風 雑記

建築とその周辺で感じたこと、思ったこと

寒波襲来

2005-12-05 20:11:57 | インポート
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全国的に今年一番の冷え込みで阿蘇山頂5cmの積雪との事、今日菊池へ行く途中阿蘇の山々(写真)を眺めながら、「ここ数日は南小国には登れないな」と思いながら、以前は雪の便りにワクワク(スキーが出来る)していたのに、ここ8年ほど本格的なスキーはご無沙汰で「寒いそうだな」としか思わなかった自分が少し淋しくなりました。
構造計算偽造は時間が経つと共に深刻さを増し、社会全体に大きな影響を及ぼしそうです。耐震偽造がマグニチュード8クラスの衝撃になって建築界に跳ね返ってくるのでしょうか。
最近の建築法規はレベルの低い施工や技術者を基準に規制する傾向で、特に大都市圏での技能低下に合せる為、地方で高度の木工技術(金物を使わず、木の特性を使う)を持つ大工さんも低いレベルに合せないと許可が下りません。この事は日本が世界に誇る木造技術を短期間で失ってしまう結果となりそうです。
一人か数人?の悪意を持った人たちによって、建築界全体が低いモラルを対象にした規制が掛かり、その事が良質な技術者をも駆逐することにならないよう心配しています。まさに「建築界の寒波襲来」です。
建築士の資格問題(1、2級建築士は設計資格ですが、実際に設計に従事している人ばかりでは無い)は以前からあり、新たな資格制度を作ろうと幾つかの団体が動いています。
国土交通省は一番腰が重かったのですが、今回の事で一気に資格制度改革が進みそうで皮肉な結果になりそうです。