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上図は、手元にあるタミヤのBT-42のキットです。先週に模型サークルの仲間からも「買って三年になるけど積んでるだけなんで」とキットを譲られましたので、2個になりました。1個は継続高校チームの劇中車に仕上げる予定ですが、もう1個はどうしましょうかね・・・。
私が近々これの製作にとりかかることは、模型サークルでも何かと話題になっているらしく、「レポートしっかり頼む」「いつもの綿密な考察楽しみにしてるぞ」などと言われます。
Tさんによれば「ネット上で数多くのBT-42のガルパン仕上げの先行作品を見かけるし、それなりのレポートもあるんやけど、ステップごとに細かく考証しとって、工作内容と手順をきちんと紹介したうえで、全体的な感想と評価も交えてレポートしているのはおそらく君だけや。だから、意味は大きいし期待している」ということなのだそうです。
ところが、Aさんは「作るんなら、今までの奴が作らへんかったBT-42を作ってみたらどうや」と言うのでした。「日本中でただ一つしかない、お前だけの継続BT-42を作るんや。何でもええからプラスアルファの志向で、ポイントの高い付加価値をつけるんや」とけしかけてくるのでした。
ポイントの高い付加価値、とは具体的にどういうものですか、と問い返すと、得意そうに胸を張って「例えば、イヨマンテの夜やな」と言うのですから、全く話になりません。
ですが、私なりには、漠然とですが、劇中車の仕様に作るのであれば、付加価値のような何らかの要素はある程度必要なのかもしれない、とは思います。ガルパン仕様への工作や改造の精度を上げるとか、見落としやミスを防ぐとか、そういった類のものとは違った、何かです。現時点ではボンヤリとした感覚ですが、時間をかけてじっくりと考えを練れば、次第にまとまったイメージに固まってくるかもしれません。
昨日、モケジョのSさんより電話があり、継続チームBT-42の記事に関して色々と話しました。Sさんとは、最近に拙ブログにコメントを頂いたことが契機となってメールや電話でのやり取りが始まったのですが、話題は必ずBT-42の事になります。彼女にとって、初めて作るガルパン戦車プラモが、継続高校チームのBT-42であるからです。
お話によれば、昨年12月に模型女子の仲間に強引に付き合わされて劇場版を観たところ、「超感動的な衝撃を受けて頭の中が真っ白になり」、いっぺんにファンになってしまったのだそうです。特に継続高校チームの大活躍の場面に心を奪われ、それ以来ずっと「脳裏をBT-42が走り続けている」のだそうです。お名前も「ミカ」と読みますので、継続チーム隊長にも親近感も抱いていることでしょう。しかもご出身が石川県金沢市だというのですから、継続高校チームのファンになるのは必然的な帰結であるのかもしれません。
Sさんは、以前に頂いたコメントでも述べているように模型女子、つまりモケジョのお一人ですが、これまではガンプラとお城を作っていたそうで、戦車は全く制作経験が無いそうです。その初めての戦車プラモデルがBT-42であるわけですが、キットを買って中身を見たら、ガンプラやお城とは全然勝手が違っていて、とても不安になっている、ということです。
不安なのであれば、もっと簡単なキットから始めて、AFVの感覚やコツなどを少しずつ掴んでいったら如何ですか、と話したのですが、その際の答えは「いえ、でも難しくてもいいからBT-42を作りたいんです。いっぺん作らないと、いつまでも脳裏をBT-42が走り続けるんですよ」でした。
これには笑ってしまい、「作ったら作ったで、余計に走り続けそうな気がしますがね」と言ったら、先方は「かもしれないですねー」とケラケラ笑っていました。「天下のクリスティー式をなめんな、ですねー」と。それに続けて「じゃあ、その走ってるBT-42を停める方法って他にありますかね?」と尋ねてくるので、返答に窮しました。
こんな調子で、色々と質問を送ってくるわけですが、昨日のそれはこうでした。
「継続高校の戦車って、みんなああいう塗装なんですか?」
それは、実は私自身の疑問でもあります。継続高校チームは、フィンランドティストのチームでありながら、いまパロラ軍事博物館に展示される実在のフィンランド軍車輌群の塗装とは異なるカラーをまとっています。模型誌などでは「冬季迷彩」と紹介され、その状態で劇中に登場していますから、プラウダ高校チームのように冬季以外のカラーも当然あるだろうと思うのですが、それをうかがわせる情報は、現時点では皆無です。
それで、例えば夏季の塗装カラーを考えるならば、それこそパロラ軍事博物館の展示車輌群のカラーではないかな、と思ったりもします。劇場版ではBT-42だけが登場しましたが、よく考えるとあれは冬季迷彩ということで正しいのだろうか、とも思います。同じ試合に参加しているプラウダ高校チームが、夏季のロシアングリーンのカラーで登場しているからです。大洗女子学園チームでも、テレビシリーズの対プラウダ戦では雪中で冬季迷彩を施したカバさんチームⅢ号突撃砲F型も、劇場版においては通常塗装のままでした。
これらの情報から類推しますと、劇中のBT-42のカラーは、季節ごとの迷彩塗装というよりは、継続高校チームの通常のカラーである可能性が高いようにも思えます。
そのことをSさんに伝えましたら、「じゃあ、継続の戦車はみんなああいう塗装で作っていったらいいんですね」と、疑問が氷解したような明るい声で答えてきました。どうやら、BT-42だけではなく、他の所属車輌も作る気のようです。
「でも、ああいうボカシみたいな塗装、全然やったことないんですよお、エアブラシって必要になりますかね?」
「うーん、無いよりは有った方がいいと僕は思いますけどね。筆塗りですと継続のグラデーションっぽい車体色は難しいかもしれませんね。」
「エアブラシやるとなったら、塗装ブースとかいうのも、やっぱり準備した方がいいんですか?」
「そこまでやるかどうかは、制作環境の差に拠りますね。ベランダとか庭とかで周囲に迷惑がかからない状況が確保出来るんであればブースは必要無いです。私の場合はそれなんで」
「私のところもベランダがありますので、たぶん星野さんと同じ状態かもしれません」
「とにかく室内でやるというのは、可能な限り避けるべきですね。筆塗りならまあいいけれど、エアブラシは粉末粒子が意外に広範囲に飛散しますんで、換気は必須だし、マスクとかして鼻や目などはガードしたほうがいいですよ」
「分かりました。そのようにやってみます」
ガルパン劇場版のヒット効果は確実に浸透しつつあり、モケジョの方々にも少なからぬ影響を与えているようです。Sさんの参加しているサークルはモケジョ6人で構成されているそうですが、その全員が劇場版を視聴していて、一度はガルパン戦車を作ってみようか、いや作ってみたい、というムードになっているそうです。
しかし、全員がAFVは未経験だということで、めいめいに興味ある戦車のキットを買ったはいいが、どこから手をつけていいか分からない、という状態であるようです。
なので、数ある模型誌がガルパン戦車特集を何度も組んでいますが、たまにはモケジョや初心者向けの特集も出してあげたらどうかな、と思います。作りたくても作れないで悩んでいるファンは相当数いると思われますから、それらを引き入れれば、ガルパン戦車プラモデルのブームも裾野がさらに広がるのではないか、と思います。
よく、ガンプラのコンテストが開催されているようですが、ガルパン戦車コンテストなんてあったりするのでしょうか?
一度くらい、あったら良いな!と思うのです。ヽ(^。^)ノ
この頃は、AFVのコンテストがあると、たいていはガルパン戦車もエントリーされているのが当たり前になってきているようです。
ってなんかやだなー。
出来れば、プラモのミカちゃん、にしてください!
そういう設定、確かにありましたね。すると、御意見のとおり大洗みたいにバラバラかもしれませんね。
むしろそういうパターンのほうが車輌ごとに色んなカラーで塗装出来ますので楽しそうです。
実際のフィンランド軍も幾つかの塗装パターンがあったみたいですし。
元ネタは、田宮模型の「プラモのモコちゃん」ですか。
そういえば、ペットでウサギも飼ってるとか言ってましたね。
まさか、ラビ君、とかいう名前じゃないでしょうね・・・。