asano.net

読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

61冊目:「ナイン・ストーリーズ」

2011-10-11 23:57:54 | 
総評:★★★☆☆ 変わった雰囲気がある小説
面白い度:★★★★☆ 面白いといえば面白いかも?
読みやすい度:★★☆☆☆ あまり読みやすいとは言えない
ためになる度:★☆☆☆☆ ためになることはあまりないと思う
また読みたい度:★★★☆☆ 短めなので、つまみ読みはしたいかも


「ライ麦畑でつかまえて」でも有名なサリンジャーの9つの短編が収録された一冊。
何よりも1つ目の「バナナフィッシュにうってつけの日」のエピソードが度胆を抜いた。
登場人物があまり意味の分からない会話をし続けた後、主人公が意味不明の自殺をしてしまうのだ。
本当によく分からなかったので、エピソードを見返してしまった。

そんなよく分からないエピソードから始まり、「コネティカットのひょこひょこおじさん」、「対エスキモー戦争の前夜」、「笑い男」など、何か変わった題名のエピソードが続く。
しかし、マンガの「BANANA FISH」や、「笑い男」が攻殻機動隊などで話のモチーフに使われたりと、かなり有名な小説なんだなぁと思う。

短編はとっつきがよく分からないものもあり、結構分かりやすいものもある。
作者の作品性なのだろうか。普通に面白いという内容ではなく、キャラクターや作品の雰囲気がどこか変わっている。

短い作品ばっかりだったので、区切りもよく、あっという間に読み終わってしまった。
自分として面白いなぁと思ったエピソードは読みやすさもあり、「小舟のほとりで」、「ド・ドーミエ=スミスの青の時代」でした。

でも全般的にはあまり話がよく分からないという印象が大きかった一冊でした。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 60冊目:「異邦人」 | トップ | 62冊目:「若きウェルテルの... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事