Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2011年6月25日(土) 紗袷

2011-06-25 | 着物
先日、紗袷の着物を着て出かけましたら、
「あら、下の柄が透けちゃってるの?」とか
「暑いのに、二枚着てるんですか?」

などと言われ、
「紗袷ね!」と、
“おかしな着物だ”と思わなかったのは、
お茶屋さんの若い仲居さんだけだったかもしれない。

絽に紗を重ねて、薄物を袷に仕立てた着物・紗袷(=しゃあわせ)。いつも着物を着ている女優さんが、TVのインタビューで、やはり紗袷を着ていた。
季節を大切にする中で、この時期の着物であり、お洒落(?)というわけだけれど、
知らない人が増えれば、着る人も減るどっしゃろねぇ。


だいたい、上に重ねる紗は、紺色とか、くすんだ紫とか、チャコールグレーとか、落ち着いた地味な色だ。私が着ていたのは、紺色にちかい縹色(花田色)だったから、洋服の華やか色彩に慣れている人は、「あ~ら、何でそんな地味な色、着るの?」

舞妓さんは、新橋色(多少緑がかったトルコブルーのような色、と表現できるか?)や、白の紗を重ねることもあるけれど。

日本の色は、和室に座ると冴えて、しっくり来るけれど、
確かに、ビルの谷間では、ねぇ・・・。

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