福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

机の組み立て

2015-01-23 22:47:49 | 製作記録
机の組み立て風景です。


今回は、地杉ではなくて、センダン(屋久島産)での製作。


組み立て当日、加工のやり残しがありましたので、そこからの紹介です。



机の脚です ↓





この脚に本棚の板を取り付けるための溝掘りをしなくてはなりません。



毛引きで加工位置を印していきます ↓





印す箇所が少なければシャーペンで済ませますが、

今回は、4か所の加工でしたので毛引きを用いました。



溝を掘る道具はこちらの電動トリマー ↓






付属のガイド定規を取り付けて、掘り込み深さと位置をスコヤで調整 ↓






トリマーに取り付ける刃物はこちらの直径6mmの超硬ビット ↓





メーカー品ですので、切れ味が長く持ちます。



トリマーで掘りました ↓





両端がビットの形の丸になっていますので、鑿を使って角型に掘りなおします。



オスとメスの加工が終わったところ ↓







全ての準備が整いましたので、組み立て開始。



まずは、脚から ↓





机と言いましても、標準的な四本脚ではなく、ちょっと特殊な構造としました。



片側を上下2本の脚で組み立てますが、その内の一本を斜めにしています。

そのため、その箇所のホゾも斜めに納めていきますので、こんなホゾになっています ↓




直角に対して6度の角度をつけています。



ホゾとホゾ穴の嵌め合い具合を確認した後、まずはホゾ穴から接着剤を塗布していきます ↓






続いてホゾも ↓





空気が乾燥して天気も良いので接着剤は早く乾いてしまうので、悠長に写真を撮っている場合ではないのですが、

朝方で気温が低いので少しだけ余裕がありました。



あて木をしてゴムハンマーで叩いています ↓






ある程度、嵌まってきたらクランプの出番 ↓






締め付けた後、接合面からはみ出たボンドは素早く拭き取ります ↓






斜めに入れるホゾは予想よりも精度が必要でした。

いつも使う杉と同じようにホゾをやや大きめに加工しましたが、

今回はセンダンですので、杉のように軟らかくありませんので、ちょっときつかったです。

今後、気をつけなければいけません。



強度が求められる箇所には、いつもと同じようにホゾ+ビスの組み合わせでガッチリと組みます ↓






脚まわりの組み立て ↓





本棚板を上下2段組み込んでいます。



さらに上にもう一枚板を取りつけます ↓





これは抽斗の代わりに、A4サイズが入る籠状のケースをいくつも並べて収納するためのものです。




最後に天板を載せます ↓





十分、自然乾燥させましたが、今日のような天気の良い日に、外気の風に2時間ほどさらしてから固定しました。

湿度が高く、乾燥が不十分な状態で取り付けると、後々に板の収縮により割れてしまうことがあるからです。

板材の扱いには神経を使います。



コメント
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