風 雑記

建築とその周辺で感じたこと、思ったこと

せんば橋

2006-03-04 19:28:33 | インポート

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写真は「あんがたどこさ、肥後さ、肥後どこさ、熊本さ、熊本どこさ、せんばさ 、せんば橋にはえびながおってさ....」と続く肥後てまり歌に読まれている船場橋ラシイ..の熊本市電のホームです(でもナゼか電停名は洗馬橋です)せんば山は管理人が通っていたここから近い第一高校の小高い丘で、川は坪井川との説がありますが、別にこの歌の発祥地は埼玉の川越らしい話もあります。幕末の頃薩長連合軍が仙波山に駐屯していた時、子供が熊本出身の兵に尋ねた様子が手まり歌になったと言う話で(歌詞の内容からはコチラが納得できる)、ブログを書きながら調べてはじめて知りました。

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電停手前には坪井川にかかる船場橋があり、熊本城の天守閣も見えます。市電ホームにかかる上屋は15年ほど前設計したものです。当初パリの地下鉄入口(エクトール・ギマール設計)に似たガラス屋根を提案しましたが却下され、悩んだ挙句このデザインにしました。完成した後(監理別)始めて見て、銅版屋根のギラギラがアカガネ御殿のようで、すごくショックを受けました。「シマッタ失敗した」と思い、しばらくこの前を通るのがイヤでイヤでしょうがありませんでした。

時が経ち、銅版も落ち着いた色になり、周辺の景色にも馴染み、ずっとそこに在ったようなホームになってくれました。「やはり、失敗ではなかった」と最近思っていて、この前を通るのが好きです。ゲンキンですね。