2xOx では、1 mS cm−1 を超え、非常に大きな伝
導度の向上が見られた。 図2の実線は、水素の陽イオンである各種
プロトン(H+)伝導体の伝導度を表 している。今回得られた水素リ
ッチ試料(LaH2.8O0.1, x = 0.1)の伝導度(~10−3 Scm−1) は水和
物系のプロトン伝導度とほぼ同等であり、かつ、これまでに報告され
た最高の室温ヒドリドイオン伝導度である 4-5×10−7 Scm−1と比べて
も1,000倍以上高い。

 図2: ヒドリドイオンとプロトンの伝導度の温度依存性

3.分子動力学シミュレーションを用いた、水素リッチ LaH3−2xOxに
 おける室温イオン伝導度の急上昇の原因究明
LaH3−2xOx 中の酸素イオンを減らしたことによる室温イオン伝導度の
急激な上昇は、活性化エネルギーの減少に起因している。x = 0.25
における活性 化エネルギーは 1.2eVとイオン伝導体としては比較的
大きな値を示す。一方、x = 0.1 では 0.3 eV と x = 0.25 と比べて
1 eVも減少する。この原因を調べるため、第一原理計算をもとに構築
した機械学習ポテンシャルを用いて、大規模な分子動力学シミュレー
ションを行った。
 拡散中のヒドリドイオンの位置を1ピコ秒(1兆分の1秒)ごとに
スナップショットとして取得し、100ピコ秒まで重ねたものを図3に
示した。青色で示したヒドリドイオンは酸素(赤色)から離れた場所
に位置するヒドリドイオンを表しており、固体内を良く動き、互いの
軌跡が連続的につながっていることが分かる。一方、灰色で示した酸
素に近い場所のヒドリドイオンは、元の位置にとどまっており動けて
いない。すなわち、酸素量が多い試料では、ヒドリドイオンが酸素イ
オンの影響で初期の位置に束縛されてしまい、この束縛のエネルギー
分だけイオン伝導に必要な活性化エネルギーが大きくなることを示し
ている。 LaH3−2xOx 中の酸素量が少なくなると、酸素から離れたヒ
ドリドイオンの数が 相対的に増えるため、図3に青色で示したよう
なイオンの高速伝導経路が形成される。この経路上を動くヒドリドイ
オンは、酸素の周りに束縛されないため、低い活性化エネルギーを維
持したまま伝導できると考えられる。また、このヒドリドイオンが高
速に拡散する過程では、近接する複数個のヒドリドイオンが互いを弾
き合いながら長距離移動する挙動が観測されている。本結果は複数の
ヒドリド イオンの協調運動が高速伝導に重要な役割を担っているこ
とを示唆していると考えられる。 


図3: 分子動力学シミュレーションから得た LaH2.75O0.125中におけ
るヒドリドイオンの拡散挙動(395 K)。 
【展望及び注釈】
今回の結果から、ヒドリドイオン(H−)もプロトン(H+)と同様に室
温でも高速に固体内を伝導できることが分かった。今後、電解合成反
応器や高エネルギー密度の蓄電池の電解質に応用することで、二酸化
炭素の再資源化など革新的な化学反応技術や従来にない物質生産プロ
セスの開拓、高出力なエネルギーデバイスの創出が期待される。
尚、
①ヒドリドイオン(H−)とは、水素原子が電子1個を受け取って
イオン化した陰イオン。水素陰イオン(日本化学会命名法による正式
名称は水素化物イオン)のこと、②酸水素化ランタン(LaH3−2xOx)
とは、ランタンと酸素、水素が化合した固体で、酸化ランタンと水素
化ランタンを混合、加熱することで合成され、陰イオンを高速に伝導
できる構造を有し、イオン伝導性に優れている。③固相合成法とは、
固体の出発物質から化学反応を起こし、新たな固体を合成する方法。
最終生成物には、多結晶材料、単結晶、ガラス、などがある。一般的
には粒子状の無機化合物を混合、ペレット化し、高温で一定時間加熱
する。
 このように、今回の研究成果は、"固体水素"という概念の創出とと
もに"固体水素"の発明として、二酸化炭素の再資源化➲アンモンニ
ア・メタンなどのナフサ合成にとどまらず、燃料電池などの次世代電
気化学デバイスの応用に繋がり、「安全」「安心」「安価」を担保す
る革命的な"中核的技術"となるかもしれない。これは面白い!            

【資本主義とBES③】
現在『資本主義と自由』をテーマにこのブログでその考察を連載して
いるのだが、別のブログで『環境・社会対応と事業成長の両立は可能か
』(地域循環共生圏概論 ㉞▶2022.1.12)で、 「環境ビジネス」(
2022. WI)の 『環境ビジネスフォーラム』PwC Japanグループ, サス
テナビリティ・センタ・オブ・エクセレンス・テクニカルリード  磯
貝 友紀氏)を参考に考察掲載した際に、いつしょに参考したのは野村
総研から報告されている『知財資産創造』2021年5月号の「特集デジタ
ルを挺子にした事業変容-ビジネスエコシステムの作り方」。簡単に
言うと「営利目的」の私企業が「外部不経済」を「内部化」させる事
業化のための資本投入・運用が巧く行くものかという素朴な思いある。
経験的に言うと『廃食油から石鹸製造販売』、結果「個人的な目利き
の段階」で、本業が忙しく、終止符を打っている。それは、さておい
て。①ビジネスエコシステムとは何か、②エコシステムを形成するパ
ートナー、③エコシステムを作るための取り組みで、「ビジネスエコ
システムの作り方」で構成される。
--------------------------------------------------------------
第1章.ビジネスエコシステムとは何か
第2章 BESを形成するパートナー
第3章.エコシステムの形成事例
第1節 コングスバーグ----エコシステムを中心に働きかけるエコシ
    ステムビルダー

第2節 シグニファイ----
    スマートホームエコシステムを補完するパートナー
1.照明事業の限界
2.コネクティッドLEDで新たなライト体験を提供
 こうした状況下でシグニファィは、2012年に他社に先駆けて世路初
の家庭用バーソナルワィヤレス照明「Hue(ヒユー)」を発売した
(下図5)。
 スマートフォンやタブレットから照明のオンーオフや調光、色合い
を操作できるアプリケーションを提供し、「スマートなライト体験に
よる豊かな生活の実現」というビジョンを掲げた.従来は照明を製造
し、小売店へ販売する売り切り型のビジネスであったか、アプリケー
ションを改善することで、顧客体験も継続的に改善することかできる
モノ+サービス型のビジネスである、ほかにも、法人顧客に対しては
照明をLEDへ置き換え、削減した竃気使用料金に応じた報踊を得る、
成果報酬型サービスを提供している。顧客は照明資産をi有すること
なく、複数年にわたるメンテナンスとともに LEDライトか提供される
マネージド・サービスである(Light as a Saervice)。
 シグニファイは、ライト体験による生活の質向上を自社のバーバス
(存在意義)として社外へ積極的に発信し、自身を照明におけるゲー
ムチェンジャーとして位置付け、電球の製造・販売事業から LEDライ
トにサービスを付加した事業ヘシフトしつつある。同社の LED事業の
EBITDAマージンは19年に127%と、大幅に改善している。




3.エコシステムの形成概要
 シグニフフイのコネクティブド LEDライト「ヒユー」は、スマート
ホームエコシステムにおける顧客接点パートナーであり、スマートフ
ォンやスマートスビーカーなどの各種デバイス・サービスと接続して
利用することができる.その数は29~30社にも及ぶ、具体的には、グ
ーグルやアマゾン・ドットコム、アップル、サムスン竃私ロジテック、
ポッシユなどである。ヒユーの類似製品は多いものの、このように、
どこか―社にロックインされることなく多くの製品と接続町能な点か、
他社製品と比べて評価きれている。そのために、自社でIoTプラット
フォームを内製し、APIを築くことで、連携するサービスごとに連携
仕様を作り込まねばならなぃ状況を回避したのである。

4.エコシステムの形成①
 明確なビジョンを掲げて商品化した立ち上げ期シグニファイがどの
ようにしてエコシステムを構築したのか、各フェーズを解説する前述
した通り、ヒユーを発売したのは2012年のことである、,当時の日本の
スマートフオン普及率は18%程度であったので、IoTという言葉は概
念先行で、製品・サービス化はまだ黎明期であったといえる。しかし、
製品発売時から「ライト体験により生活を豊かにすること」という明
確なビジgンを掲げており、12年当時、フイリフプスライテイングの
Head of marketing & StrategyであるJeroende Waal氏はこのように
語っている。「フイリップスはLED技術の可能性を再定義し続けてお
り、ヒユーは優れた光の品質を提供するだけでなく、デジタル化され
た照明を私たちの世界と統合し、生活をさらに簡素に、向上させるこ
とかできます」。
 しかし同時に、自社だけでなく、ライト体験を充実させてくれる開
発者を発売時から募っており、Web上でのコミユニティも築いた。ま
だ実験的なサービスを補完してくれるパートナーの必要性を認識して
いたのである。

5.エコシステムの形成②
 他社製品との還勝差を強めた確立期
 2014年頃になると、ヒユーの照明を操作するアプリケーションを用
いて自社製品も操作できるようにしたい、といった開発者のニーズか
増加してきたことを感じたシグニファイはAPIを開放した.また、そ
うした開発者やパートナーを本格的に開拓・支援するために専任のポ
ストを新たに設け、人材を雇用し、他社の開発支援を開始した。
 家庭にはシグニファイ以外のメーカーのLEDライトも存在するのか
一般的である。生活者に素晴らしいライト体験を提供するためにはシ
グニフフイ製のLEDライトだけでなく、他社のLEDライトも同じように
―つのアプリケーションから操作できることか望ましい、家電製品の
ようにメーカーごとに異なるリモコン操作か必要になるという状況は
好ましい顧客体験では決してない.そこで、自社以外の開発者との連
携の必要性を意識していたと恩われる。ワークシ・タブやイベントを
開催レAPIへのアクセス方法やライトのコントロール方法を伝授する
などの活動を続け、パートナー支援プログラム「Friends・Hue」とし
て提供L始めた。
 こういった地道な活動の結果、ヒユーは競含他社も含むさまざまな
他社製品との連携か可能となり、差別化きれた強みになっていった、
他社に先駆けてサービス提倶に取り組んでいたこと、自社だけではな
く他社との連携の必要性を照明から認識した Hueで取り組んだ成果か
実を結んだのである。



6.エコシステムの形成③
 大手ブラットフォーマーとの協業を推進した拡大期
 コネクティッドLEDライトの プラフトフォーマーとしての地位を確
立したヒユーに対し、2015年頃にアップルからSiriでヒユーを操作す
る試みを持ちかけられるこの協業を経たことで、ちょうどスマートス
ビーカーの阪売を始め、音声入力製品に注力を始めていたグーグルや
アマゾン・ドフトコムにも同様の書要かあることを見越したシグニフ
ァイは、両性ヘアプローチし協業を開始Lている。ヒユーはスマート
ライトにおいてはエコシステムビルダーであるが、より大きなスマー
トホームエコシステムの観点からは、きまざまなスマートホームデバ
イスの―つであり、グーグルやアマゾン・ドットコムの顧客接点パー
トナーの一社といえる.そのように自社をボジショニングした場合、
シグニファイとしては特定のパートナーにロックインきれすに、さま
ざまなサービスプロバイダーと協業することが自社ビジネスの拡大に
つながるとはいえ、エンジュアリングIJソースには限りかあるため、
協業先のエコシステムを戦略的重要性に応じてランク付けし、自社の
りソースを配分した。特に、最重要のエコシステムパートナーには専
任のマネージャーを配置し、パートナーと製品ロードマフプや開発状
況を共有L、エンジニアリングリソースを確保ていった。
 こうして、シグニフフイはライト体験のプラフトフォーマーであり
なから、スマートホームエコシステムのパートナーとして、大手プラ
フトフォーマーとのエコシステムを形成していった。

第4章 エコシステムを作るための取り組み
 エコシステムを形成するには、サービス開発の側面とサービスを補
完してくれるパートナー作りの側面か存在する(図6)。サービス開
発についてはほかでさまざま論じられているため、本福ではサービス
開発そのものには焦点を当てず、エコシステム形成に必要なことを中
心に進める。

第1節 顧客課題や社会課題を解決した世界を
ビジョンとして
    提示する

 新サービスを開発する際、顧客や社会の課題を解決するために自社
かどのような価値提供を行うか、それによりどのような世厚を目指す
かについてのビジョンを社外へ発信することかパートナーの獲得につ
ながる。
 コマツは「スマートコンストラクション」を掲げ、 ICTを用いて建
設現場のプロセスをデジタル化・データ化し、工程全休の最適化を図
ることで建設現場の生産性を改善しようと取り組んでいる。建設現場
ではコマツ以外のさまざまな事業者の協力か不可欠なため、スマート
コンストラクションを発表したときにコンセプト映像を制作し、生産
性の高い建設現場の姿を提示した。
 サービス開発の初期には、壮大なビジョンかないことも珍しくはな
い。しかし、多くのパートナーにエコシステムヘ参加してもらうには、
共感できるビジョンやエコシステムヘ参加することによるメリット(
事業規模、顧客数など)を理解してもらうため、後付けになったとし
てもビジョンを発信すべきである。コングスバーグデジタルも設立当
初は明確なビジョンを持っていたわけではないが、サービス開発を進
めた結果、海事産業における燃料効率改善という価値提供を掲げ、自
動運航・EV時代のOSともいえるポジションを目指すようになった。サ
ービス開発初期のエコシステムパートナーかいない状況でプラットフ
ォーム構築とアプリケーション開発を内製し、顧客を徐々に獲得でき
たことか、同社のビジョンか実現可能であるという説得力につなかっ
たであろう。

  

第2節 エコシステムにおける自社の立ち位置を決め、必要な
    パートナーを特定する
 自社かビルダーとしてエコシステムを築くのか、それともパートナ
ーとしてほかの事業者か形成しているエコシステムヘ参加するかなど、
エコシステムにおける自社の立ち位置を定める。コングスバーグはエ
コシステムビルダーとしてコグニファイプラットフォームを確立し、
舶用機器メーカーやソフトウエア企業、システムインテグレーターな
どをエコシステムパートナーとして海事産業におけるエコシステムを
形成した。また、シグニファイはライト体験のエコシステムビルダー
であると同時に、スマートホームエコシステムにおける顧客接点パ-
トナヽとして、エコシステムを築き、拡大しでいる。自社のサービス
をより魅力的にするため、そしてサービスを顧客へ提供するために、
必要なパートナーを特定し、エコシステムヘの参加を促す必要かある。
 誰もか大手プラットフォーマーのような巨大なエコシステムビルダ
ーになれるわけではないか、シグニファイのように自社か強みを持つ
特定の産業やサービスセグメントにおけるエコシステムを形成するこ
とで、大手プラットフォーマーと連携し、世界市場場への挑戦やエコ
システム拡大の可能性はある。自社か提供するサービスの特性や顧客
の獲得力、産業におけるポジショニングなどを分析するとともに、デ
ジタルプラットフォームを構築・拡張するためのケイパビリティやコ
ンテンツ有無を踏まえた上で自社の立ち位置を判断する。
                         この項つづく


 「第6波でコロナ感染の私」が肌で感じた深刻実態
▶2021.2.1 東洋経済オンライン


▶2021.2.2 NHK
オミクロン株による感染急拡大は全国各地に及んでいる。重症化リス
クは低いとはいえ、入院患者数や亡くなる人の数も増加し、病床のひ
っ迫も各地で深刻な状態に近づいている。当初は、感染が急激に拡大
したあと、急激に下がるという観測もあったが、先に感染が拡大した
沖縄の様子をみると、感染が下がるペースはゆるやか。また、オミク
ロン株のうち、異なる系統のウイルス「BA.2」は今後、感染状況に影
響を与えるのか。感染のピークは見えてくるのか、感染者が多い状態
はどれだけ続くのか。


【ウイルス解体新書 104】

序 章 ウイルスとは何か
第1章 ウイルス現象学
第1節 免疫とはなにか
1-5-1 特許事例:免疫応答を高める方法
第2節
第3節 水際検査体制(未然感染防止)
第4節 自国のワクチン及び治療薬開発体制
4-1 国産ワクチン開発:新型コロナウイルス
4-1-1 予算も研究開発活動も限定的
    コロナワクチンの開発で日本が出遅れた背景
4-1-2 国産ワクチン実用化の壁
4-1-2-2 規制の弾力的運用を
第5節 感染パンデミック監視体制
5-1 WEB特集 ワクチン接種 なぜ日本は遅い
5-2 新型コロナウイルス国産ワクチン開発生産体制構築の遅れ
5-3 新型コロナ感染者もワクチンを接種した方がいい
目標は感染防止ではなく重症化の阻止
第6節 エマージェンシーウイルス
第7節 新型コロナウイルス
7-1 新型コロナウイルスのライフサイクル
7-2 変異ウイルス
7-2-1 感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される新型コ
  ロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について(第9報)
7-2-2 オミクロン株の特徴
1.ワクチンを追加接種しないとオミクロン株に有効な中和抗体が
 十分に得られない
2.オミクロンはマウスで変異し人に感染したことが判明
3.モデルナワクチンのブースター接種で抗体が「83倍」に、オミク
 ロン株の予防効果も確認される
4.ブースター接種後のさらなる追加接種で合計4回打ってもオミク
 ロン株対策には不十分
5.アルファの突然変異はオミクロンの洞察を提供する
6.オミクロン・スパイクタンパク質-ACE2複合体の抗体回避とクラ
 イオEM構造 第8節 感染リスク
1.感染力2.致死率・重症化
8-1 予後
8-1-1 死亡リスク
8-1-1-1 新型コロナ生存者の死亡リスク
8-1-1-2.生存者の死亡リスク
8-2-1 脳損傷
8-2-1-1 新型肺炎と脳の関係
8-2-2 後遺症
8-2-2-1.嗅覚障害
8-2-2-2 後遺症の未来
8-2-2-3 新型コロナウイルス感染症の後遺症による認知能力
8-2-2-4 コロナ後遺症のメカニズム一部解明 倦怠感
8-2-2-4 回復後も疲労や認知機能の低下が続く「ロングCOVID」
第9節 感染予防・検査・治療
9-1 検査方法・装置設備
9-1-1 新型コロナウイルス感染症に関する検査
1.新型コロナウイルス抗体の種類と量を30分で測定
9-3 新型コロナ治療薬
1.国内で使用されている主な薬剤
9-3-1 細胞に侵入するのを防ぐ 
1.ソトロビマブル) 抗体カクテル療法
9-3-2 増殖を防ぐ
8.核酸代替拮抗薬発見 北海道大学
9-3-3 炎症を防ぐ 第10節 ウイルスとともに生きる
10-1 バイオハザード対策の発展史
10-2 高度隔離施設の現場へ
10-3 病原体の管理基準
10-4 根絶の時代から共生時代
第2章 COVID-19パンデミックとは何だったのか
第1節 各国の動向と対策の特徴
1.米国
1-1 COVID-19委員会の創設を提案
第2節 謎のCOVID-19起源
2-1 消えぬ武漢研究所人為的発生説
第3節 新型コロナウイルスで分かったこと
3-1 人体の免疫システムからの逃避機構
3-2-1 
3-3 ファクターX”は日本人の免疫細胞か
第4節 いつまで続く「コロナ禍」は?! 
4-1 適切な専門家に聞く「新型コロナ」の読み解き方
4-1-2 人工ウイルス説はなぜ登場し、そして否定できるのか
4-1-3 SARS-CoV-2とはどんなウイルスなのか
終 章 ウイルス感染症と戦略『後手の先』 

       

風蕭々と碧い時代
曲名:
My Bonnie (1961)  唄 :Tony Sheridan &The Beatles
原曲:スコットランド民謡




My Bonnie lies over the ocean
My Bonnie lies over the sea
My Bonnie lies over the ocean
Oh bring back my Bonnie to me

My Bonnie lies over the ocean
My Bonnie lies over the sea
Well, my Bonnie lies over the ocean
Yeah, bring back my Bonnie to me

Yeah bring back, ah bring back
Yeah bring back, ah bring back

マイ・ボニー(原題:My Bonnie Lies over the Ocean)は、西洋文化で知名度
が高いスコットランド民謡である。邦題は「いとしのボニー」「ボニーよ我に帰
れ」とも。 作者は未詳であるが、この歌はボニー・プリンス・チャーリーこと チ
ャールズ・エドワード・ステュアートのことを歌っていると言われる
。セオドア・
ラフの1964年の書籍『Ame-rican song treasury: 100 favorites』によると、
「1870年代に楽譜店で、プラットという人が偽名でこの歌を発表する
と、大きなヒットとなった。大学の合唱団だけにとどまらず、ほとん
どの合唱団に人気があった。」としている。



1961年、トニー・シェリダンがロックアレンジでこの歌を録音したと
き、ビートルズがバックで演奏していた(この時、ビートルズはビー
ト・ブラザーズで演奏)。
1962年には、日本でも日本グラモフォンから「トニー・シェリダンと
彼のビート・ブラザース」名義で「マイ・ボニー・ツイスト」として
シングルレコードが発売。(DP-1254 1962年5月新譜(4月20日発売))
1964年にビートルズ・ブームが起こると、日本グラモフォンはこれに
乗じてタイトルを「マイ・ボニー」と変更し、ビートルズ名義で再発
盤を発売。(DP-1351 1964年4月20日発売)この再発盤は、日本の『ミ
ュージック・マンスリー』誌の「今月のベスト・セラーズ 1964.8.31
現在」の「洋楽ポピュラー(45)」で最高位の8位を記録。



The Bonnie Banks of Loch Lomond - Ella Roberts
By yon bonnie banks and by yon bonnie braes
Where the sun shines bright on Loch Lomon'
Where me and my true love will never meet again
On the bonnie, bonnie banks o' Loch Lomon'

O ye'll take the high road and I'll take the low
And I'll be in Scotland afore ye
For me and my true love will never meet again
On the bonnie, bonnie banks o' Loch Lomon' ・・・・・

The Bonnie Banks of Loch Lomond - cover by Ella ~NEW Video out now~
Danny Boy -
https://www.youtube.com/watch?v=6qx7j...  

♪ ボニーとは一体誰の事なのか
スコットランド民謡『マイボニー』で登場する「ボニー」という名称
は、スコットランドにおける歴史上の著名な人物であるチャールズ・
スチュワート(Charles Edward Stuart/1720-1788)を暗示。チャールズ・
スチュワートは、名誉革命で王位を追われたジェームズ2世の孫に当た
り、ボニー・プリンス・チャーリー (Bonnie Prince Charlie)の愛称で
呼ばれていた。
✔ 高校時代のフォークバンドを組み歌っていた曲。リードギター・
バンジョー担当は木澤義夫(六年前に他界)、サイドギター田邊奬進
(音信不通)とわたしのトリオ。特に田邊はこの曲が好きだった。

● 今夜の寸評:沸騰する欲望と対峙する知恵
パンデミック・ニューディール、二兎追う者は一兎も得ず、一国だけ
ではピークアウトできないことを実証するのではという危惧。しかし、
明日は、恵方巻を戴きピークアウト祈願!

  いつも元気を頂いて有り難う!


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