今月の模型サークルの定期会合にて、交流サークル仲間のモケジョさんたちが、ガルパン最終章第2話に登場すると予想されるボンプル高校の戦車とその適応キットについて話していました。当然ながら、上掲のテレビシリーズのワンカットも挙げられて、話が盛り上がっていました。
その一人、ミカさんは「これは7TP軽戦車なんですねー。これでプラウダの戦車とわたり合えるものなんですかねー」と質問し、AFV部会の面々から異口同音に「絶対に無理」と返されていました。上掲のシーンでも惨敗した様子がうかがえます。
そのやり取りを横で見ていて、何が可笑しかったのか、クスクス笑っていたレイコさんは、「じゃあ、どうして「リボンの武者」ではタンカスロンの最強の王者なんでしょうか?」と問いかけていました。AFV部会の面々も、今度は明確に返せずに唸ったりしていました。
いずれにしろ、ボンプル高校チームは、アニメシリーズ本編にワンカットだけ登場しています。最終章第2話に出てくる場合は、上掲の7TP軽戦車も出てくるものと思われます。
ポーランド軍テイストのチームですから、ポーランド独自の車輌である7TP軽戦車やTKS豆戦車で編成されるのは間違いありません。そして、BC自由学園チームのARL44のような隠し玉があるとすれば、9TPや10TPあたりが出てくる可能性も捨てきれません。
このワンシーンに出ている7TP軽戦車は、双砲塔タイプです。武装は7.92ミリのwz.30機関銃なので、プラウダの戦車群には歯がたたないわけです。そして白旗が二つも上がっていますが、一両の戦車から二本の白旗が出るのはこの場面だけなので、珍しいです。
既に勝敗が決したようで、車輌は傾いて擱座しています。グレー系色の車体の下半分がヒマワリ畑に隠れてしまっていますが、元モデルがミラージュホビーの製品であることは間違いありません。
と言うより、ポーランドの車輌てある7TP軽戦車は、ポーランドのメーカーのミラージュホビーのみがプラモデルキットを出して販売しているため、他の選択肢が存在しません。
これがミラージュホビーの7TP軽戦車双砲塔タイプです。かなり長く販売されていて、生産時期によってパッケージデザインも異なります。私が見た限りでは4種類ありました。上掲図は現在のパッケージデザインです。
ミラージュホビー社の公式ツイッターでの紹介記事はこちらやこちらやこちら。
なお、7TP軽戦車には単砲塔タイプもありますが、そのキットは元々は同じポーランドのスポイニャ社の製品であり、現在はミラージュホビーが引き継いでいます。こちらは自社開発製品ではないためか、公式ツイッターでの紹介記事も見かけません。
いずれにせよ、ボンプル高校チームが保有して、公式設定資料でもスピンオフコミック作品ても共通して出ている7TP軽戦車に関しては、今もミラージュホビーの製品しか適応キットがありません。最終章第2話に出てくれば、プラッツがその公式キット化を図るでしょうが、新規開発するのでない限りは、ミラージュホビーに打診してOEM参加をもちかけることになると予想されます。
現在、国内の模型市場および中古品市場では、ミラージュホビーの製品は品薄か完売状態になっているようです。秋葉原のレオナルドでも上図のキットは売切れていましたし、京都でも大阪でも模型店にてミラージュホビーの製品が無くなっていることが多くなっています。むしろ中古品ショップやリサイクルショップのほうに思わぬ在庫があったりしますが、それも最近はモケジョさんたちが買いあさっているようなので、だんだんと無くなってゆくことでしょう。
なにしろ、ガルパン戦車プラモデルを楽しんでいる7人のモケジョさんの全員が、ミラージュホビーの7TP軽戦車の単砲塔タイプと双砲塔タイプとを1個ずつ確保して持っているという状態です。他にTKSのキットもしっかり揃えていて、とにかく全員が最終章第2話にボンプル高校チームが登場するのを心待ちにしていることが伺えます。
とにかく、これほど登場が待たれる対戦校チームも無いと思います。ぜひ、ヤイカ隊長とウシュカ副隊長のコンビで勇猛果敢な作戦を展開し、もってアンツィオ高校チームを華麗に撃破していただきたいと思いますが、こう書くとアンツィオファンからお叱りを受けますね・・・。