木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 393 ボランティア

2006-09-11 | カイロプラクティック
ANJの活動にボランティア活動がある。ネットワークのコアメンバーが中心となり各地方のメンバーが企画したり、主催者側にコンタクトし参加する。

主にスポーツイベントの参加が多い。国際大会、国体、インターハイ、地域の親善大会と規模や大会ランクは様々である。今年もすでに24時間マラソンに参加した。

ボランティアの目的はいろいろある。組織としての参加目的、個人の参加目的。共通していることは「AMCT」を使って「治療」といことである。組織としての大まかな目的は「AMCT」を通して正しカイロプラクティックを社会に普及させることが目的である。

ANJはテクニック団体であるため「AMCT」というテクニックが売りものである。「AMCT」の特徴は「神経機能異常」の改善である。よって、骨盤矯正だの骨のズレを戻すといったテクニックとは一線を引いている。

ボランティアに参加する個人の意識にも違いがある。治療というのは治療かだけでは成立しない。患者さんがいなければならない。ある意味では患者さんが主役である。その主役の満足度は何か? よく理解しないと治療かとのズレが生じる。

ボランティアだから、無料だからといった意識が、いや、意識しなくても潜在的な意識が何となく患者さんとのズレを生じさせる。そんな治療はいい結果が出ない。

自分の技量を棚に上げて筋力が弱い、姿勢が悪いだのと患者さんのせいにする。いつになっても技量が上がらない。自分のオフィスでも同じことを言っていることが解る。

無料であっても「治す」ことにこだわりを持って選手と接していただきたい。これからも湘南マラソン大会、国体とイベント参加が控えている。参加する先生方は目的意識のズレがないようにしっかりと見据えてほしい。

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No 392 木を見て森を見ず

2006-09-09 | カイロプラクティック
「木を見て森を見ず」という諺がある。人の身体を診るのも全く同じだ。

「木を見て森を見ず」ならぬ「木を見て森を推測する」事が重要である。特に構造重視の機械論的な診方は、まさに木しか見ていない。更に悪いことは枯れた枝葉しか見ない。

治療も枯れた枝葉を切りとるくらいである。どうして枝葉が枯れたのか。その原因は? 根が腐った。肥料が吸収できない。害虫にやられた。せいぜい診てもその程度である。

枝葉が枯れる原因はその木だけでなく、環境問題、土壌問題、開発など沢山ある。一本の木が枯れてきたら周りの森を見る。森に異常があれば環境的なところまで見なければならない。

特に西洋医学の診断は結果のプロセスを原因にすり替えていることが多い。例えば「椎間板ヘルニア」椎間板の突出が腰痛の原因のごとくいいうが、椎間板の突出は原因でなく結果である。

あたかも腰痛の原因を椎間板の突出が悪いように説明する。患者さんは何の疑いもなく信用する。臨床とはおおよそ結びつかない原因である。「椎間板ヘルニア」の裏に隠された本質的な原因を見つけなければ結果は出ない。

構造重視の治療は画像を手がかりに症状や病名を追いかける。目先に目を向け枯れた枝葉しか見ない。それでは対処療法の西洋医学と全く変わらない。視野を広くして大きく森を見れば本質的な原因が見える。

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No 391 過剰な矯正

2006-09-08 | AMCT治療






先日行われたAMCT復習会での出来事。HRV(自律神経系の変動を測定する機器)でAMCTで矯正前と後に測定し、AMCTの矯正がどのように自律神経系に影響を与えるかを測定した。

その際に、AMCTで矯正後、更にマニュアルアジャスメントによって頚椎の矯正を行った。AMCTで行った矯正後は必要以上の過剰な刺激になり、自律神経系に悪い影響を与えた結果が出た。その数値が視覚的に捉えている。

グラフの見方はいずれも画面中央の赤と青の棒グラフに注目いしてほしい。。赤が交感神、青が副交感神経である。理想的な比率は交感神経(LF)が6副交感神経(HF)が4である。

写真上は治療前
LF45対HF55 副交感神優位 SDNN27.7

写真中央はAMCT治療後
LF58対HF42 6対4の理想的な比率である SDNN31.0

写真下はAMCT治療後に頚椎をディバーシファイドで矯正後
LF49対HF52 副交感神経優位になった。 SDNN28.7

以上のように正しい矯正後に不必要な矯正を行うことによって、自律神経系の交感神経と副交感神経のバランスに悪影響を及ぼす。更に、SDNNもAMCT矯正後に上昇したが、頚部の矯正後には下がってしまった。

SDNNはこのモデルの患者さんの年齢的には50以上の数値が平均的である。この数値が一桁台になると、梗塞や心疾患のリスクが高くなる。カイロプラクティックのアジャスメントは単なる骨盤の歪みや骨格異常の矯正が本来の目的でないことが言える。

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No 390 集中力

2006-09-07 | PCRT(心身条件反射治療)
昨日の高校野球の選手。右肩痛である。この患者さんは以前に「腰椎分離症&辷り症」でしばらく野球ができなかった選手である。

夏の大会も終わり、いよいよ秋季大会のブロック予選が始まった。この患者さんのチームはブロック予選を勝ち抜き来週から始まる県大会に駒を進めた。

もちろんこの選手(患者さん)も先発で出場した。しかし、ミスばかり多くて監督から「集中力が無い」と一喝された。昨日の治療中「先生、肩も痛いんですが、監督から集中力が無いといわれた。どうしたら集中力が出るのですか?」

最先端のスポーツを科学する分野? では、選手の集中力を向上されるために自律神経の訓練を行う。ちょっとした小道具を使って行う。そこそこ効果がある。以前からスポーツとメンタルの関係に着目し研究されてきた。

アマの世界でも普及してきている。高校野球の世界でもチーム単位で取り組んでいる。いろいろな分野の市場マーケットに高校野球がターゲットになっている。最近では「野球のための栄養学(食事学だったか定かでない)」というタイトルででていた。

小生から言わせれば野球だから、特別な食事をしても上手くなるかという問題である。その前に健康体をつくることが先決である。健康になるために栄養の吸収力を高めることをしたほうがいいように思う。

話しを戻す。CCRKで行っている集中力を高める特別な治療はない。集中力が無い原因を追究すればいいのだ。この患者さんは、自分の野球感と監督の野球感の反発が潜在的あった。当然、潜在的には監督の野球感を受け入れていない。

監督の話は、右の耳から左の耳へと素通りする。監督の話が上の空であり、元気のいい返事だけ「ハイ、ハイ」とお鸚鵡返しである。この潜在的な反発を開放すればいいだけである。特別な治療はいらない。

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No 389 役割理論2

2006-09-06 | 感情ストレス
「あんな人が? ええ~ うそでしょう」というような、およそ犯罪を犯すようにはどうみても思えない人が犯罪を犯す。このような人が「魔がさした」などという。

役割論理からいくと決して「魔がさした」わけではなく、もともと悪い面をもっているらしい。ジキルとハイドのように両極端の二面性をもっている。悪い面の人格が犯罪者の役割を演じたのである。

人をみるときは固定的に見ていることが多い。あの人はあいう人だといった見方である。しかし、役割理論からみると、あの人はこんなときはこんあ人。あんなときはあんな人。そのときはそのような人。いろいろな役割を演じる。

このような多重人格的な役割は全ての人の潜在的な部分に隠されているように思える。潜在的なレベルでの感情が悪くも、よくも演じさせているのではないか。顕在的な意識は少ない。多くは潜在的に無意識的に人間を支配している。

自殺をしたり、犯罪を犯したりと、いつ自分がその立場に入れ替わってもおかしくないようだ。それらの感情を理性で抑えるのも人間が人間らしく生きていく術なのかも知れない。

しかし、一方では正反対の人格があることに気づきの無い人は「感情の抑圧」で押さえ込まれた感情が悪さをする。ジキルとハイド正反対のもう一人の自分を認識する事が必要かも知れない。

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No 388 役割理論1

2006-09-05 | 感情ストレス
最近の本から・・「アイツはそういうやつなんだよ!」
哲学の分野で「役割理論」と言う有名な理論があるらしい。小生はわからないが「99.9%は仮説・・思い込みで判断しないための考え方」(竹内薫)の中に出てくる件である。

親友などを評価するときに「あいつはこういうやつなんだ」と無意識のうちにその人の人格を決め付ける傾向にあるらしい。ジキルとハイドを引き合いに出すと、薬を飲むと正反対の二重人格になる。

役割理論では、多重人格は当たり前の考え方らしい。TVで犯罪者の知り合いや近所の人の話をインタビューを良く聞く。「あの人が、信じられない。いつもにこやかに挨拶する。」などと、犯罪者とは到底思われない人柄を評価する。

これは「この人はこういう人なんだとたった一つの人格で他人のことを捉え固定化された先入観」とも考えられるが本とは違うらしい。どんな人間も沢山の人格があり「役割」を演じているらしい。

肩書きのある職場と家庭では、それぞれの顔を持っている。無意識のうちに人格が変わり、会社での社長の人格、家庭では子煩悩なお父さんと演じている。これらのことを日常では数え切れないほど無意識のうちに自然に、人格の変換を行っている。・・・続く

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No 387 鉄は熱いうちに打て

2006-09-04 | カイロプラクティック
日曜日は先週行われたAMCTの復習会を行った。参加者は9名ほど集まった。初心者から認定者まで。熱心な参加者であった。

「鉄は熱いうちに打て」の諺の通りに受講後の翌週に行うのが一番いい。熱がさめやらぬ内に追い討ちをかけるように、再復習、臨床上の疑問の紐解きと確認することは多い。

なんでもそうだが、いつでもやれると思っていると、ついつい忘れたり日延ばしに成り時間の経過とともに意欲がなくなってしまう。日常の生活では多いことだ。一度やろうと決心して3回内に実行しないとなかなか実行できないらしい。

そんなことも含めて必ずセミナーの翌週に復習会を行うことにしている。特に初心者のカイロプラクターは機械論的な情報が邪魔をする。痛みをどうも構造的な問題にすり替えるようだ。修得のさまたげになる。

AMCTの勝負どころは「神経」である。そこを理解していただくためHRV(自律神経系計測器)で自律神経系のバランスを測定し、治療前と治療後を比較した。更に、伝統的なマニュアルアジャスメントを行った。結果が面白い。

カイロプラクティックは神経の治療である。しかしどうしたことか骨盤の歪みや骨がズレている。それを矯正して治す治療と誤解されている。患者さんの誤解は致し方ない。その誤解をまねく言動は治療かにある。治療家はカイロプラクティック治療の本質的なところをキチット説明する義務がある。

今回の復習会に参加された先生方は十分理解していただいたはずである。Trac3でお会いできることを楽しみにしている。それまで自己のの復習を積んでほしい。


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No 386 経過報告

2006-09-02 | NAETアレルギー治療
現在治療中の患者さんの経過報告。

尋常性乾癬
両肘、両膝に尋常性乾癬を発症した男性患者さん。その他全身に小さな乾癬箇所がある。大きなのは肘と膝である。基本が治療の途中で顔面や手掌部に痒みをともなった湿疹が出たため急遽、急性の治療を行う。カビ、カビ毒を治療後湿疹とともに乾癬も大方改善された。新陳代謝が早いため、ふけ様の剥がれる皮膚がなくなった。依然赤みはある。優等生の患者さんである。

慢性捻挫
No383で紹介した足関節捻挫の患者さん。昨日4回目の治療に来院する。日常生活、テニス、散歩と何をしても痛くない。自覚症状はなし。圧痛も無い。若干、可動域が左右比較すると大きいが別に問題はない。構造学て的な治療をする先生は気になるところだろうが小生は気ならない。そんなことで痛くなることは無い。
検査では80%の改善率とでた。追加治療、後1回で終了。

全身性のソバカス?
全身、特に上肢と顔にファンでぇーションでは隠せないほどの茶褐色の無数のソバカス?ができている。生まれつきである。年頃の女性表面には明るく振舞っているが内心はやはり気になることである。
長期的な計画性を持った治療が効を奏したのか60%の改善率である。顔は本人が自覚できるほどの白い部分が戻ってきた。もう少しの頑張りが必要である。

全身の湿疹?
全身、特に上肢、下肢の肌が鳥肌が立ったような小さなぶつぶつをともなった視診が出ている患者さん。この患者さんも頑張っている。やはり、長期的な計画性を持った治療を行っている。基本の治療が終わりカビ、菌の治療に入った。ここへきて症状が急展開した。ぶつぶつが軽減しすべすべして来た。保湿剤も使わなくて良くなってきた。患者さんも明るくなった。

患者さんの症状の改善が一番薬である。小生の技量不足で改善できない患者さんには申し訳ない。朝起きてから寝るまで、中には夢の中まで患者さんのことが頭から離れたことが無い。20年以上続いている。これからも続く。患者さん症状改善が一番の妙薬だ。

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No 385 歩行障害 ヘルニア?

2006-09-01 | PCRT(心身条件反射治療)
昨日の新患。70歳代の御婦人。主訴、右下肢痛とシビレ。6月頃より腰痛と右下肢痛とシビレが発症する。原因不明。

これといった原因はない。自然と腰痛がでて、その後、右の大腿外側部から下肢に至り疼痛とシビレが出ている。歩行は10Mで痛くて歩けなくなる。台所作業は10分くらいで痛みとシビレでたっていられない。

整形外科では「腰の軟骨が磨り減って神経を刺激している」他の整形外科では「腰の隙間が狭まって腰椎の軟骨(椎間板)が飛び出ていて神経を圧迫している」といわれたらしい。相も変わらずのお言葉である。

早く治したく、ここがいいと聞くと遠方でも出かけて治療を受けにく。整体や整骨院。しかし、いずれも構造的な見方しかできないため、良くならない。本質的なところを見てやれない。

検査をする。結果として大腿筋膜張筋の過緊張 が顕著である。AMCTで神経バランスを整える。直ぐに楽になる。さて、ここからが治療である。ストレスチェックででてきた。「踊り」「家族」とりあえず「踊り」を開放する。

この患者さんは10年以上踊りの師匠さんを務めている。最近は、指導が何となく面白くない。踊りの指導に嫌気を覚えている。やめたいとも行っている。「踊り」に絡んだ感情を開放した瞬間、全身の緊張が取れた。「今まで体験したことの無い開放感です。」身も心も開放されたようだ。

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