
平年なら落ち着くはずの年明け1月から3月の米の出荷量。
市場価格の高騰の煽りで注文が増加して、
連日の出荷が忙しくなっています。
弊社では有機米や特別栽培米が主力に栽培していますので、
価格は高めに設定していたのですが、ここにきて
周りの一般米の市場小売価格が上がって追いついてきたのです。
価格の高いお米に辟易した消費者が、ネットで探し比較した結果、
送料を払ってでも有機や特栽米にお得感を持ったからでしょう。
もちろん新米の時期にある程度の値上げはさせて頂きましたが、
得意先のオーガニックショップなどでは、システム上
再再に渡る価格変更は難しいようです。
本来なら出来秋まで通年販売する予定だった「ひとめぼれ」は、
まもなく販売終了になる見込みで、
有機コシヒカリも来月いっぱいくらいで一般向けが
在庫切れになる見込みです。
比較的余裕があるのは「つや姫」くらいですね。
政府が放出を決めた備蓄米がまもなく市場に出回る様子ですが、
米の不足感、高値感に変化はあるのでしょうか。
昨年秋、新米を早や食いした分、この夏はまたさらに
昨年に増して米不足になるという見通しも最もだと思います。
3月11日
あの日から14年が経過しました。
この災害の記憶を風化させない、
災害から得た教訓を未来に伝えて残していく
ことの大切さを改めて肝に銘じる一日となりました。
もともと三陸など太平洋側の海岸地帯は、江戸や明治、
昭和の終戦前後にも甚大な津波被害があったそうです。
それらの時代時代で、戒めとして石碑や口承で津波対策の
教訓を伝える努力がされてきました。
14年前の大地震と津波災害の大きな特徴は
それ以前の災害と比べて映像記録がたくさん残されていることです。
多くの震災遺構や復興祈念館などの施設が、
または地域地域で語り部の活動をされている人々が
その思いを未来に繋げています。
あと数年後、退職したらまずは復興途上の沿岸部を
つぶさに歩いてみたい、という願望を抱いています。
基本は「みちのく潮風トレイル」マップを参考にしながら、
三陸のリアス半島はすべて端っこの行けるところまで
到達したいと思っています。
その日が来るのが待ち遠しい。