橋下市長はおかしくないか / 学校給食を放射能測定する自治体リスト

山手台で見かけました

　橋下市長は病気かと思うほどに執拗である。すべてを自分の敵か味方かで判断する単純思考。敵を作ることによってしかアピールできない自らのアイデンティティ。恐らく信用できるのは自分とそのまわりだけの孤独な独裁者である。彼の攻撃性がどこから生じているのかは別にして、その異常ぶりは甚だしい。

　精神科医の野田正彰・関西学院大学教授が「場当たりで弱い者を見つけてたたいて、自分が強く思われるというスタイルを繰り返している」と指摘する。

　今、彼のターゲットは大阪市役所の組合である。いつもの公務員バッシングで苦境にあえいでいる市民の歓心を買う手法の延長だ。加えて市長選で相手の平松候補を支援した労組がよほど憎いらしい。自分に楯突くものはとことん排除しないと気が済まないのだ。

　週刊誌によれば、橋下市長は浜矩子・同志社大学大学院教授を「浜と言う紫頭のおはばん」と、ツイッターで攻撃。浜氏は「ツイッターでの彼の発言はほとんど子どもの悪口レベルで、議論と呼べるものではありません」、「紫頭は事実だから別にいい（笑）、それを悪口だと思っているとすればお子様的である」といなしている。

　そして「どうも橋下氏には自分と意見を異にする者は寄せつけさえしないという姿勢が一貫しているようです」、「外から、為政者とは違う視点、違う立場で疑問や問題を提起することが、エコノミストや学者、ジャーナリストの最も重要な役割なのです。それがなくなればバランスのある社会を維持していくころは出来ず、独裁や全体主義を招きやすくなる」と指摘している。

　地方自治法には自治体の役割として「住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うもの」（第1条の2）との規定がある。

　この法の定めに沿って地道に行政の最高責任者として職員を束ね、貧困化が言われて久しいなかで住民の福祉など日々の行政課題と向き合うのが市長の務めであり、これは時間がいくらあっても足りない仕事である。

　その責務をさぼり「田原総一郎さん！！内田氏、山口氏、浜氏、中島氏、その他、僕のことを大嫌いな大学教授と直接討論させて下さい！！」とのたまう橋下っておかしくないか。勝ち負けしか頭にない競争中毒だとしか思えない。

　こんな輩が市長になり、維新であればどんなに中身がなくても（自ら「からっぽ」と認めた堺市の維新議員」は愛嬌としても、元日にひき逃げ事件を起こした維新市議もおり）、議員になれるのは、相当に劣化した社会だ。劣化した社会は劣化した政治を生み、劣化した政治はさらに劣化した社会を作りだす。問題は貧困が進むほどにこの劣化スパイラルが進行することである。

　今日は私の59歳の誕生日。元気に生きていること、これまで付き合っていただいた方に感謝である。

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