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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

83冊目:「生き方 人間として一番大切なこと」

2012-08-25 00:11:39 | 
総評:★★★★☆ やっぱり泣けるなぁ
面白い度:★★★☆☆ 前回よりかは落ちる
読みやすい度:★★★★☆ 前回よりかはちょっと下がったかな?
ためになる度:★★★★☆ 実は結構ためになった
また読みたい度:★★★☆☆ ちょっと下がる


次の稲盛さんの著書は結構有名な一冊。

これも人の生き方について書いてある本で、前回の「哲学」と同じようなことが書いてあった。
というかほぼ同じようなことが書いてあるが、こっちはもっと働くこととか、生きることとか、もっと現実的な範囲の話になっている。

なんか前回の哲学の復習みたいな感じで見ていた。それでもなるほどなるほど、と納得できる内容が多数。
でも今まででのアメーバ経営と、実学でも同じようなことが書いてあったりもするので、そこまで心に残らなかったといえば残らなかった。

ちなみにこの評価については、前回に「哲学」を読んでいたからこうなったのであって、先にこれを読んでいたら、もうちょっと評価は上がったと思います。


今回の本で、稲盛さんは60歳くらいで一回坊さんに出家しているんだってことが分かった。

あと、人生には、「運命」と「因果応報」の二つの見えざる手があり、この二つが大きく人の人生を支配しているという考え方が分かった。
「運命」はその人にあらかじめ決められたもので、人は運命に促されて生きている。またそれに対する、「因果応報」というものもあり、これは善をすれば善が返ってくる。悪をすれば悪が返ってくるというもので、この「運命」と「因果応報」の二つの掟が人生を支配していることが分かった。

因果応報の掟にもとづき、自分たちが行った物事の結果によって、運命を良い方に変えることもできるし、実はよいはずだった運命も因果応報によって悪くなってしまう可能性があるってことが分かった。


あと、稲盛さんが考えた「人生の方程式」っていうものがあり、それは、
「人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力」で表せるとのこと。
「熱意」、「能力」はプラスの数値しかないが、「考え方」については、マイナスの数値が存在するとのこと。なので、この「考え方」がマイナスの人がいくら頑張っても、結局はマイナスの結果しか生み出さないということが分かった。
これはなかなか深い考え方だと思う。


そんなことを改めて分かった本。
一旦感想は以上にして、新たな発見をした内容などの箇所を抜粋する。


・すみずみまで明瞭にイメージできたことは間違いなく成就するのです。すなわち見えるものはできるし、見えないものはできない。したがって、こうありたいと願ったなら、あとはすさまじいばかりの強さでその思いを凝縮して、強烈な願望へと高め、成功のイメージが克明に目の前に「見える」ところまでもっていくことが大切になってきます。

・自分が成功した姿を思い描けるということは、その人にとって成功の確率がきわめて高いということなのです。目をつぶって成功した姿を想像してみたとき、その姿がうまくイメージできるのなら、それは必ず実現し、成就するということです。

・新しいことを成し遂げられる人は、自分の可能性をまっすぐに信じることができる人です。可能性とはつまり、「未来の能力」のこと。現在の能力で、できる、できないを判断してしまっては、新しいことや困難なことはいつまでたってもやり遂げられません。

・二つの道があって、どちらを選ぼうか迷ったときに、おのれの利益を離れ、たとえそれが困難に満ちたイバラの道であろうとも、「本来あるべき」道の方を選ぶ-そういう愚直で、不要領な生き方をあえて選択することでもある。

・私は長期の経営計画というものを立てたことがありません。もちろん、経営理論に基づいた長期の経営戦略などの必要性や重要性は、承知しているつもりです。しかし、今日を生きることなしに、明日はやってきません。明日もわからないのに、五年先、十年先のことがはたして見通せるでしょうか。

・現在の日本社会についていえば、リーダー個人の資質というよりも、リーダーの選び方それ自体に問題があると考えられます。というのも私たちは、組織のリーダーというものを、人格よりも才覚や能力を基準に選ぶことをくり返してきたからです。人間性よりも能力、それも試験の結果でしか表せない学業を重視して、人材配置を行ってきたといってもいい。公務員試験の成績のいい人間が役所の要職やエリートコースに就くなどとは、その代表的な例といえます。

・教育者は成長期の子どもの人格形成に深くかかわり、それを指導サポートしていかなくてはなりません。だからこそ、教職という職業は単なる労働の域を超えたもので、教師の全人格をもって子どもと向き合うことが要求される尊い職業、いわゆる「聖職」であるはずです。

・一生懸命働くこと、感謝の心を忘れないこと、善き思い、正しい行いに努めること、素直な反省心でいつも自分を律すること、日々の暮らしの中で心を磨き、人格を高めつづけること。すなわち、そのような当たり前のことを一生懸命行っていくことに、まさに生きる意義があるし、それ以外に、人間としての「生き方」はないように思います。

ヤバい、これも書いて泣けてきた・・・
よくよく見返してみるとこの本ももかなりいいことが書いてあるなぁ。
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