梶原一騎原作のマンガ「あしたのジョー」に感動した私は、テレビアニメの「巨人の星」
も観てみたくなりました。
ところが、この作品はDVDで、33枚もあって、ようやく18枚目を観終わったばかりな
んです。
これまでの感想を、星飛雄馬流に言えば、「私は、猛烈に感動している!」といったとこ
ろでしょうか♪
そういう訳で、前回に引き続き、今回も軽く、ほかの記事を書きたいと思います。
それで、今回、書くのは、水木しげる先生のマンガ「一番病」です。
「巨人の星」つながりで言えば、水木しげる先生は、梶原一騎さんと、「空とぶ ろくろ
首」と「悪魔くん」で、ご一緒にお仕事をされた事もあるみたいです。
それは、一体、どんな作品だったのでしょうね?
梶原一騎さんと組んだからには、スポ根ものだったのでしょうか?
例えば、鬼太郎が、ボクシングや、野球で、汗と涙を流し、ねずみ男と熱い友情を育むよ
うな?
もしそうだったら、楽しそう~~!
読んでみた~い♪
でも、私は「一番病」という作品も、ずっと読んでみたいなと思っていたんです。
なぜなら、水木しげる先生が、この作品を描くきっかけになったのは、あの漫画の神様、
手塚治虫先生とバトルがあったからだというんです!
なんでも、手塚先生は、水木しげる先生の「墓場鬼太郎」を初めて読んだ時、あまりの衝
撃に階段から転げ落ちたらしいのです!
そして、水木先生がもたらした妖怪ブームに負けじと、「どろろ」をスタートさせたとか
。
しかし、それだけでは腹の虫が収まらず、直接、水木先生に「あなたの絵は雑で汚いだけ
だ」「あなたのマンガくらいのことは僕はいつでも描けるんですよ」と言い放ったかと思え
ば、手塚先生の故郷の宝塚ファミリーランドで、「ゲゲゲの鬼太郎」のアトラクションを開
催していた時、「私の故郷の宝塚で勝手なマネをするな」と、難癖と取られても仕方ない発
言までした事もあったとか。
それに対し、水木しげる先生は、手塚先生に、直接、反論はせず、手塚先生をモデルに「
一番病」というマンガを描いたらしいのです。
その「一番病」が載っている本を、最近、念願かなって、ついに見つけちゃったのです♪
さあ、その作品で、水木しげる先生は、手塚先生をけちょんけちょんにやっつけてるので
しょうか?
ワクワクドキドキしながら、ページをめくると、手塚先生とおぼしきメガネを掛けた主人
公がさっそく現れました。

これは、ひどい!
手塚先生って、絶世の美男なのに、こんなに変なふうに描いちゃって~!
どうやら、日本一の棺桶職人の徳兵衛が、手塚先生のモデルみたいです。
この徳兵衛は、何でも一番でないと気がすまない性格で、がむしゃらに働くので、金があ
りあまるほど儲かっている設定です。
それを周りの人は「自分が日本一の棺桶職人だ。棺桶界の王者だという自負心が一ヶ月に
三百個のカンオケを作らせるのでしょうねぇ。なんか、栄光の中に生きてるような気持ちじ
ゃないかねぇ。」と言うのです。
う~ん、手塚先生は、本当にそんな気持ちで、マンガを描いていたのでしょうか?
ここから、先しばらくは穏やかにストーリーが進行していくのですが、やがて徳兵衛が、
水木しげる先生似の水又屋を相手に、大暴れする場面が始まります。
徳兵衛「カンオケ芸術を、(金魚の)糞に例えるのはフキンシンじゃないか」
水又屋「糞も、カンオケも同じですよ」
徳兵衛「なんだと!カンオケを軽蔑することは俺を軽蔑したことになるんだぞ」
水又屋「なんだと、この誇大妄想狂!」
そして、ついに徳兵衛は「俺はケンカだって、一番なんだぞ コーン」と怒鳴り、水又屋
を殴り飛ばすのです。

暴力はどんな理由があってもいけないんじゃ?
うう、恐い~!
水木しげる先生、あなたは、このマンガで、手塚先生がいかにひどい人なのか訴えたかっ
たのですね?
でも・・・、あの~、手塚先生は、実際に暴力は振るってないでしょう?
これは、やり過ぎなんじゃない???
しかし、ご安心下さいませ。
ラストで、「先生はご病気なんですよ。一番病、あるいはエリート病、あるいは征服病と
言っていいかもしれません。」と弟子に言わせ、徳兵衛に理解を示すところで、このマンガ
は終わっているのです。
それに、実際に手塚先生は水木先生と良好な人間関係を築かれていたようで、「I.L」「三
つ目がとおる」では了解をとったうえで、水木先生を登場させたり、「火の鳥 鳳凰編」で
は名キャラクター(ねずみ男)が出てくるそうです♪
また、手塚先生の長男の手塚眞さんの映画「妖怪天国」では、お二人揃って、ご出演され
ています。
私は、この文章を書くにあたって、初めて、「妖怪天国」を観たのですが、手塚先生は神
主さんの役で、トレードマークのベレー帽もかぶってなければ、メガネも掛けてなくて、と
っても貴重なお姿が拝見出来ます。
そういう訳で、一時は険悪なムードのお二人だったようですが、互いに相手を理解し合い、
良好な関係を築かれたことに、ほっとしたワタクシでした♪
も観てみたくなりました。
ところが、この作品はDVDで、33枚もあって、ようやく18枚目を観終わったばかりな
んです。
これまでの感想を、星飛雄馬流に言えば、「私は、猛烈に感動している!」といったとこ
ろでしょうか♪
そういう訳で、前回に引き続き、今回も軽く、ほかの記事を書きたいと思います。
それで、今回、書くのは、水木しげる先生のマンガ「一番病」です。
「巨人の星」つながりで言えば、水木しげる先生は、梶原一騎さんと、「空とぶ ろくろ
首」と「悪魔くん」で、ご一緒にお仕事をされた事もあるみたいです。
それは、一体、どんな作品だったのでしょうね?
梶原一騎さんと組んだからには、スポ根ものだったのでしょうか?
例えば、鬼太郎が、ボクシングや、野球で、汗と涙を流し、ねずみ男と熱い友情を育むよ
うな?
もしそうだったら、楽しそう~~!
読んでみた~い♪
でも、私は「一番病」という作品も、ずっと読んでみたいなと思っていたんです。
なぜなら、水木しげる先生が、この作品を描くきっかけになったのは、あの漫画の神様、
手塚治虫先生とバトルがあったからだというんです!
なんでも、手塚先生は、水木しげる先生の「墓場鬼太郎」を初めて読んだ時、あまりの衝
撃に階段から転げ落ちたらしいのです!
そして、水木先生がもたらした妖怪ブームに負けじと、「どろろ」をスタートさせたとか
。
しかし、それだけでは腹の虫が収まらず、直接、水木先生に「あなたの絵は雑で汚いだけ
だ」「あなたのマンガくらいのことは僕はいつでも描けるんですよ」と言い放ったかと思え
ば、手塚先生の故郷の宝塚ファミリーランドで、「ゲゲゲの鬼太郎」のアトラクションを開
催していた時、「私の故郷の宝塚で勝手なマネをするな」と、難癖と取られても仕方ない発
言までした事もあったとか。
それに対し、水木しげる先生は、手塚先生に、直接、反論はせず、手塚先生をモデルに「
一番病」というマンガを描いたらしいのです。
その「一番病」が載っている本を、最近、念願かなって、ついに見つけちゃったのです♪
さあ、その作品で、水木しげる先生は、手塚先生をけちょんけちょんにやっつけてるので
しょうか?
ワクワクドキドキしながら、ページをめくると、手塚先生とおぼしきメガネを掛けた主人
公がさっそく現れました。

これは、ひどい!
手塚先生って、絶世の美男なのに、こんなに変なふうに描いちゃって~!
どうやら、日本一の棺桶職人の徳兵衛が、手塚先生のモデルみたいです。
この徳兵衛は、何でも一番でないと気がすまない性格で、がむしゃらに働くので、金があ
りあまるほど儲かっている設定です。
それを周りの人は「自分が日本一の棺桶職人だ。棺桶界の王者だという自負心が一ヶ月に
三百個のカンオケを作らせるのでしょうねぇ。なんか、栄光の中に生きてるような気持ちじ
ゃないかねぇ。」と言うのです。
う~ん、手塚先生は、本当にそんな気持ちで、マンガを描いていたのでしょうか?
ここから、先しばらくは穏やかにストーリーが進行していくのですが、やがて徳兵衛が、
水木しげる先生似の水又屋を相手に、大暴れする場面が始まります。
徳兵衛「カンオケ芸術を、(金魚の)糞に例えるのはフキンシンじゃないか」
水又屋「糞も、カンオケも同じですよ」
徳兵衛「なんだと!カンオケを軽蔑することは俺を軽蔑したことになるんだぞ」
水又屋「なんだと、この誇大妄想狂!」
そして、ついに徳兵衛は「俺はケンカだって、一番なんだぞ コーン」と怒鳴り、水又屋
を殴り飛ばすのです。

暴力はどんな理由があってもいけないんじゃ?
うう、恐い~!
水木しげる先生、あなたは、このマンガで、手塚先生がいかにひどい人なのか訴えたかっ
たのですね?
でも・・・、あの~、手塚先生は、実際に暴力は振るってないでしょう?
これは、やり過ぎなんじゃない???
しかし、ご安心下さいませ。
ラストで、「先生はご病気なんですよ。一番病、あるいはエリート病、あるいは征服病と
言っていいかもしれません。」と弟子に言わせ、徳兵衛に理解を示すところで、このマンガ
は終わっているのです。
それに、実際に手塚先生は水木先生と良好な人間関係を築かれていたようで、「I.L」「三
つ目がとおる」では了解をとったうえで、水木先生を登場させたり、「火の鳥 鳳凰編」で
は名キャラクター(ねずみ男)が出てくるそうです♪
また、手塚先生の長男の手塚眞さんの映画「妖怪天国」では、お二人揃って、ご出演され
ています。
私は、この文章を書くにあたって、初めて、「妖怪天国」を観たのですが、手塚先生は神
主さんの役で、トレードマークのベレー帽もかぶってなければ、メガネも掛けてなくて、と
っても貴重なお姿が拝見出来ます。
そういう訳で、一時は険悪なムードのお二人だったようですが、互いに相手を理解し合い、
良好な関係を築かれたことに、ほっとしたワタクシでした♪