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奈々の これが私の生きる道!

映画や読書のお話、日々のあれこれを気ままに綴っています

漫画「火の鳥風太郎」石森章太郎

2013-12-22 05:16:32 | 読書
 

先日、手塚治虫先生のお話を書いたばかりですが、先生のライフ・ワークは「火の鳥」

だと知らない方はいらっしゃらないと思います。
 この作品は、火の鳥を狂言まわしにして、人類の黎明期から、未来や宇宙まで、壮大な

スケールで描き、生命の尊さや、人生の意味を問いかけた作品として広く知られています



 ところが、手塚先生の不朽の名作にして、ライフ・ワークである「火の鳥」を、石ノ森

章太郎さんが、パクってるというではありませんか!

 
 この無礼者!!

 
 石ノ森章太郎さん、あなたは何ていう事を仕出かしたんですか!!!


 手塚先生と言ったら、漫画の神様であり、石ノ森章太郎さんに漫画の道を歩ませた言わ

ば育ての親と言っても過言ではないと思います。

 しかも、石ノ森章太郎さんは、手塚先生がお仕事が忙しくて、背景だけを頼まれた「鉄

腕アトム・電光人間」を、勝手に人物まで、全部、描き込んじゃった事件を起こしてるん

です。
 そのために、手塚先生はただでさえお忙しくて、締め切りが間に合わないというのに、

全部、描き直さなければならなくなったんです。


 それだけでも、手塚先生に大迷惑をかけたというのに、さらに「火の鳥」までパクると

は、一体、何事ですか?
 

 あなたに良識とか、善悪を判断する能力はないのですか?
 
 
 私が、それを知ったのは、以前、「サイボーグ009その世界」という記事を書いた時

、コメントで教えて下さった方がいらしたからなのです。


 あの記事で、私は石ノ森章太郎さんの事を、いろいろ調べているうちに、パクリが多い

という事実を突き止めてしまったのです。

 それは、ウィキペディアにも少し触れられていますし、2ちゃんねるの掲示板にも沢山

、書き込みがされています。

 正直、あの「サイボーグ009その世界」は様々な波紋を呼んじゃいました。

 だけど、我が意を得たりとばかりに、パクリをテーマにブログを書く人まで、複数、現

れちゃったのです。(笑)

 意外だったのは、妖怪漫画の第一人者、水木しげるさんが、「ロケットマン」という漫

画で、「スーパーマン」をパクっていた事実です。

 でも、私が一番びっくりしちゃったのは、山口県出身の女手塚治虫と異名をとった水野

英子さんの「白いトロイカ」をパクった池田理代子さんの「ベルサイユのばら」なんです


 「白いトロイカ」は、「ベルサイユのばら」の10年前くらいに描かれていて、男装の麗

人オスカルこそ出てきませんが、似たようなキャラクターやエピソードがいくつもあるん

です。

 だけど、池田理代子さんは「ベルサイユのばら」を描くにあたって、ツヴァイクの小説

「マリー・アントワネット」を参考にしたとはおっしゃっていますが、水野英子さんの「

白いトロイカ」には一言も言及されていらっしゃらないのです。

 たぶん「白いトロイカ」と読み比べられたら、あまりのパクリの多さに、困るからでし

ょうか?

 池田理代子さんは「ベルサイユのばら」が大ベストセラーになったおかげで、ベルサイ

ユ宮殿を模したお屋敷を建てちゃったんですが、パクられた「白いトロイカ」は、「ベル

サイユのばら」を上回るくらいの大ベストセラーになり、水野英子さんには本物のベルサ

イユ宮殿に住んでいただけるよう、私は願わずにはいられないのです!
   
 
 ところが、最近になって、驚いた事実を発見しちゃったのです!

 手塚先生も、アニメ「トムとジェリー」のキャラクターをパクった「珍アラビアンナイ

ト」を、昭和26年に描いていたというのです!!


 先生、あなたは模倣こそされ、模倣する方じゃないと信じていたのに・・・(涙)

 
 その時のいきさつを、手塚先生は「トムとジェリー」のアニメを初めて観た後で、あま

りの面白さに興奮さめやらぬまま、「珍アラビアンナイト」を描き、猫のトム君をゲスト

出演させたと打ち明けておられます。
 でも、それは「トムとジェリー」に満腔の敬意を表したからであり、その当時の日本で

は著作権は今ほどうるさくなかったからだそうです。


 そういえば、昔は法律も、今ほど厳しくなっかたですよね。


 今だと、とんでもない事ですが、私が子供の頃は、我が家に、車やオートバイで来たお

客様にうちの両親はよくお酒を勧めていて、飲酒運転で帰らせていたんです。

 なんかね、お酒を飲ませないと失礼みたいな雰囲気が当時はあったんです。(苦笑)


 もちろん、今、そういう事をしちゃダメですよ。

 
 ちょっとのつもりが取り返しのつかない事になってしまいますので、忘年会のこの時期

、くれぐれも飲酒運転はしないで下さいね。



 まあ、そういう訳で、昔はパクリも大目に見られていたそうでございます。   



 でも、だからと言って、石ノ森章太郎さんが、手塚先生の「火の鳥」をパクったのを、

ファンの一人である私が簡単に許すと思ったら、大間違いです。(笑)

 もし許すとすれば、手塚先生の「火の鳥」に比肩しうるほど、スケールが大きくて、深

い人生観と価値観が感じられるものでなければなりません。
 

 では、そのご本のタイトルは「火の鳥風太郎」と言います。

 そう、風太郎という文字が入ってるんです。

 おそらく、これは「火の鳥」以外にも、ほかの漫画をパクってますよね?

 もしかしたら、横山光輝さんの「風小僧」と、寺田ヒロオさんの「スポーツマン金太郎

」もパクってるんじゃないかしら?
 
 
 あら?「風小僧」??

 この名前、私の身近でも誰か、パクってる人がいたような???(笑)


 それはともかく「火の鳥風太郎」は、どんなストーリーかと言いますと、ある国のお殿

様に、素弘、直弥、風太郎の三人の息子がいて、黄金のりんご泥棒を捕まえた者に、ご褒

美をあげる約束をするのです。

 その泥棒が、火の鳥という訳で、意地悪な二人の兄は眠りこけて、取り逃しちゃうので

すが、風太郎は親切にしていたフクロウのおかげで、その犯人が火の鳥だと突き止め、羽

を手に入れちゃうのです。

 そこから、兄弟三人、別々に火の鳥を探す旅に出て、風太郎はふと知り合った灰色のオ

オカミの協力で、見事、火の鳥を捕まえるのですが、その間、ことごとく二人の兄に邪魔

され、最後は助けた白ユリ姫と結ばれて、めでたしめでたしとなるのです。




 う~ん、読んだ感想はと言うと、外国の民話っぽいストーリーで、灰色のオオカミは実

は魔法使いの娘で、風太郎に恋したり、白ユリ姫に嫉妬したりして、恋愛の要素が盛り込

まれている点がよかったかな?

  だけど、白ユリ姫が城を逃げ出し、疲れと空腹で倒れていた時、山賊の荒木又五郎に

助けられたエピソードは、ちょっと違うんじゃない?と思いました。

 白ユリ姫は、その山賊を、顔に似合わない親切者と言っていますが、山賊といえば、何

の罪もない旅人から身ぐるみ剥いじゃう悪者に決まってますので、エッチしたいとか、絶

対、下心があるに違いないのです。


 唯一、親切な山賊は、山口県の岩国市にある山賊と名の付いた民芸風の食堂しか有り得

ないと思います。


 あら?水野英子さんに続いて、また山口県だわ?


 ところで、私が、山口県の山賊のお店を知ったのは、大阪のABCラジオの「おはようパ

ーソナリティ」で、長い間、親しまれている山口県出身の名パーソナリティ道上洋三さん

が、番組内で喋っていたからです。

  
 
 そう、山口県の山賊なら下心はなく、とっても親切だと、私は信じています!

 だって、私は山口県の人が好きなんです~!!


 山口


 山口


 山口


 山口県をどうぞよろしく~♪


 
 一体、何のお話をしてるのやら・・・(真っ赤)




 とにかく、「火の鳥風太郎」には、火の鳥がちょっと出てくるだけで、「風小僧」も「

スポーツマン金太郎」も登場しませんでした。




 それでは結論です。

 肝心の手塚先生の「火の鳥」には遠く及ばなかったですが、私の大好きな山口県のお話

が出来ただけでも許していいような気になりました♪






    
   

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