御前崎灯台から約2時間のドライブにて、富士宮市に入りました。富士宮市の「ゆるキャン△」聖地エリアは3ヶ所で、移動距離も短いため、今回の巡礼コースに組み入れました。まずは、富士宮市街地の西側へ迂回して上図のお好み焼き店「伊東」に行きました。
このお店は、原作コミック第7巻48ページにて、各務原なでしこが「しぐれ焼き」を食べに行ったお店のモデルです。作中では店名が「佐東」となっています。
地元では行列が出来る人気店として知られ、数多くの食べ歩き系ブログにレポートが綴られます。それらを読むと、午後2時から3時までの間が空く、とありますので、その時間帯に行きました。
定休日は月曜と火曜、営業時間は10時半から18時まで。駐車場は店の脇と道路をはさんで反対側の3か所にあり、合計で20台ほどが停められます。
私が訪れたのは、お昼のラッシュが過ぎた直後の空いている時でしたので、駐車場はどこも空いており、車は店の脇に停めさせて貰いました。
店内です。御覧の通り、お昼のラッシュが過ぎた直後の空いている時間帯の状態です。
原作コミック第7巻55ページ2コマ目に登場する店主さんソックリの店主さんに挨拶し、ゆるキャン△の巡礼で初めて来た旨を述べると、「ああ、近頃増えてるね、初めて見る顔ばっかり増えてね。前はそんなこと無かったんだけどさ、この、何だっけ、キャンプの漫画にウチ出たからってやってくるお客さん、一年ぐらい前から増えてね」と笑いながら言いました。作中ではいかついオヤジさん風に描かれますが、本物は好々爺といった雰囲気で、気さくに話して下さいました。
「で、ご注文は何にしなさる?しぐれ焼き?」
「漫画ではそのようですが、初めて来ましたので、一番のおすすめをいただきたいと思います」
「なら、五目やきそばだね。うん、ヨシ」
なにか満足そうに大きくうなずかれました。お店の一番のおすすめ品ですから、それが一番良いのでしょう。
許可をいたたいて店内全景を撮らせていただきました。作中のように魚眼レンズ風の広角ワイドでは撮れませんので、上図は店内空間の三分の二ほどを捉えています。左手には座敷席があります。
店主さんが早速、私の注文した五目やきそばを作り始めました。
作中の描写そのままの、「ジュウウウー」「わさっ」「カンカン、ジャー」でした。
各務原なでしこが、じーっと凝視していましたが、私も同じでした。見ていて面白いのでした。
仕上げにかかる店主さん。さすがに作中のように「もうじき出来るでね」とはおっしゃいませんでした。
ゆるキャン△に登場する多くの人々が、実在の方の風貌をよくうつしているのにはいつも驚かされます。作者のあfろ氏の「写実」へのこだわりようが風景にも人物画にも徹底して貫かれていることがよく分かりますが、アニメでもそのまま忠実に原作画をうつしとりますから、数あるアニメ作品のなかでも抜きん出た再現度を誇ります。このクオリティは、京都アニメーションでも出せなかった質のものです。
五目やきそばが出来上がりました。これ、めちゃくちゃ美味しかったです。
店主さんが笑いながら「ちょいとね、味を薄めにしたんでね。お客さん、関西のお人でしょ、関西弁だからね」と言いました。
「わざわざ有難うございます」
「いやなに、これが商売なんでね・・・、ハハハ・・・」
お見事です。流石です。富士宮やきそぱナンバーワンの人気を誇るお店の心意気が感じられます。機会があったらもう一度行って、そのときには各務原なでしこが食べた「しぐれ焼き」を味わいたいです。
「伊東」を辞して店の前の道路をそのまま南下し、二つ目の信号交差点の角にあるスーパーマーケットに立ち寄りました。
このスーパーは「POTATO」と表記して「ポテト」と読みます。この看板を見上げるまでは「ポタト」かなと思っていたのですが・・・。
原作コミック第7巻65ページ2コマ目で、各務原なでしこがソロキャンプ前の買い出しをやったお店のモデルで、作中では「TOMATO」になっています。「トマト」でしょうね。
ここで、水や飲料やお菓子などを買いました。この後で最後の巡礼地である浅間神社に参拝し、それから京都への帰路につくので、必要なものは全部揃えておきました。同じような品を高速道路のサービスエリアで買うと高くつくからです。 (続く)