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中国神話・伝説の亀たち

2006-01-24 18:06:29 | 神話伝説の亀たち
 日本経済の根幹を揺るがせた「ライブドア・ショック」から一週間が経ち、遂にホリエモンの逮捕に至った今週の月曜日。夜9時から在京各局が特番を組み、移動する検察の自動車を延々と中継していたその時に、フジテレビのみは
月9の「西遊記」を予定通り放映していました。
「さすがはバラエティのフジ。」と感心していたら、
 奥さんから一言。
「フジはホリエモン逮捕では特番出来ないでしょ」
 …なるほど、彼も経営陣でしたね。

 西遊記つながりで、先週触れた大亀の登場するエピソードについてご紹介。

『通天河を渡る』に登場します。
旅を続ける三蔵一行は、幅八百里の通天河に至る。そこに巣食う妖魔を退治したものの、どうして渡河しようかと悩んでいると、河から大亀が現れる。
 その大亀から、
「私はこの河の主であったが、妖魔があらわれて難儀していた。ついては御礼に一行を背に乗せて渡河させたい。」との申し出が。喜んだ一行は、大亀の背にのって易々と通天河を渡る。
 渡し終えた大亀が三蔵に言うには、
「自分は歳経て人語を解するまでになったが、この身は甲の中にあって今だに生身から抜け出す事ができない。西方に着いたら、私がいつ解脱できるかを尋ねてきて欲しい」との由。三蔵は堅く約束して出立する。
 西方浄土で大願を果たした三蔵一行は、帰途の道のりで通天河に至る。再び大亀が現れ河を渡してくれたが、まもなく岸に到着するという時に大亀が尋ねる。
「ところで法師殿、私は何時になったら解脱できるのか?」
 三蔵法師、西方では取経の大願が成って仏の説法を受けた事に感激した余り、亀の願いなどすっかり忘れてしまっていた。返事ができず黙ったままの三蔵に事態を悟った大亀は、いきなり水に潜ったので、一行は水中に投げ出されてしまった。

今日の更新は、『中国神話に登場する亀(gui)について。』

・女咼(ジョカ)の大亀
 大古、天は四本の柱で支えられていたが、ある時神々の争いのせいでその一本が折れ、天が傾き大地が割れた。人頭蛇身の女神である女咼は大亀の足を切りとり、それを柱として大地と天を作り直したという。この亀には、特に名は無い。

・玄武(Zuan-Wu,Xuan-Wu)
 方位を司る四神の一つで、北方守護の聖獣。蛇を甲羅に絡めた亀の姿とされる。この姿は、古代に亀は単独で交尾できず、亀は雌、蛇が雄だと考えられた事によるとされる。
色は黒、季節は冬、地形は山や丘、五臓では腎臓、五行では水に対応する。

・「列子」の亀
波に従って移動してしまう巨大な五つの山を固定するために、天帝はそれらの五山を十五匹の巨大な亀の頭上に乗せ、六万年で三交代するようにした。その五山の一つが蓬莱山である。

・蓬莱山と亀
 東海(渤海)にあり、神仙が住むという三島のうちの一つ蓬莱山は、海上から近づくことが出来ず空中を飛ぶものしか辿り付けない。亀の背中に乗っているとも、亀の頭に乗っているとも云われる。

・龍亀(Long Gui)
風水の開運像の一つ。龍の頭部を持った亀の姿で、貨幣を積み上げた上に乗った姿が多い。労働による蓄財を呼び込むとされ、事業所の玄関などに外向きに置かれる事が多い。商品も数多く見られる。

※当『ガメラ医師のBlog』は、ネット情報のアーカイブという位置付けで更新を続けており、その性格上情報元へのリンクはできる限り明示しています。しかし、神話・伝説の類は異論や異説が数多くあり、総てに整合性のある記述をしようとすると、とても収集がつきません(上記の「列氏」と「蓬莱山」の間で、三島と五山の間に振れが見られます)。
今回の更新では、幾つかの資料を統合して妥当だと思われる内容を編集しましたので、文献やリンクはお示ししません。文責はガメラ医師にあります。ご意見などありましたらコメントなど頂ければ幸いです。

 1月24日の変更
新カテゴリー「神話・伝説の亀たち」を追加。まずは中国から開始しました。
 それとささやかな記録。開設時の緒言を除いた実質記事の本数が、これで百本となりました。

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