八咫烏～高句麗伝説

 

八咫烏。ヤタガラス。

三本足の烏。

その存在は神を導いたり、太陽の象徴と言われたり、東アジアだけでなく、古代、様々な世界で聖なる象徴として描かれる不思議な存在である。三本足は天・地・人を現すとされたり、三という数字は古来より聖なる数字とされ、古代中国では太陽を現すという説もあるようです。

 

 

そして今、熊本で地震が続いております。これほど大きな震度の地震が執拗に起こったのは記憶にありません。また直下型地震の怖さを目の当たりにし、いつどこでも地震は起きうる日本列島であることをしっかり自覚する時です。

 

熊本の熊。熊は古来、高句麗では神の化身とされています。また高麗/komaという音が神を現す説があり、それが変化してkamiになったという説もあり、さらにkomaはkumaにも変化していったという説もあるようです。熊本は神の本、元、すなわち源。また熊野は神の野、すなわち神がいる地、と考えられなくもありません。

 

その熊野にある熊野三山と言われる熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社において、神の使いとして熊野三山の象徴として描かれているのがこの八咫烏。そして古代の高句麗においても八咫烏は神の象徴として壁画等でも描かれ、その影響か、奈良県のキトラ古墳にも描かれているといいます。

 

これらの事から、この八咫烏の存在は東アジアをひとつにする象徴になりうると感じます。古代の日本は明らかにこの八咫烏の文化の影響が見られ、それは高句麗文化の影響そのものではないか。

 

今、誰でもが国や行政の動き・方針に対して、何か腑に落ちないものを感じている人は多いのではないか。東日本大震災から5年も経って起きたこの度の熊本地震の対応。それ以外にも本当にこの国はどうなってしまったのかと感じる事件・事故が本当に多すぎます。前にも書いた事があるけど、この国の未来を考えた時、今知られている歴史とは違う、埋もれてしまっている別の歴史の系譜を捉えなおす事は、実は重要ではないかと思ってます。その象徴として高句麗という国を見直すことで、全く別の角度から日本を捉える事ができるのではないかということです。

 

日本では高句麗伝説コンサートという詩と音楽と映像のコンサートがあります。このコンサートを開催されいてるNPO高麗の代表の高麗恵子さんは高句麗王直系子孫の方。この事を訝しく思って、妙な言説を目にする事もありますが、一族の系譜はその一族にしかわからない伝統があります。そのように伝わってきているという事実を見逃す事はできないし、それは私自身も歴史の伝統が伝わる家だからこそわかることでもあります。

 

話がそれたけど、この高句麗伝説コンサートは高句麗の息吹に触れ、経験できる唯一のコンサートです。コンサートの演奏は即興演奏のいだきしん氏、詩の朗読が高麗恵子氏、映像がNPO高麗映像チーム。すべて即興でなされます。このコンサートは歴史の経験と同時に今起きていることの本質的な自覚の経験ができます。歴史の縦軸と今現在の横軸が合わさる場。十字架の別の意味で語られる縦軸と横軸が交わる場の創造ともいえます。そのコンサートが5月13日京都、14日奈良、15日滋賀で開催されます。

 

自分にとってはひょんなことから八咫烏の関心が強まり、それが熊本、熊野ときて、高句麗まで行き着きました。歴史の事、これからの日本の事を考え、とても重要なコンサートと考え、お知らせしたいとおもいます。

 

 

以下お知らせ。

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”高句麗伝説コンサート”

 

○2016年5月13日(金)

京都府立文化芸術会館　（京都市上京区河原町通広小路下ル）

PM6:00開場　PM6:30開演

PM8:00終演予定

全席自由席6,000円

主催：特定非営利活動法人高麗

 

○2016年5月14日(土)

いかるがホール　大ホール　（奈良県生駒郡斑鳩町興留10丁目6番43号）

PM5:00開場　PM5:30開演

PM7:00終演予定

全席自由席6,000円

主催：特定非営利活動法人高麗

 

○2016年5月15日(日)

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール　中ホール　（滋賀県大津市打出浜15-1）

PM5:00開場　PM5:30開演

PM7:00終演予定

全席自由席6,000円

主催：特定非営利活動法人高麗

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