♯センチメンタル・ダイナ
服部有吉さんの振り付け。
これは……千秋楽映像に、一部流れていましたが、
スゴかった。
何せ、ダンスやバレエの知識がないもので、さっぱりわからないのですが、
モダンバレエのテクニックか何かなのでしょうか。
普段、宝塚で観る男役さんのダンスでは使わない身体の使い方…
柔らかさやバネ、粘りで構成されている。
ともすれば、女っぽくなってしまいそうなところじゃないかと思うのですが、
そこを、男役の枠から揺らいでしまうことがなかったのが、
また、お見事なところでした。
それは、
蘭ちゃんの力と、
男役を理解した上で、蘭ちゃんの今出来ることと、プラススキルアップ出来ることとを計算し、
振り付け、ご指導して下さった、服部さんのお力との、
掛け算によるパフォーマンス。
服部さんは、
R-HATTERの時よりも、少しレベルアップしようね
と仰って、振り付けて下さったそうです。
「難しいの何の!」
と、蘭ちゃん。
「今の、どうなってるんですか!?」
と訊ねると、服部さんは、筋肉の動かし方から、
非常に理論的に分かりやすく、説明して下さったそうです。
ほんの少しでいいから、
プロダクションノートみたいに、映像に残してくれてたらなぁ…。
お写真は、雑誌に少し掲載されていましたね。
あれだけでも、本当に素敵で…
いつか、ああいう写真集を出して欲しいって思うくらい。
ひたむきに、うちこむ姿は、美しいものです。
お稽古の様子は、意識が外にばかり向いていなくて、
自分を磨く方に、自分に問いかけることに、確かめる方に、
真剣な眼差しが向いていることが、
垣間見える厳しさが、
時には、観ている側を疎外するのですが、
そこをガラス越しに見つめる感覚が、いい。
見せるために、していないところが…。
今のところ、
販売DVDの映像特典に、お稽古映像ってあるけれど…
期待してていいのかなぁ。
私が、
お稽古映像最高だから、みんな買った方がいいよ!
って言えるだけのものを、お願いしたいもんです。
(私は、嘘はつけない質…(笑))
この♪センチメンタル・ダイナ♪は、
珠洲さんを失い、苦悩したり、揺さぶられたり、
追いかけたり、求めたり…
という姿の表現。
狂おしい心の動きが、全身で表現される…
堪えようとしても、押さえきれずに動き出してしまう…
切なさと、苦しさをダンスで表現するとは、こういうことか。
周りの人々との絡み方も、
ある意味、大変にシビアに描かれている。
遠巻きに、見つめる人々。
蘭ちゃんに求められ、すがり付かれ、クールに突き放す。
私は、勿論(笑)、
ちーちゃんに、乱暴に突き飛ばされるところは、
息を止めて、待ち構え、凝視していました。
あのちーちゃんの素っ気なさ!迷惑そうな顔…
吹っ飛ばされる、蘭ちゃん。
飛んでくのも、動きが大きいのが、好き。
そうは、あんまり見えないのですが、
動きもフォーメーションも、多分見た目以上に、速く展開してるんだろうと思う。
胸をきゅんと掴まれて、振り回され、息をつく間もなく、
凜ちゃんの歌は、終わるのです。
「テクニックもあるのですが…」
プロフェッショナルなプライドを、自然に纏った蘭ちゃんの声。
ときどき、こういう喋り方をしますが、
私は、そういうクールにさらりと述べる時の蘭ちゃんが好き。
観ているお客様に、
そういう部分を、大変さを感じさせないように、
余裕を見せるように…
そうなんだ。
蘭ちゃんのダンスの良いところの一つ。
高度なことを、しんどいことを、さりげない空気でやってみせて、
決して、私はこんなに出来るの、頑張ってるのって雰囲気を醸し出さないこと。
あんなに動いて見せる、この曲でも、
その蘭ちゃんらしさが、光っていました。
この場面は、本当に、
もっともっともっと、観ていたい場面だった。
しかし…
そのまま、続いてく場面も、
ああ、終わっちゃった…
って思ってる暇もないくらい、たまらない♪ワールドでした。
つづく。
服部有吉さんの振り付け。
これは……千秋楽映像に、一部流れていましたが、
スゴかった。
何せ、ダンスやバレエの知識がないもので、さっぱりわからないのですが、
モダンバレエのテクニックか何かなのでしょうか。
普段、宝塚で観る男役さんのダンスでは使わない身体の使い方…
柔らかさやバネ、粘りで構成されている。
ともすれば、女っぽくなってしまいそうなところじゃないかと思うのですが、
そこを、男役の枠から揺らいでしまうことがなかったのが、
また、お見事なところでした。
それは、
蘭ちゃんの力と、
男役を理解した上で、蘭ちゃんの今出来ることと、プラススキルアップ出来ることとを計算し、
振り付け、ご指導して下さった、服部さんのお力との、
掛け算によるパフォーマンス。
服部さんは、
R-HATTERの時よりも、少しレベルアップしようね
と仰って、振り付けて下さったそうです。
「難しいの何の!」
と、蘭ちゃん。
「今の、どうなってるんですか!?」
と訊ねると、服部さんは、筋肉の動かし方から、
非常に理論的に分かりやすく、説明して下さったそうです。
ほんの少しでいいから、
プロダクションノートみたいに、映像に残してくれてたらなぁ…。
お写真は、雑誌に少し掲載されていましたね。
あれだけでも、本当に素敵で…
いつか、ああいう写真集を出して欲しいって思うくらい。
ひたむきに、うちこむ姿は、美しいものです。
お稽古の様子は、意識が外にばかり向いていなくて、
自分を磨く方に、自分に問いかけることに、確かめる方に、
真剣な眼差しが向いていることが、
垣間見える厳しさが、
時には、観ている側を疎外するのですが、
そこをガラス越しに見つめる感覚が、いい。
見せるために、していないところが…。
今のところ、
販売DVDの映像特典に、お稽古映像ってあるけれど…
期待してていいのかなぁ。
私が、
お稽古映像最高だから、みんな買った方がいいよ!
って言えるだけのものを、お願いしたいもんです。
(私は、嘘はつけない質…(笑))
この♪センチメンタル・ダイナ♪は、
珠洲さんを失い、苦悩したり、揺さぶられたり、
追いかけたり、求めたり…
という姿の表現。
狂おしい心の動きが、全身で表現される…
堪えようとしても、押さえきれずに動き出してしまう…
切なさと、苦しさをダンスで表現するとは、こういうことか。
周りの人々との絡み方も、
ある意味、大変にシビアに描かれている。
遠巻きに、見つめる人々。
蘭ちゃんに求められ、すがり付かれ、クールに突き放す。
私は、勿論(笑)、
ちーちゃんに、乱暴に突き飛ばされるところは、
息を止めて、待ち構え、凝視していました。
あのちーちゃんの素っ気なさ!迷惑そうな顔…
吹っ飛ばされる、蘭ちゃん。
飛んでくのも、動きが大きいのが、好き。
そうは、あんまり見えないのですが、
動きもフォーメーションも、多分見た目以上に、速く展開してるんだろうと思う。
胸をきゅんと掴まれて、振り回され、息をつく間もなく、
凜ちゃんの歌は、終わるのです。
「テクニックもあるのですが…」
プロフェッショナルなプライドを、自然に纏った蘭ちゃんの声。
ときどき、こういう喋り方をしますが、
私は、そういうクールにさらりと述べる時の蘭ちゃんが好き。
観ているお客様に、
そういう部分を、大変さを感じさせないように、
余裕を見せるように…
そうなんだ。
蘭ちゃんのダンスの良いところの一つ。
高度なことを、しんどいことを、さりげない空気でやってみせて、
決して、私はこんなに出来るの、頑張ってるのって雰囲気を醸し出さないこと。
あんなに動いて見せる、この曲でも、
その蘭ちゃんらしさが、光っていました。
この場面は、本当に、
もっともっともっと、観ていたい場面だった。
しかし…
そのまま、続いてく場面も、
ああ、終わっちゃった…
って思ってる暇もないくらい、たまらない♪ワールドでした。
つづく。