気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

飛行場跡の1/1スケール飛行機模型を見に行きました 後編

2019年08月13日 | 観聞日記

 展示資料館内の見学通路から見下ろした紫電改の1/1スケール模型です。両翼から突き出す4挺の20ミリ機銃が不気味にも感じられます。実物大の模型とは何か、を改めて考えせてくれます。

 ユキさんが、「ガルパンのCV33よりも強そう・・・」と呟いていましたが、実際に火力はこちらの方が上です。20ミリ弾が命中すれば、F6FヘルキャットもB29スーパーフォートレスもバラバラに砕け散ります。

 

 エリさんは「この戦闘機が、太平洋戦争末期に日本の空を護ったんですね・・・」と感慨深げに言ったのち、「海軍の戦闘機ということですと、航空母艦からも発艦出来たんですか?」と聞いてきました。
 いやこれは艦上機ではなく、局地戦闘機なので、空母での運用は想定されていない、と説明すると、「なんだかもったいないですね・・・。最強の戦闘機を発艦させて敵を完全に圧倒出来たなら、第一機動艦隊も哀しい負け戦続きにはならなかったのと違いますか?」と言いました。

 

 ユキさんが「真っ赤な日の丸のマークが分かりやすくて良い、これが日本の戦闘機だよ、と誇りに思えてしまうですよ」と話していました。まったく、その通りです。

 

 展示資料館の内部構造が戦時中のそれを忠実に模していますので、こういったアングルで見ていると、戦時中の格納庫内で待機中の紫電改、という雰囲気が濃厚に感じられてきます。

 

 この日は日差しが強く、風も強かったので、機体を外に出しての展示は中止されて、館内に停められたままでした。そして横風がさらに強くなったため、保全のために前後の扉を閉めるとのアナウンスが流れ、まず機体の前の扉がガラガラと閉められました。
 その様子をずっと見守っていたエリさんでした。

 

 そして、後面の扉もガラガラと閉められましたが、エリさんは微動だにせず、左手を腰脇に据えた姿勢のまま、ずっと紫電改を見つめていました。彼女なりに、色々と思うところがあったのでしょう。

 

 かくして前後の扉が全て閉められましたが、全面がガラス戸ですので、中の紫電改を見ることは出来ます。

 

 展示資料館の北側には、かつての滑走路の北側の広い空間がそのまま残されていました。戦時中はここに戦闘機が並べてあったそうです。いわゆる駐機スペース跡のようです。

 

 展示資料館にてボランティアガイドの方から、南に戦時中のコンクリート防空壕が残っています、と教えられていたので、帰りに立ち寄りました。民家の庭先に、上図の細長いカマボコ形のコンクリート製施設が残されていました。

 

 奈良に住んでいた頃、天理市にあった海軍奈良航空隊の柳本飛行場跡を調べて何度か遺跡見学に出かけたことがあり、似たようなコンクリート防空壕や飛行機を収容する掩体壕の遺跡を見ました。そちらは防空壕の中にも自由に入れたりしましたが、こちらの遺跡は中に入れませんでした。

 

 なので、外回りを見るだけにとどめましたが、二人のモケジョさんは、戦争遺跡の施設を見るのが初めてでしたから、興味深そうにあちこち見て、触って、スマホで撮影したりしていました。
 この種のコンクリート防空壕は、上に土をかぶせるのが普通でしたから、外からは小さな丘もしくは古墳のように見え、上空の敵機には発見されにくかったようです、と説明しておきました。

 

 

 御覧のように、このコンクリート防空壕の内部見学は、事前予約制となっています。ボランティアガイドの同行が条件となっており、一人では入れません。二名以上での予約が必須となっています。

 この遺跡をはじめ、ここ旧海軍鶉野飛行場跡には、他にも関連の遺跡、防空壕跡、対空機銃座跡などが残っていますが、大半が神戸大学関連の敷地内および民有地にあり、一般の見学は禁じられています。
 そのため、定期的に地元加西市での歴史見学ウォークなどのイベントが行われており、それに参加すれば、ほとんどの遺跡を見学出来るようになっています。
 加西市の公式サイト内の紹介ページはこちら。ガイドブックのダウンロード閲覧も出来ます。

 そのガイドブックをダウンロードしてプリントアウトしたものをユキさんが持参していました。なので、旧海軍鶉野飛行場跡関連の遺跡、防空壕跡、対空機銃座跡などの概要が全て分かりました。帰りの車内で、エリさんがそれを借りて熱心に読んでいました。  (続く)

 


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