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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

91冊目:「お金はいつも正しい」

2012-09-26 23:07:29 | 
総評:★★★☆☆ 総評としては普通
面白い度:★★★☆☆ 普通
読みやすい度:★★★★☆ 読みやすい
ためになる度:★★★★☆ なかなか良かった
また読みたい度:★★☆☆☆ 一読で結構分かったからもういい


堀江さんシリーズも今回で一旦最後。

自分が買った中で一番最近に書かれていた本を最後の本にしました。


今回は、2011年に出版された堀江さんがお金について考えていることについて書かれた本。
やっぱり経営者?は一般人との考え方が全然違う。

銀行への貯金は意味がないものと考えていたり、お金は貯蓄するよりは使えと言っている。
これは今までの本からも一貫して言っていることだ。
またお金は「信用」だと言っている。本質を考えていくと、このことに行きつくらしいが、
自分はまだこの考え方についてはあまりしっくり来ない。
でもかなり大事な概念だと思うので、ここで忘れないように書いておく。

・お金とは「信用そのもの」をわかりやすく数値化したものであり、実は信用こそがその実体なのです。


銀行のB/Sを見ると、個人の預貯金は銀行から見ると負債に入っているとのこと。
これは銀行が一般の人から借金をしているということになる。
なので銀行は預貯金をする人に利子をつけて返さなければならない。
しかし、この利子が今は圧倒的に安いので、銀行から見ると、タダで一般の人達から
お金を借りていることになる。銀行はこの預貯金を利用して多くの利ザヤを得ている・・・
堀江さんはこのことを知ってお金の考え方が全く変わったらしい。


あとは、ギャンブルについて書かれている所の、寺銭の考え方が面白かった。
ギャンブルというのは、必ず胴元が儲かるようになっている。そのギャンブルの賭け金に対して
胴元が儲かるお金のことを寺銭という。

この寺銭が一番高いのが宝くじで、宝くじは50%とのこと。
宝くじで3億円当てた人が一人いたら、一般的に集まった掛け金は6億で、
その胴元となる地方自治体が残りの3億円を手にしているということだ。

まさかこんなギャンブル?に近いようなもので地方自治体が設けているとは思わなかった。
だから掛け金を多く払ってもらえるようにCMをバンバン流すらしい。
こんなのなんかいい感じのイメージを打ち出しておきながら、地方自治体は丸儲けという
なんか腑に落ちない構造が前々からまかり通っていたってのに驚いた。
こんなんカジノと一緒じゃないかよ!って思う。

次に寺銭が高いのが公営ギャンブルで、競馬、競輪、競艇、オート(レース)とのこと。
この寺銭が20%~25%とのこと。
そしてなんと!それぞれ統括する運営母体が違うのだ。
中央競馬は農林水産省、競輪やオートは経済産業省、競艇は国土交通省、宝くじは総務省。
そしてなんと、いままでそういった収益源のなかった文部科学省が最近始まったサッカーくじの運営を行っているという。
それぞれのギャンブルの収益がそれぞれの省に回っているとは!と思ってなかなかショッキングな事実を知りました。
まあこのお金が特別会計って所で運用されているんだと思うが。
さらにそれぞれのギャンブルの運営機関がそれぞれの省の絶好の天下り先になっているという、どうにも腑に落ちない現実。
そんな新しい知識を知ることができました。

ちなみにパチンコ・パチスロの寺銭は10%程度とのことです。


堀江さんはこの本に書いてあるような知識をどこから得たんだろうと思う。
普通に一般の人は全然知らないような知識だし、お金の考え方も一般の人から見ると奇抜である。
しかし、このお金の考え方は考えようによっては本質を捉えているような気がする。

このお金の考え方が一般の人とは違い、その何らかの壁を突き抜けた人が、資産家や投資家などになり、セレブな生活をすることになるんだろうと思う。
これは「金持ち父さん、貧乏父さん」に書いてあるようなことに通ずると思う。
その突き抜けた考え方を得るのが難しいから一般人は一般人のままに成り得ているのだと思う。

自分としては、何とか早めにそっち側の考え方を得ることができればとは考えている・・・
まぁそのための努力を日々していかなければいけいないとは思うけど。

そんな感じのお金についての認識を改めて考えさせられる本でした。
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