結局揃えちまった。
MEINLのClassics Customシリーズ(以下CC)、Dual Crashの18、19インチ。
チャイナから始まり、この一年のうちに自分のセットアップに必要な枚数は残すところクラッシュのみという所までとなっていたが、この状況が何とももどかしく感じて来てね。
この際だから一気に揃えてしまおうと踏み切った。
しかも、昨今の物価値上がりは楽器関連も例に漏れず。これ以上の値上がりをしてしまう前に、入手しておいた方が賢明だと思ったのも実際のところ。
ココでも以前から上げていたが、CCは大枠で見ればMEINLのミドルクラスにあたるシンバル。
高域を持ち上げた明るさと、大粒でありながら拡散気味な鳴りが特徴的で、シンバルとしての明るい音を通すという意味に於いては、このCCは実に使い勝手の良いシンバルであると言える。
現在、CCには4つのモデルが存在しており、Dualはその中でも最も新しいモデル。
外観が特徴的で、既存のモデルであるDarkが基盤となり、エッヂ~ボウ半分の箇所までをレイジング処理して下地を剥き出しにしたところに、ハンマリングを施したデザイン。
鳴りはシリーズの中では上品と言える部類で、
CCシリーズ特有の大粒感は薄くなっているが、嫌味に明るい鳴りが抑え込まれた煌きは、過剰な音の通りにならない分だけ、重みあるキラキラ感と形容できる響きを提供。
で、ことクラッシュに関しては、
所謂レギュラーにあたるCCは高い音で「バシャーン」という聴こえ方で、Darkは「ボシャーン」という聴こえ方となるのに対して、Dualは「シャワーン」という感じ。
なんだよその擬音(笑)、と思うかもしれないが、実際Dualのクラッシュはトラッシーな響きが強く、先にも言ったように大粒感が無い分だけ、明確な輪郭も削がれているワケだが、叩いた瞬間に放たれる拡散具合が心地よく、「お、良いブリリアント系シンバル叩いてる」という気分になる鳴り方。
なので、この擬音の在り方は当たらずとも遠からずって感じだと、個人的には思っている。
特に、18インチは反応の速さも優秀で、バスドラムとスネアのどちらとも絡めて叩いた時の炸裂感が心地いい。
また、同モデルの中でチャイナとのキャラクターがしっかり分かれているので、より強烈なアクセントを求めるのであれば、チャイナ、或いはトラッシュ系をという使い分けが明確にいける。
いや、
なんか久しぶりにクラッシュ叩いて気持ち良いなと感じた。
ココ最近になって、Dualのライドの旨味が見え始めてきたところでもあるんで、どこかでクラッシュ、ライド、ハイハットという基本セットアップで音を聴いてみたいと思うね。
やろうと思えば、Dualだけでセッティングできる分はここで揃ったワケなんでね。
これもまたどこかライヴで披露してみたいモンだ。