もったいない

もったいない。
MOTTAINAI。

アフリカ人女性として初めてノーベル平和賞を受賞したケニアのマータイさんの言葉。
モノを大事にする日本の”もったいない”という言葉に感銘を受け、そのまま世界に発信され、今では世界でも通用する言葉に。

もったいない。
モノに限らず、良い経験や場を逃す事ももったいないと言える。
時はカネなりではないけど、時はチカラとなる。
またあるから。いやそういう時代ではない。
次またあるのか、また会えるのか、そんな確約は実はないのです。

京都祇園で起きた事。
ほんの一瞬の判断、時で全てが変わるのです。

ずっと続くという幻想、吉本隆明さんではないが、共同幻想の中、日本人は大事な生命感覚を失ってしまったようです。
瞬間。時。そこをどう考え、生きていくのか。
ハイデガーが存在論という哲学で、あえてその代表的著作名を「存在と時間」とした事に答えがあるように感じます。
時間をどう捉え、何を優先していくかで、人生、つまりは存在は成っていくのです。

大事な時。二度はないというこの時。全ては今今の事。瞬間瞬間。
経験。場。そのきっかけ。出会い。
もったいないんだよねえ。逃す事が。
わかってほしいんだが。。