
先日、古本屋さんで、「江戸川乱歩と少年探偵団」という本を見つけました。
「少年探偵団シリーズ」と言えば、私が子供の頃に読んだ覚えのある本でした。
私が読むきっかけになったのはテレビアニメの「ルパン三世」を観ていたからで、最初
はモーリス・ルブランの「アルセーヌ・ルパン・シリーズ」やコナン・ドイルの「シャー
ロック・ホームズ・シリーズ」を読んでいて、それから「少年探偵団シリーズ」に辿り着
いたわけです。
正直言って、「シャーロック・ホームズ」や「アルセーヌ・ルパン」より、明智探偵と
小林少年が活躍する「少年探偵団シリーズ」が、もっとも面白かったです。
ところが、ちょうどその頃、角川映画の「犬神家の一族」が大ヒットしていて、世はまさに横溝
正史ブームの真っ最中だったんです。
そうして、朝日ソノラマ文庫からも、子供向けに書かれた横溝正史の金田一耕助が活躍
する探偵ものが何冊も出版され、私はついそちらに魅了されて「少年探偵団シリーズ」は
読まなくなってしまったのです。(苦笑)
その理由を詳しく書きますと、私が幼い頃から、中年男性が大好きだった事と関係あり
ます。
私は、中年男性の人生経験に培われた知識と思慮深さと、優しさに惹かれるのです。
そういう私の子供の頃の最大のアイドルはニュース番組の司会者だった古谷綱正さんで
した。
私は、古谷綱正さんが司会をする「ニュースコープ」が始まる前から、テレビの前にち
ょこんと座り、うっとりした眼差しでいつも古谷綱正さんを見つめたものだったのです。
(真っ赤)
でも、「少年探偵団シリーズ」にも確かに名探偵明智小五郎という中年男性が登場しま
すが、小林少年の登場回数が多くて、明智小五郎はちょっとしか出てこないので、横溝正
史の名探偵金田一耕助シリーズに関心が移ってしまったのです。
そのうち「少年探偵団」も金田一耕助も、すっかり忘れてしまいました。
ところが、最近になってブログで親しくさせて頂いている空飛ぶアカエイさんが、藤子
不二雄さんが描いた小林少年をアップしていて、はからずもその姿にときめいてしまった
のです。(真っ赤)
それは小林少年が目を閉じて、腕組みしている姿でした。
その絵が、これです。

空飛ぶアカエイさん、資料を快く提供して下さってありがとうございます。
私に限らず、女性は男性のある種の仕草に弱いところがあるんです。
それが、この小林少年の仕草なんですが、ほかにも私は男性が車でバックする時、助手
席の背もたれに片手をおく仕草にも男性の色気を感じて、ドキドキしてしまうんです。
それが困った事に、好きでも何でもない男性に、それと同じことをされても、あたかも
恋してるかのようにドキドキしてしまうんです。(苦笑)
それで、小林少年の仕草で、ちょっと意識したところに、「江戸川乱歩と少年探偵団」
という本を見つけたものですから、つい買っちゃった訳なんです。
この本は、「少年探偵団シリーズ」の解説書とも言うべきもので、読み進めるうちに意
外な事実がいくつも明らかになりました。
少年探偵団シリーズの第一作は、「怪人二十面相」で、昭和11年に「少年倶楽部」と
いう雑誌の1月号に初めて連載がスタートしたそうです。
乱歩自身はタイトルを「怪盗二十面相」にしたかったそうですが、当時の少年雑誌倫理
規定に「盗」の文字が抵触したため、やむなく怪人に変えたのだとか。
この作品が大人気となり、次々に新作が書かれたのですが、戦争で一時、中断せざるを
得なくなり、戦後は昭和24年に光文社の「少年」という雑誌の「青銅の魔人」で、見事
、カムバックを果たし、日本中の子供たちに、少年探偵ブームを巻き起こしたそうです。
ほかの作家や漫画家も、このブームに乗って、雨後の筍みたいに、沢山、少年探偵が活
躍する作品を作り、まさに百花繚乱の勢いだったとか。
一例をあげると、河島光広さんの「ビリーパック」、桑田次郎さんの「まぼろし探偵」
、武内つなよしさんの「少年ジェット」、それに横山光輝さんの「鉄人28号」など。
あの漫画の神様、手塚治虫先生も「ケン一探偵長」を描きました!
なるほど~、その頃のテレビ番組や漫画に探偵が出てくるのが多いなと思っていたら、
「少年探偵団シリーズ」の影響だったのですね。
ところで、少年探偵団には七つ道具なるものがあるらしく、BDバッジ、少年探偵手帳、
万年筆型望遠鏡、時計、磁石、絹紐で作られた縄梯子、伝書鳩がそれで、そのほか小型ピ
ストルという物騒なものまであったとか。

それらを持って探偵ごっこをするのが、子供たちの間で流行っていたみたいです。
「少年探偵団」は映画やラジオ番組にもなり、あの有名な「少年探偵団の主題歌」は、
昭和29年にラジオ番組から生まれたそうです。
♪ぼ・ぼ・ぼくらは少年探偵団 勇気凛々 瑠璃の色 望みに燃える 呼び声は 朝焼
け空にこだまする ぼ・ぼ・ぼくらは少年探偵団
あと、「少年探偵団シリーズ」は、雑誌「少年」だけでなく、「子ども家の光」や小学
館の学年誌にも連載されたのですが、驚いたのは何と言ってもこれです!
「少女クラブ」という少女向けの雑誌にも「魔法人形」のタイトルで連載され、少女探偵
ブームまで起きたって言うのですから~!

ほかにも、驚くことがいっぱい!
ロボットや怪獣まで出てきます!
おそるべし「少年探偵団」!
すごい!!
すご過ぎる!!!
めちゃめちゃ、すごいです~~~!!!!
そういう訳で、これを機に、「少年探偵団」を読んで、今では我が息子より、ずっと年
下になった小林少年に恋ちゃおうかな~と思います♪

どうですか?
小林少年、美形で、とってもかっこいいでしょう♪
って、歌い出しの少年探偵団の歌も好きです(^^)/
私はもう、そろそろ寝ようかと思っていたところでした。(笑)
私は、残念ながら、その歌は知らないです。
私が馴染み深いのは、ポプラ社の「少年探偵団シリーズ」なんです♪