昭和29年の酒田駅です。
この駅舎は見たことないぞ、と思ったら昭和9年に建てられた2代目だそうです。
木造の瓦屋根でいい雰囲気ですね。
ボンネットバスにオート三輪が時代を感じさせます。
ちなみに現在の駅舎は私が生まれたころに造られた3代目。
最近外観が蔵屋敷っぽいイメージで化粧されていますが、
もとは何の変哲もないコンクリートの四角い建造物です。
話が少し逸れますが、昭和30年代から50年代かけて造られた公共建造物は、
味もそっけもないただのコンクリの塊が多かったように思います。
以前の市役所がそうだったし、母校の小学校もそうです。
とりあえず頑丈で立派?にしたぞ、という感じで味わいがない。
駅舎正面から出たところにあった水飲み場のようです。
こういう水飲み場には、都会のときめきのようなものが感じられて
田舎の少年は憧れたものです。
先を争うように水の飲むおかっぱの女の子は、
存命ならもう80歳近いはずです。
下駄ばきに三輪車におやつのミルキー。
背景の角に建つ建物は、比較的新しく見えます。
バス停留所を兼ねた土産物屋さんだったのでしょうか。
駅前広場がちまちまと区切られていなくて、変なモニュメントが何も見えないのが、
かえって新鮮で清潔感すら感じます。
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