「ゆるキャン△」の主要キャラクターの一人、斉藤恵那です。人付き合いが苦手な志摩リンの、数少ない友達として登場し、事あるごとにアドバイスなどをしています。
登場キャラクターの中で唯一、地名称が苗字でなく名前になっています。恵那は岐阜県恵那市が元ネタです。苗字の斉藤も、岐阜県を代表する歴史人物である斎藤道三に因んでいるようですが、斉藤と斎藤の表記の違いがあります。
劇中では、志摩リンとの交流場面が多いです。図書室に居る志摩に、必ず声をかけてきます。
結構マイペースな自由人ですが、かといって好き勝手に奔放に振る舞っているわけではない様子が、観る側に一種の安心感をもたらしてくれます。志摩リンが気を許しているのも、そういった斉藤の丸い性格ゆえでしょう。
志摩リンに対しては、時にはお姉さんみたいな態度で接するシーンがあります。色々と気遣っていることが分かります。ともに本栖高校の一年生なのであれば、それ以前の中学校時代から同級生であったのかもしれないと思わせるような、独特の親密さが感じられます。
「野クル」のノリや雰囲気が苦手だという志摩リンとは違って、大垣千明以下とも気さくに接していたりします。テント張りのアクシデントを見かねて手助けに行ったりするあたり、困っている人を支えてあげたくなる性格であるようです。
劇中の各話にて、さりげなく重要なセリフやアドバイスを志摩リンに投げかけます。その言葉が志摩の行動に一定の影響を与え、ひいてはストーリーの流れにも関与していますので、かなり重要な立ち位置を占めていることが分かります。
ですが、原作コミックスでもアニメでも登場シーンが少ないので、あまりそのことが感じられません。
志摩リンとは、SNSでの交流も活発です。かなりまめに交信しているため、志摩の行動や行先などを常に把握しているようです。その斉藤の情報のおかげで、各務原なでしこが麓キャンプ場の志摩リンに会いに行く事が出来、「カレーめん」の返礼として「坦々餃子鍋」をふるまうという重要なシーンが成立しています。
基本的に寒がりのようです。遅くまで布団にくるまっていたりします。愛犬のチワワに「ちくわ」と名付けています。
特技は、他人の髪形をあっという間に色んな形に仕立てる事です。将来はスーパー美容師になるのかもしれませんね・・・。
この特技が、原作コミックスでは各所で描かれて、時には大爆笑のシーンもあります。相手が気付かないうちに瞬間的に髪形を変更する凄腕の持ち主であることが、原作の「部屋キャン」放課後20の「ステルス斉藤さん」で描かれていますが、そのままアニメ化されたら笑えますね・・・。
「野クル」の活動に興味があるようで、「野クル」のメンバーとの接点もさりげない感じで大切にしているようです。大垣千明が「野クル」の部活昇格への一策として斉藤の勧誘を画策するのも無理からぬことですが、斉藤自身もクリスマスキャンプ企画に体験参加するなど、意外に積極的な面をみせています。
ただ、大垣千明の発想では、斉藤と志摩が友達であるので、斉藤を引っ張れば、志摩も「野クル」に参加するだろう、となっています。しかし、これは安直過ぎるでしょうね・・・。
以上、「ゆるキャン△」の斉藤恵那でした。アニメでも原作通りのキャラクターと行動をみせているため、一番安心して見ていられますが、アニメ独自の展開もあるかもしれません。いずれにせよ、物語全体における影のキーパースンであることは間違いがなく、今後の活躍が楽しみです・・・。