AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

静寂は

2019-06-03 23:17:00 | ノンジャンル
先程、父方の祖父の告別式より帰宅した。

普段から余程の事でない限り自ら連絡してこない父が連絡を寄越してきたので、身内事であるのは何となく解っていたし、最悪2択になるのではないかとは思っていた。

結果として、最も予測し得た方が起こった連絡だった。
高齢である祖父はこの二年間ほどで体力的問題もあり、自力で体調維持も困難で入退院を繰り返していた。

現実として、もう長くもないだろうから心構えしておけとは言われていたが・・・本当に唐突だったね。
まァ、死なんてのは、いつ来るかは判らないものだし、覚悟するにしてもしようがないものだ。

尤も、
一番辛かったのは、その最後を看取った両親であったのは言うまでもないが。
特に大病を患う事も無かった祖父は、老衰だったと聞いているが、それでも最後の呼吸は苦しそうだったとも聞いている。

死に化粧をされた祖父の表情は穏やかであった。
オレが記憶している祖父の人柄は、終始穏やかで寛容。

年も相当離れている事もあったんだろうが、実の息子の孫というのもあったと思う。小さい頃は可愛がってもらっていたと思うし、それから歳月が経って接する機会が少なくなっても、変わらず穏やかな人だった。
あの人にとっては、どんなになっても変わらず孫、という事だったんだろうね。

それは、
オレよりももっと近しい親類の人たちにとっても同じ印象だったのだと、今回の葬儀の場で確認できた。

物静かな人だっただけに、その人柄が大きかったと、改めて思いもした。

祖父以外にも、これまで親類で亡くなってきた人は居た。
しかし、今回ほど涙ぐましい気持ちが込み上げてくるのは初めてだった。

自分も齢を食ったってのもあるんだろうが(苦笑)、小さい時に親しくしてもらっていた一人であった記憶も内混ぜになっているだろう。
内耳で血流が感情の高ぶりでドクドクと震えながら流れていく事があからさまに判った。
ああ、哀しい事だ、と・・・・・・

普段から涙など見せる様相もない父が、この時ばかりは涙を浮かべていた事も、感情を揺さぶられた。
「これまで身内が亡くなった中で、最もショックだった」と言った母の話も、妙な感慨深さを覚えたものだ。

現状でも、根底ではまだ感情の整理はついてない。
つくワケが無い。何せ昨日の今日だったのだから。

紛らわせることは出来る。
でも、何かの折に、また思い起こす事になるんだろう。

静寂は、色々な記憶を時に呼び起こす。

だからこそ、
この場を機にまた家族が一堂に会したのは良かったのかと思う。

自分の両親がバカであると思った事は正直一度も無いが、今回切り盛りしたその場を見て改めて大した両親だと思った。自分では敵わない部分を持っている、と。

兄弟との妙な疎遠関係も、いい加減止めるべきだとも思った。少しだけだが、ガキの頃の思い出話を出来たのはお互いに良かったと思う。


別れの言葉はもう何度も言った。

祖父には、また別の世でも、穏やかな生き方をしてほしい。


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