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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

11冊目:「ビジョナリーカンパニー」

2010-07-25 15:05:19 | 
総評:★★★★☆ 色々タメになった
面白い度:★★★☆☆ 面白いが、途中ちょっとめんどくさくなった
読みやすい度:★★★☆☆ 普通 
ためになる度:★★★★★ タメになった
また読みたい度:★★★☆☆ 機会があれば


簡単に言うと、ビジョナリーカンパニーという優れた企業とそうでない企業(比較対象企業)の違いはどういったものかというものを分析した本。
ただし、比較対象企業といっても、ダメな企業ではなく、今も存在している会社もあるし、全て大企業である。ただし、ビジョナリーカンパニーと比べると利回りや成長性があと一歩劣るという企業である。

ビジョナリーカンパニーも比較対象企業もどちらも大企業ではあるが、この二つのグループの企業を比べてみると、ビジョナリーカンパニーの方が、はるかに大きく成長しているし、現代の生活や社会に製品が根付いており、今の社会と切っても切れないような関わりをしている企業である。

ビジョナリーカンパニーの例としては、日本になじみのある会社だと、IBM、ソニー、P&G、ディズニーなど。比較対象企業としては、ファイザー、ケンウッドなどが挙げられているが、多くはアメリカの方で有名であり、社名を聞いてもよくわからない企業が多かった。

そんなんで、ビジョナリーカンパニーはどのように作られ、どうやって存続していくのかについて書かれている。
ちなみに名著としてランキングされているので、前々から読みたいと思っていたので、この機会に読んでみました。


ここからは主観的な評価になる。
ビジョナリーカンパニーは会社が存続する「しくみ」を作るのがうまく、比較対象企業はカリスマ経営者などによって、会社の経営はうまく回したりするが、それを存続されていく力がなく、カリスマ経営者が退陣すると、業績が落ちたりしている。ビジョナリーカンパニーは経営者が変わっても今までどおりの成長率を多くは維持している。

それをこの本では「時計を作る」(→ビジョナリーカンパニー)と「時を告げる」(→比較対象企業)と行っているが、自分はこの言い回しがあまりよく分からなかった。


とりあえず、ビジョナリーカンパニーたる要因は簡単に言うと以下のとおり。
・AかBかではなく、AもBも実現する判断をとる
・経営理念がお金儲けというものではなく、社会貢献を使命として企業活動行っていくことを掲げている
・経営理念がぶれず、企業の判断、行動に一貫性がある
・常に進化をし、現状に満足しない
・社運をかけた大胆な目標(BHAG)をたびたび掲げ、それを達成している
・企業独自の文化を持ち、全社員に浸透している
・大量のものを試して、うまく行ったものを残す
・経営陣に自分の会社からの生え抜きを据え、後を継がせている

こんな感じ。

感想としては、
・ディズニーランドはやはりなるほどと思った。従業員への教育がとても浸透している。これは何年前からも変わっていないんだろうと思う。
・カリスマ経営者だけではビジョナリーカンパニーにはならないことを知ったので、某A社などは経営者が退いたらどうなるんだろうと思った。
・しくみを作るのが大事と書いてあるので、金持ち父さん、貧乏父さんでも同じようなことを言っていたなと思った。
・いままで聞いていた大企業のトリビア的なものがこの本に書いてあったので、大体はここから来ているんだろうと思う。

そんなんで、色々新しいことを知ることができ、タメになりました。

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