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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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霧の狐道190

2009-02-15 19:17:41 | E,霧の狐道
 病室を出て通路を移動する。
キュルキュルキュルと車椅子の車輪の音がする。
少し錆びているようだ。
 通路の移動途中、俺はキョロキョロと辺りを見回す。
そして、入院患者の何人かと擦れ違う。
顔色はあまり良くない。

“ ヤッパ、元気、無いよな・・。”

 ついでに扉の開いている病室も覗いて行く。
左側の大部屋は扉が開け放たれて、患者同志話をしている人やベッドで寛いでいる人が見える。
右側の個室部屋は扉が閉まっている部屋ばかりだ。

“ あ、開いている部屋がある。”

俺の病室から出て三つ目の個室の扉が開いていた。
前を通過するとき、俺は首を回して部屋の中をじ~っと見た。

“ ガランとしてるな・・・。”

部屋の中にはロッカーやテレビが見えるがベッドは無い。

“ ベッド、無いよな・・・。”

ナースステーションを通過して、もう直ぐエレベーターだ。

“ あ、ベッドがある・・。”

 俺はナースステーションの横の奥まった所に、ベッドが一つポツンと置かれているのを発見した。

“ あれって、個室部屋のだろうな・・・・。”




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