さてさて、
かなり、今更?な感想文でございますが。
どうも、観劇する時は、いろいろと観る結果になり、
落ち着いて述べにくいことも多く……
というのは、言い訳として。
歌劇誌に、舞台のお写真が掲載されていましたが、
実際は、ずっと美しい出演者の皆さんがほとんどでした。
初日前から、東京に来るまでに…いかに、皆さんがお化粧が上手になるものなのか。
そういうことの積み重ね、と思うと、
日本物の公演に出る機会に恵まれる、恵まれないということは、
そんな意味でも、キャリアに差が出て来るとも言えるかもしれませんね。
では。
このお芝居の、
どこに感情移入をするか。
勿論。素敵カップル二組は、芝居上手、ビジュアルも美しい、
私たちの気持ちを、物語に浸らせてくれるカップルです。
しかし、そのロマンスよりも、
りー氏みーちゃんに釘付けだった私は、女子力、おとめ度が低いのか?
みわっち氏カップルは、
ご本人たちは、それなりにお幸せな結末と言えるかもしれませんけど、
短い幸福、そして、周りじゅうを不幸に陥れちゃう…
そのことは、二人にとっても、当然幸せなことではない、ただそれを、振り切って、
幸福をみつめて、旅立つというだけで…
正直、今の私には、あまりにも遠い出来事で、
どちらかといえば、
はらはらどきどきの、客観視なわけです。
一方のみつる氏カップルは、
最後は、みんなが幸福になるような未来が待っている…(ようにみえる)展開で、
こちらのカップルが描かれているので、
何やら、夢が繋がれるというのか、ほっとするというのか、
憧れるというなら、こちらのカップルかしらん。
ああやって、見守り、
身を呈して、愛し、慕い、、、な人がいてくれて、
羨ましいじゃないの、おきよちゃん。
……夫婦(めおと)として、上手く行くものなのかは、
シビアにみたらわからないけれども、
上手く行くと信じさせてくれる、大きな愛でした。
で、この二組のカップルしか出てこなかったら、
完全に、ちょっとダメなおきよちゃんに移入だったかもしれないのです。
しかし……更にダメな男たち、登場(笑)。
あきら氏は、そりゃ、感情移入するタイプの役割ではないですよね。
しっかりお仕事して下さって、
まぁ、憎たらしいこと!
凛々しいお顔だちが、活きる活きる!(笑)
この人が、ヤな人じゃないと、
主人公カップルが、可哀相にならないので、
とことん、気の毒になったのも、あきらくんのお仕事の成果でしたとも。
それから、
気弱な弟おーとりくん。
お薬を飲んだら、目が治ったかどうかは、よくわかりませんが…
何のために、そんなに兄貴に遠慮しているのか、歯痒い。
そのダメな感じが、
更に兄貴を不幸に追い込むのでいいのですが、
ええいっ、そのまま、女をさらって逃げたらいいじゃないか!!
強引に口説き落としてしまえっ!
と、何度思ったことか……(笑)
いや、、、
人が好い兄貴にして、
優しすぎる弟。
あれこそが、兄弟なのでしょう。
はい、ちゃんと血の繋がりを感じました。
そしてそして。
私のハートをわしづかみだったヒト。
それが、りーさまこと(注:誰もそんなふうには、読んでいません)、春風氏。
はじめは、何でわざわざ、近松一家が出てくるんだろう?
なんて思ったのですが、
いや、むしろ、りーさまを描きたくて、この作品を作ったんじゃないかしら?と思うほど。
恋の傍観者なのかと思ったら、
まぁ、りーさま、深い深い。
演じ方によっては、
確かに本当に、添え物みたいになってしまうのかもしれないけれど、
みーちゃんのお芝居は、、、
観客の誰もが、
りーさまのような想いをしたことがあるだろうと思うんです。
あんなふうに、ぐうたらに逃げ、自分をごまかして生きてない人だとしても、
人間ですから、
懸命な気持ちが、必ずしも報われず、石ころを蹴ったり、
畜生め!と、夕陽に向かって叫んだ…ことはなくとも、
叫びたい衝動に駆られたことは、あるはずです。
そこのところを、
りーさまが、ちく、ちくと突き、
胸の奥を、ぎゅっと掴むんですよ…
お見事、みーちゃん!
強がるところ、
小憎たらしいところ、
父に反抗的なところ、
でも、その父に、逆らいきれないところ…
何かに飢えているところ。
お蝶さんの膝にたどり着くまでの芝居。
そこまでに、観客の中に積み上げられているものが、
お蝶さんの一言で、溢れ出す。
りーさまと一緒に、泣かされた人??
…私だけではないはず。
お蝶さんが、また、素敵でした。
きららちゃんは、確かに美しい人ですが、
新公でも、お芝居でも好印象だったイメージ。
出来るお嬢さんであることを、また、印象付けて下さいました。
この後のりーさま。
だからといって、奮起して、、、というほど単純でないところが、また、リアルで。
最後まで、ずしっと彼の苦しさが迫って来て、切ない。
振り返れば、
どの登場人物も、どこかしらヘタレな部分を抱え、
その為に、歯車が上手い方向へ噛み合って行かなかったり…
辛いことを抱えたり…
という物語。
その中で、必死に生き抜いて…
人によっては、死を選んだり、招いたり。
誰しも、
ヘタレな自分と、向かい合わずには、生きて行かれないもの。
だからこそ、
それゆえに、人物たちが愛おしく…やるせない想いでいっぱいになるんでしょうね。
かなり、今更?な感想文でございますが。
どうも、観劇する時は、いろいろと観る結果になり、
落ち着いて述べにくいことも多く……
というのは、言い訳として。
歌劇誌に、舞台のお写真が掲載されていましたが、
実際は、ずっと美しい出演者の皆さんがほとんどでした。
初日前から、東京に来るまでに…いかに、皆さんがお化粧が上手になるものなのか。
そういうことの積み重ね、と思うと、
日本物の公演に出る機会に恵まれる、恵まれないということは、
そんな意味でも、キャリアに差が出て来るとも言えるかもしれませんね。
では。
このお芝居の、
どこに感情移入をするか。
勿論。素敵カップル二組は、芝居上手、ビジュアルも美しい、
私たちの気持ちを、物語に浸らせてくれるカップルです。
しかし、そのロマンスよりも、
りー氏みーちゃんに釘付けだった私は、女子力、おとめ度が低いのか?
みわっち氏カップルは、
ご本人たちは、それなりにお幸せな結末と言えるかもしれませんけど、
短い幸福、そして、周りじゅうを不幸に陥れちゃう…
そのことは、二人にとっても、当然幸せなことではない、ただそれを、振り切って、
幸福をみつめて、旅立つというだけで…
正直、今の私には、あまりにも遠い出来事で、
どちらかといえば、
はらはらどきどきの、客観視なわけです。
一方のみつる氏カップルは、
最後は、みんなが幸福になるような未来が待っている…(ようにみえる)展開で、
こちらのカップルが描かれているので、
何やら、夢が繋がれるというのか、ほっとするというのか、
憧れるというなら、こちらのカップルかしらん。
ああやって、見守り、
身を呈して、愛し、慕い、、、な人がいてくれて、
羨ましいじゃないの、おきよちゃん。
……夫婦(めおと)として、上手く行くものなのかは、
シビアにみたらわからないけれども、
上手く行くと信じさせてくれる、大きな愛でした。
で、この二組のカップルしか出てこなかったら、
完全に、ちょっとダメなおきよちゃんに移入だったかもしれないのです。
しかし……更にダメな男たち、登場(笑)。
あきら氏は、そりゃ、感情移入するタイプの役割ではないですよね。
しっかりお仕事して下さって、
まぁ、憎たらしいこと!
凛々しいお顔だちが、活きる活きる!(笑)
この人が、ヤな人じゃないと、
主人公カップルが、可哀相にならないので、
とことん、気の毒になったのも、あきらくんのお仕事の成果でしたとも。
それから、
気弱な弟おーとりくん。
お薬を飲んだら、目が治ったかどうかは、よくわかりませんが…
何のために、そんなに兄貴に遠慮しているのか、歯痒い。
そのダメな感じが、
更に兄貴を不幸に追い込むのでいいのですが、
ええいっ、そのまま、女をさらって逃げたらいいじゃないか!!
強引に口説き落としてしまえっ!
と、何度思ったことか……(笑)
いや、、、
人が好い兄貴にして、
優しすぎる弟。
あれこそが、兄弟なのでしょう。
はい、ちゃんと血の繋がりを感じました。
そしてそして。
私のハートをわしづかみだったヒト。
それが、りーさまこと(注:誰もそんなふうには、読んでいません)、春風氏。
はじめは、何でわざわざ、近松一家が出てくるんだろう?
なんて思ったのですが、
いや、むしろ、りーさまを描きたくて、この作品を作ったんじゃないかしら?と思うほど。
恋の傍観者なのかと思ったら、
まぁ、りーさま、深い深い。
演じ方によっては、
確かに本当に、添え物みたいになってしまうのかもしれないけれど、
みーちゃんのお芝居は、、、
観客の誰もが、
りーさまのような想いをしたことがあるだろうと思うんです。
あんなふうに、ぐうたらに逃げ、自分をごまかして生きてない人だとしても、
人間ですから、
懸命な気持ちが、必ずしも報われず、石ころを蹴ったり、
畜生め!と、夕陽に向かって叫んだ…ことはなくとも、
叫びたい衝動に駆られたことは、あるはずです。
そこのところを、
りーさまが、ちく、ちくと突き、
胸の奥を、ぎゅっと掴むんですよ…
お見事、みーちゃん!
強がるところ、
小憎たらしいところ、
父に反抗的なところ、
でも、その父に、逆らいきれないところ…
何かに飢えているところ。
お蝶さんの膝にたどり着くまでの芝居。
そこまでに、観客の中に積み上げられているものが、
お蝶さんの一言で、溢れ出す。
りーさまと一緒に、泣かされた人??
…私だけではないはず。
お蝶さんが、また、素敵でした。
きららちゃんは、確かに美しい人ですが、
新公でも、お芝居でも好印象だったイメージ。
出来るお嬢さんであることを、また、印象付けて下さいました。
この後のりーさま。
だからといって、奮起して、、、というほど単純でないところが、また、リアルで。
最後まで、ずしっと彼の苦しさが迫って来て、切ない。
振り返れば、
どの登場人物も、どこかしらヘタレな部分を抱え、
その為に、歯車が上手い方向へ噛み合って行かなかったり…
辛いことを抱えたり…
という物語。
その中で、必死に生き抜いて…
人によっては、死を選んだり、招いたり。
誰しも、
ヘタレな自分と、向かい合わずには、生きて行かれないもの。
だからこそ、
それゆえに、人物たちが愛おしく…やるせない想いでいっぱいになるんでしょうね。