はなうたまじりにひとりごと

私視線で、観て聴いて♪素直に気ままに我儘に。主に宝塚の舞台のこと、その他諸々?についてお喋りを。

『パリ空』を観た週末:2

2007-03-16 08:05:27 | Weblog
『パリの空よりも高く』
いろんな…ってほどでもないか。
じゃ、違う種類の感想をいくつか聞いてたので、
一体どんなふうに、自分の目に写るのか?という興味でいっぱいでした。
私の感想を一言で言えば、
「演出家植田先生万歳!」
素晴らしいじゃないですか?

話がどう、
台詞がどう、
ロマンスがどう、
ストーリーがどう、
設定や役が少ないとか、
まぁ、おっしゃりたいことがたくさんお有りの方はいらっしゃるでしょう。
しかし、宝塚歌劇の演出において、もっとも重要だと私が思うのは、
主役の魅力を最大限に活かし切ること。

(以下、聞きようによっては、辛口なコメントに聞こえるかもしれませんが、
あくまでも、持ち味だと感じてることについて言わせていただいてるので悪しからず)

瀬奈さんという方の魅力を、最大限に活かすための演出が、よくなされてる作品だなぁと、私は感心したのでした。
演出についてそう感じることが、私は大好きなので、更に結構楽しく観られたって部分もあります。

まず、あさちゃんは、ショーに於けるパフォーマンスが大変お上手な方。
そこで、はじめにショーを…長めに持って来た。
ショーのテンションのまま、ベテランの方々の説明台詞に突入。
回数観ると飽きる場面かもしれないが、まぁ、ショーの余韻でいられる。
そして、軽やかにあさちゃんが登場。
まぁ、喋る喋る喋る!ここで、また感心。
そうそう、あさちゃんは、こういう種類のお芝居の得意な方だ!
反応芝居っていうのか、フットワークのお芝居っていうのか。
積み重ねて積み重ねて、台詞の無いところを表現してく、というより、
空気を読んで、表現や表情をくるくるとコントロールしてく…テンポ系お芝居。
メリハリが利いてるのもお得意なんじゃないのかしら。
あくまでも私のイメージで、ファンの方のご存じのあさちゃん像ではないかもしれませんが、そんな印象。
それを最大限に活かしてある。
陽気で明るく、ちょっとダメなところも、茶目っ気も愛らしい…
それこそ愛されキャラ。
あさちゃんは、あさちゃんらしく、あさちゃんの魅力でいっぱいに生き生き演じておられました。
ちょっと甘酸っぱい恋物語も重くなく…
明るく元気なコメディでした。
ブラボー、植田先生。
『出来る瀬奈じゅん』をいっぱいみせて下さってる。
そんな工夫がまた、私には心地よかった。

さて…休憩中に、Hちゃんがおっしゃいました。
「ル・サンク(の脚本を)見て…どうしてもゆーひさんが10代には見えないって思って…!」
は?じゅうだいっ???
…そうなの?

確かに、ちゃんと件の人物の正しい息子なんだから、そうじゃなきゃいかんよね。
観ていて、勝手に計算を排除してた…(笑)。

これが、星組さんで、とうこちゃんとれおんくんで演るには、ぴったりだっただろうね。
れおんくんなら、10代の弟分になったでしょ。

ゆーひさんも可愛いです。
やたら可愛い役作りだなと思ったら、その年齢だったのか!…なるほど。
そういわれてから、思い起こすと、なるほど、と思う。
ゆーひさんともあろう方に、あんなにタッチの軽い役をあてるなんて!
という声も周囲にはあったんだけど…いいんじゃん?
わかんない、ムラ公演はじめの頃は、また違う感じだったのかもしれないが、
ああいう役を、この学年で、好感もてるように演じられるってのもまた、技術ですよ。
私は、ああいう役好きだから…いいのかもしれんけど(まぁ、ほら、私はデニス落ちだからね…笑)。

私は、きりちゃんのエッフェルさんの演説にきゅんときました。
エッフェル塔がそびえたってるのを思い起こすんだよね。
私が昇ったのは、ホントに昔で、脚元をくぐったのは、もう少し最近にも。
あの鉄骨が思い浮かぶ…熱い情熱が染みてくる。
私、きりちゃんのああいう感じ、結構好きなんだなと気がついた。
真っ直ぐ思い込んだ感じがいいじゃん?
あの真っ直ぐさがあってこそ、塔が建つのか!!と、なんか感動した…。
(間違った楽しみ方?)

あとは…
これは、言っていいのかなぁ……
もりえちゃんが、とっても『レジーナ・ビアンカ』(※注釈)だった。

少なくとも、レジーナビアンカをやめて、あのホテルに来たね、彼は。
…って、時代があわないけど、そんな感じがした。

その他、
えーっ、この人がこの役?というような…言い様によっては、非常に贅沢な人の使い方がされてる中、
みりおくんが、大活躍だった。
誰もが、みりお、美味しい!と思っただろうけど、
私が思い出すのは、「薔薇の封印」の新人公演だ。

あの時、みりおくんは、さららんの役をしていて、
夜の宮廷の庭に、みっちゃん演じる主人公を案内して回っておられた。
まだ、ホントにピヨピヨだったみりおくん。
てか、下級生チェックの甘い私は、
誰じゃい、この子は?
と、あれで初めて、あすみ・りおくんという名を知る。
そして、ひろみくんの立場に立って思った。
ヤバい、脅威だ…。

が、しかし、案外85トリオ優遇期間が長く続き、脅威になる前にひろみくんは組替えになった…。ラッキー。
(ラッキーって思うくらい、本気でもっと早く使われるべきだと思ったわけよ)

とうとう、みりおくんの見せ時がやってきた…長く待ったね?と気の毒なくらいだ。
みりおくんは、私の周囲で、そのビジュアルでも人気の高い方です。
だけど、私はあの芝居力を買いたい。
今回だって、あの存在感は、彼女のお芝居がメリハリあって、よくやってるからだよ。
あれを別な人が演ってたなら…だって、ゆーひさんが10代の役なんだから、みりおくんよかもう少し上の人がやってもいいわけじゃん?
そうじゃなかったこと、本当によかったなぁと思いました。よかったね、みりおくん!

また、
マヤさんが、やっぱりうまいところを、じゅわーっと見せて下さってる。
この方がいらっしゃるだけで、作品にコクが出るよねぇ…本当に素晴らしい……。
今、この方に肩を並べられるのは、まりえさんだよなぁって思いながら観てました。

思いがけず、みりお語りに力が入ったねぇ。
好きなのか、私?
少なくとも、お芝居が好きなのは確かだ。
あとのことについては、何を言い出すかわからんのでやめておきます。
これしか、言えることがなくとも、面白かったんだから、よかったんじゃないかしら。
お芝居はね!


つづく。

※『レジーナ・ビアンカ』
あれは、今を去ること…☆年前。
さえちゃんが久しぶりに月組さんに登場した作品「シニョールドン・ファン」にて、
さえちゃん演じるセルジィオくんが、コンシェルジュとして働いていたホテル。
当時、85トリオ(もりえ・ひろみ・めお)はそこのボーイとして勤務されてたのでありました。
ちなみに、この次の作品が、「薔薇の封印」。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私の心は・・・ (V)
2007-03-16 14:38:22
いつでもあさちゃん・ゆうひくんのもとに飛んでいきそうなんですが、からだが・・・。今、会社がゴタゴタで大変なんですよ・・・。
返信する
そうねぇ (foxytale)
2007-03-16 12:37:20
→Hちゃん
あさちゃんも、若い感じの演技だもんね。あさちゃんの方が、10代ってお芝居は得意そうな気もする。

→Vちゃん
そう?そういう感じに書けてたら、よかった。
そんな、あさちゃんとゆーひさんに会いに来ないの?(笑)
返信する
嬉しい~ (V)
2007-03-16 12:19:35
すごく好評価で嬉しいです!もうウキウキ・ルンルンでーす。
返信する
年齢設定… (友人H)
2007-03-16 08:39:57
もしもゆーひちゃんお1人で10いくつ…ってのなら、まだ納得もするんですケドね…(苦笑) あさこちゃんと並んで、あれだけテンポの良い応酬を連続で見せつけられて、「はいっ、アルマンド35歳、あ~んどジョルジュ18~19歳」っても言われても戸惑うのよぉ( ̄○ ̄;)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。