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ゆるキャン△の聖地を行く8 その21  堂ヶ島トンボロへ

2020年01月21日 | ゆるキャン△

 旧岩科学校から県道121号線を西進して松崎の街区で国道136号線に合流し、堂ヶ島まで一気に北上しました。計画していた時刻より40分ほど早く着きましたが、海の様子がどうしても気になるので、瀬浜海岸近くの国道136号線沿いの駐車スペースに車を停めて外に出ました。

 その駐車スペースは、原作コミック第9巻51ページ2コマ目にて鳥羽美波先生が最初にいったん車を停めた場所にあたります。その場所からは、上図のような景色が見渡せて堂ヶ島トンボロの様子も視認出来ます。
 数日前から気象庁の潮位情報などでチェックしてこの日の3時間ごとの潮位を計算してメモしておいたおかげで、トンボロが海面に表れる絶好のタイミングに来ることに成功しました。

 御覧のように、トンボロが見事に表れて砂州が陸橋のように象島まで繋がっていました。それを確かめた瞬間、思わずガッツポーズをしました。なぜならば、この令和元年において堂ヶ島トンボロが現れる最後のチャンスが、この9月2日の13時前後であると予測されており、私が現地に到着したのが12時25分で、ドンピシャリであったからです。

 

 今回の伊豆行きをこの時期に急きょ決めて実施したのも、実はこの堂ヶ島トンボロを渡るためでした。この年のラストチャンスであり、これを逃がすと潮位の関係で来年の3月ぐらいまではトンボロが昼間に海上に現れないのです。

 「ゆるキャン△」には、各地のなかなか行けないスポットが数多く登場していますが、伊豆半島エリアにおいてはこのトンボロが最も難度が高いと思います。2月から9月までの時期に限られているうえ、干潮時刻の一時間前後しか現れないため、昼間に渡れるチャンスはひと月に10回前後ぐらいしかありません。
 しかも、地球温暖化の影響で海面上昇が続いていますから、干潮時でも現れない場合が増えており、来年2020年の潮位予測によれば2月の段階ではトンボロを渡れなくなる可能性が高いようです。3月ぐらいからやっと渡れるチャンスが出てくる、ということらしいです。

 そういう場所なので、9月の最後のタイミングと予測されていた2日にここに来ました。すぐに周辺の海岸の崖面を見て確かめました。崖面に濡れた部分が広がっていれば干潮時、そうでなければ満潮時、と分かるからです。上図のように、崖面に濡れた部分が広がっていたので、干潮時と分かりました。しかも干潮の最低潮位に近づいているようでした。潮位が最低ラインにとどまるのは長くても2時間未満です。

 

 なので、急いで駐車位置を上図の堂ヶ島瀬浜海岸無料駐車場に移動しました。国道360号線沿いにある幾つかの無料駐車場のなかで、一番トンボロへの散策路に近いところです。
 原作コミック第9巻51ページ5コマ目にて鳥羽美波先生が崖下の海岸沿いの駐車場を見つけてそこまで車を移動させて失敗していますが、私が訪れた時にも崖下の海岸沿いの駐車場は満車でした。迷わず上図の瀬浜海岸無料駐車場に入れておいてよかった、と思いました。
 ちなみにこの瀬浜海岸無料駐車場は、原作コミック第9巻のシーンには出てきません。鳥羽先生がその横の散策路を歩いてトンボロに向かう場面が51ページ3コマ目に描かれるのみです。

 

 駐車場から、上図の足踏み跡をたどってトンボロ散策路への近道を進みました。散策路は上図の奥に一部が見えていますが、それを右へ降りました。

 

 坂道を下りて折り返す地点で、上図の案内板を見つけました。瀬浜トンボロ海道、というのが散策路の正式名称であるようです。

 

 案内板のある地点ではこんな感じで坂道が折り返して下の瀬浜海岸まで続きます。無料駐車場からの距離は約300メートル、歩いて5分ぐらいです。

 

 瀬浜海岸に着きました。正面にトンボロがほぼ最大幅に広がって海上に現れていました。本当に嬉しくなってしまいました。今回の伊豆ゆるキャン巡礼旅行の最大の目的が、この堂ヶ島トンボロを渡ることだったからです。これを体験出来るのと出来ないのとでは、聖地巡礼の充足度に雲泥の差があります。

 

 周辺の海岸線の崖面の濡れ部分が1メートル以上を超えているのを認め、一時間ぐらい前から潮位が一気に下がってきたのだと理解しました。つまり、今が最低潮位ラインに達しているタイミングとみられるわけで、その後は再び潮が満ちてくることになります。だから、そうゆっくりしてもいられませんでした。

 

 御覧のとおり、瀬浜海岸の海岸線も広くなっていました。まさに絶好のタイミングでした。すぐにトンボロに降りて渡り始めました。

 

 既に沢山の観光客が向こうの象島まで渡っていました。トンボロの中央部が一番狭くなっていますが、そこでも幅は15メートル以上あって、つまりはトンボロの最大露出状態に近いのでした。

 「ゆるキャン△」にて皆が行ったのは学校が春休みに入った3月なので、一年のうちでトンボロが渡れる最初ぐらいのタイミングであったようです。3月はまだ最低潮位も高いため、夏場のように広く砂州が現れません。
 なので、大半はまだ海水面の下にあって、各務原なでしこ達も靴を脱いで裸足でぬれつつ渡っていますが、これはさすがに冷たい筈です。第9巻61ページ2コマ目の志摩リンの表情を見るまでもありません。私自身も冬の海には入りたくないから、こうして夏の9月にここにやってきたわけです。

 

 長大な陸橋のような感じのトンボロです。後日に分かったことですが、ここを昼間に渡れたのは、この9月2日が最後であったようです。翌日以降にもトンボロそのものは海面に現れていましたが、時間帯が夜間でした。夜間は原則として通行禁止なので、私個人としては、本当にこの時がラストチャンスであったのでした。

 

 周囲の景色も風光明媚で見ごたえがありますが、のんびりと眺めているわけにはいきませんでした。

 

 なにしろ、トンボロは御覧の通りの丸石ばかりの重なりで砂浜ではないので、とても歩きにくいです。長さは約250メートルですが、足元の石がゴロゴロと転がって危なっかしく、真っ直ぐにサッサと進めないので、体感としては400メートルぐらいを歩いているという感覚でした。

 

 なので、正面に見えている象島が、なにか遠く感じられて、歩いても歩いてもなかなかたどり着けない、といった感じでした。

 

 とりあえず、原作コミック第9巻62ページ1コマ目の犬山あかりにならって「島とうちゃくーっ」です。あかりは元気いっぱいにバンザイしていますが、私はもう若くはないのでサムズアップするにとどめました。
 背後左は象島、後方の△は中ノ島です。

 

 

 象島の西側崖面を見ますと、濡れた部分の上限が1メートルぐらいの高さにありました。ほんの一時間ぐらい前まで、潮位がその高さにあったわけです。夏場の干潮は、地球磁場や引力の関係で、冬場のそれに比べて低く下がりますので、トンボロも春から夏までの間にしか渡れないわけです。

 

 象島から瀬浜海岸の方向を振り返りました。けっこうな岩場なので、他の皆さんも苦労して歩いていました。約250メートルがとても長く感じられる場所です。私も、ちょっと疲れたので、ここで一休みしました。
 砂州の奥に見える白い部分が瀬浜海岸、その奥の白い建物は堂ヶ島温泉ホテルです。  (続く)

 


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